−発表資料−

 

〜手洗い編〜
手の洗い方、見直してみませんか?

 食中毒が流行する梅雨の時期、ウイルスやバイ菌を体の中に入れないために、日ごろの健康管理に加えて、いつもより丁寧な手洗いを心がけたいですね。「かぜや食中毒の対策には、手洗いが大切」とよく聞きますが、どのような効果があるのかご存知ですか?

 そこで、ライオン株式会社ヘルスケアマイスター 山岸理恵子が手の汚れについて実験結果を紹介、解説するとともに、「正しい手の洗い方」についてご紹介します。

  ライオン株式会社 ヘルスケアマイスター 山岸 理恵子
ライオン株式会社
ヘルスケアマイスター
山岸 理恵子

<内容>

(1) 

普段の手洗い、ちゃんとできていますか?

〜実験で確認!こんなところが洗えていない〜

<コラム>気をつけて!子どもの手洗い

(2) 

正しい手の洗い方

(3) 

水だけでは不十分。ハンドソープを使った手洗いが大切!

<コラム>こんな場所が汚れている! 〜キーボードはトイレと同じくらい汚れている!〜

<マイスター紹介>
ライオン株式会社 ヘルスケアマイスター 山岸理恵子(やまぎしりえこ)
ボディソープやその他スキンケア商品の開発に約20年携わる。現在は、ヘルスケアマイスターとして製品開発の経験を活かし、健康で快適なくらしのための情報を発信している。

以 上

お問い合わせ窓口

報道関係の方 ライオン株式会社 コーポレートコミュニケーションセンター TEL:03-3621-6661



(1) 普段の手洗い、ちゃんとできていますか?

〜実験で確認! こんなところが洗えていない & こんなところが汚れている〜

 キチンと手を洗ったつもりでも、意外に汚れが残っているのが「指先」「指の間」「手首」です。手洗いの際、汚れが残りがちな部位は念入りに洗いましょう。特に、小さな子どもは指先を口に入れてしまいがちなので、注意が必要です。また、オフィスで夕方まで働いた手、部位別の汚れを調べた結果、手の外側(甲)と物によく触れる指先が特に汚れていることがわかりました(図1)。このことから、指先は手洗い後に汚れが残りがちなだけでなく、汚れがつきやすい部位でもあることがわかります。

 大人も子どもも、石けんやハンドソープで手を洗うとき、お手ふきシートや消毒液などで清潔にするときには指先までしっかりキレイにするように心がけましょう。

洗い残しやすい部分は注意不覚洗いましょう。   図1 1日オフィスワークを行った後の手の汚れ

方法:ATPふき取り検査法

<衛生基準>清潔である:≦1,500、注意が必要:≧1,501

* 

ATPふき取り検査法:清掃度検査として普及しつつあり、微生物や食物の細胞に存在するATP(全ての生物が持っている化合物)を計測する方法。生物由来の汚れを検出できるため、手指や器物の汚染調査、清浄度調査に使用される。(この測定法は、生物由来の汚れの測定は可能であるが、特定の菌の測定はできない)

* 

RLU:汚れ度合いの指標

〜コラム〜
<気をつけて!子どもの手洗い>
 ライオンが2011年に首都圏の保育園と幼稚園に通う子ども、約100名の手洗いを観察した結果、食事前には8割、外遊びの後ではほぼ全員が石けんやハンドソープで手を洗っていました。ただし、トイレの後は6割が水をかけるだけで終わらせており、また手洗いの際に指先まで洗っている子どもは2割程度しかいませんでした。子どもに手洗いをさせる際には、「トイレの後にも石けんやハンドソープを使うこと」「指先までキチンと洗うこと」の2つをしっかり伝えてあげてくださいね。

図2 子どもの手洗い時の石けん・ハンドソープの使用率

図2 子どもの手洗い時の石けん・ハンドソープの使用率

 

図3 指先までキチンと洗う子どもの割合

図3 指先までキチンと洗う子どもの割合

(2) 正しい手の洗い方

 手洗いが大切なのは承知しているけれど、洗い方は自己流で・・・という方が多いのではないでしょうか?

下の図を参考に、洗い残しのない手洗い方法をマスターしましょう。キチンとすると手を洗う工程は下図の4〜9で30秒はかかるはず。そして手洗いの後、濡れた手は、乾いた清潔なタオルかペーパータオルで拭き取りましょう。何度も使用して湿っているタオルには雑菌が増殖していることが多いため、せっかくキレイに洗った手が汚れてしまいます。手拭き用のタオルはこまめに取り替えるようにしましょう。

(3) 水だけでは不十分。ハンドソープを使った手洗いが大切!

 石けんやハンドソープの洗浄成分である界面活性剤には、汚れを包みこんで手から引き離す働きがあります。そのため、水で洗っただけでは落としきれない汚れを落とすことができます

通勤後の手を水だけで洗ったときとハンドソープで洗ったとき、それぞれの手に残った汚れを比べてみると、水だけでは十分に汚れが落ちていないことがわかります(図4)。ですから、外出から帰った後、調理の前後、食事の前、トイレの後には、石けんやハンドソープを使ってしっかり手洗いしましょう。

 また手洗いの際には石けんやハンドソープをよく泡立てることも大切なポイントです。泡と泡のすき間には汚れを吸い寄せる作用があるからです。上手に泡立てができない小さな子どもには、初めから泡で出てくるタイプのハンドソープがおススメです。

 

図4 水だけで手洗いした後とハンドソープで手洗いした後に手に残った汚れの量

図4 水だけで手洗いした後とハンドソープで手洗いした後に手に残った汚れの量

「ATPふき取り検査」(月刊HACCP編集)掲載データをもとに作成

「ATPふき取り検査」(月刊HACCP編集)掲載データをもとに作成

〜コラム〜
<こんな場所が汚れている! 〜キーボードはトイレと同じくらい汚れている!〜>
 
 私たちが日ごろ使っているパソコンのマウスやキーボード、携帯電話・・・あまり「汚れている」というイメージはありませんが、頻繁に手を触れていることから、意外にも汚れがたまりやすい場所です。実際に、身の回りのものにどれくらいの汚れが付着しているかをライオンで調べたところ、図5のように、キーボードやマウスパッドには、なんとオフィスの共用トイレの入り口ドア付近と同じくらいの汚れが付いているという結果になりました。
 近年、オフィスでおやつを食べる習慣が広く定着していますが、菌や汚れのついた手で食べ物をつまんでうっかり感染、などということがないよう、オフィスでのおやつの前にも石けんやハンドソープで手を洗うことをおススメします。手洗い場が近くにない場合は、水がなくても使える消毒液やお手ふきシートを活用しましょう。
 
図5 各場所の汚れの付着量
図5 各場所の汚れの付着量

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