−発表資料−

 

満腹時には、食器洗いをしたくない!
台所用洗剤の「香り」が食器を洗う時に感じるストレスを軽減する
〜食後の食器洗いによるストレスを科学的に検証〜

 ライオン株式会社(社長・藤重 貞慶)リビングケア研究所は、きらいな家事の代名詞ともいえる食後の後片づけの快適性を向上させる研究を進める中で、以下のことを明らかにしました。

(1) 

食器を洗う時に感じるストレスは、キッチンに漂う“食材臭”(調理時に発生したニオイや食器に付いた食べカスから発生するニオイ)と食後の満腹感により増大する

(2) 

台所用洗剤の「香り」は、食後の食器洗いによるストレスの軽減に役立つ

 本研究に関する内容を、『第13回 日本感性工学会大会』(2011年9月3〜5日)にて発表いたします。

1.研究の背景

 食後の後片付けは「やらなければならないもの」という強い義務感とともに、「面倒くさい」「とにかく早く終わらせたい」などストレスを強く感じる家事です。当社リビングケア研究所は、きらいな家事の代名詞ともいえる食後の後片づけの快適性を向上させる研究を進める中で、食後の後片付けの主要素である食器を洗う行動(以下、食器洗い)のストレス実態について検証を試みました。本研究では、ストレスの指標となる唾液中のクロモグラニンAに着目し、台所用洗剤の「香り」が食器洗いにより生じるストレスに与える影響について検証を行いました。

※ 

顎下腺導管部に存在し、交感神経刺激により唾液中に放出される糖タンパク質

2.本研究成果の概要

1) 

満腹時に“食材臭”の漂うキッチンに立つだけで、ストレス度は1.6〜2.0倍に増大!

 当社の調査によると、多くの人はシンクに洗い物をためる状態を不快に感じ、食後はできるかぎり早く食器を洗っています。つまり、多くの場合、食器洗いは満腹の時に、調理や食器に付いた食べカスなどによる“食材臭”が漂うキッチンで行われていることが推察されます。そこで、食後に漂う“食材臭”をカレーのニオイで再現し、空腹と満腹の状態でキッチンに立ったときのストレス度を測定しました。

 成人男女6名の空腹時および満腹時の唾液を採取し、それぞれのクロモグラニンAの値を測定した結果、満腹時に“食材臭”の漂うキッチンに立つと、その他の場合と比較して、ストレス度が1.6〜2.0倍に増大することが分かりました(図1)。

  図1空腹度と食材臭の有無によるストレス度の違い

2) 

満腹時に食器を洗うことでストレスはさらに増大する

 次に、食後に食器を洗うことで感じるストレスを明らかにするため、満腹時に“食材臭”(カレーのニオイ)があるキッチンで、香りのない台所用洗剤を用いて10分間食器を洗い、前述の方法で食器を洗う前後のストレス度を測定しました。その結果、満腹時に食器を洗った場合のストレス度(図2-E)は、食器を洗う前(図2-D)の約1.3倍に増え、空腹時に“食材臭”がない、いわゆる「安静」な状態のストレス度(図2-A)と比べると約2.8倍という非常に高いストレス状態にあることが分かりました。

3) 

台所用洗剤の「香り」は、食後の食器洗いで感じるストレスの軽減に役立つ

 そこで、満腹時に食器を洗うことにより感じるストレスを軽減させる手段として、天然アロマオイル(オレンジアロマ)を配合し、香りをつけた台所用洗剤を食器洗いに用いた場合の効果を検証しました。結果、香りのない台所用洗剤を使用した場合と比べ、食器洗いにより感じるストレス度は6割程度に抑えられ、食器洗いのストレスの軽減には、オレンジアロマのような、「香り」のついた台所用洗剤を使うことが有効であることが分かりました(図2)。

図1空腹度と食材臭の有無によるストレス度の違い

今回得られた知見は、2011年9月21日に改良新発売される台所用洗剤『CHARMY泡のチカラ』に活用されております(くわしくは、2011年8月3日発表リリースをご参照下さい)。

以 上

 
【第13回 日本感性工学会大会】にて発表
 

◎開催日

 

2011年9月3〜5日(ポスター発表 発表日未定)

◎会場

 

工学院大学 新宿キャンパス

◎演題

 

クロモグラニンAを用いた食器洗いストレスの解析

◎発表者

 

ライオン株式会社 研究開発本部 リビングケア研究所

梅澤晋、浅野ほたか、古賀丈一朗、田中孝祐

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