奥歯の奥までみがけ!

奥歯を失わないために、まずはしっかりと歯みがきすることが大切です。それも口の一番奥にある最後臼歯の奥側(遠心部)まできっちりと磨くことが必要です。そこで狭い口腔内でもハブラシの取り回しがしやすいように、ハブラシ設計の様々な因子を検討し、着目したのが、ヘッド部を「薄く」、ネック部を「細く」して口に入る部分の体積をスリム化することでした。

ハブラシのスリム化への挑戦

ヘッド部を薄く、ネック部を細くスリム化することで、口の中でのハブラシの操作性は向上すると考え、製品化に向け開発チームの挑戦が始まりました。しかし、そこで問題となるのがヘッド部、ネック部の強度とブラシの毛(用毛) の抜けにくさです。ハブラシは、長い毛を真ん中から折り、ヘッド部に開けた穴に金属のくさび(平線)で埋め込んで作ります。しかし、スリム化することで、毛が抜けやすくなったり、ハブラシとしての強度が確保できないなど、多くの課題が発生しました。「クリニカアドバンテージハブラシ」の開発は、まず素材の見直しから始めました。そして多くの材質の中から選定したのが、高強度プラスチック「ポリアセタール」でした。この樹脂は機械用部品として使用されるほど硬いため、ハブラシとしての強度が保てます。
しかし、ポリアセタールは特殊な分子構造により、取り扱いが困難であるため、ハブラシとしての充分な強度が確保できるように、まずポリアセタールの強度特性を最大限に引き出せるような成形条件を設定しました。さらに、ハブラシに傷が入った場合など、お客様の使用場面を想定してあらゆる実験条件を設定し、多面的に強度確認試験を行いました。その結果、口に入る部分のハブラシの体積が従来品と比較して約30%削減された、ヘッド部は「薄く」、ネック部が「細い」ハブラシを開発することに成功しました。

客観的なエビデンスを確保

「奥歯の奥までハブラシが届いているか」を定量的に確認するための評価方法「3次元位置測定法」を、ライオンと千葉大学が共同で開発しました。
ハブラシと被験者に磁気センサーを付け、歯みがき時の「ハブラシ」と「最後臼歯」の位置を3次元で正確に計測する評価方法です。
その結果、一般的なハブラシに比べ、「クリニカアドバンテージハブラシ」は、ヘッドの先端が平均7mmも奥に届いていることが確認されました。
また、歯垢の除去性は、口の中に口腔内カメラを入れ奥歯の奥を撮影し、映像を画像解析する方法を新たに開発。「クリニカアドバンテージハブラシ」の歯垢除去力は一般的なハブラシと比べ、約1.3倍高いことが明らかになりました。
奥歯の奥に焦点を当てた「クリニカアドバンテージハブラシ」。口の中で操作しやすい、「薄いヘッド」と「細いネック」が、第二・第三大臼歯の歯垢を効率的に除去します。

※第62回日本口腔衛生学会・総会(2013年) :
①「極薄ヘッド・極細ネック歯ブラシ(クリニカアドバンテージハブラシ)の最後臼歯への到達性についての検討」
②「極薄ヘッド・極細ネック歯ブラシ(クリニカアドバンテージハブラシ)の最後臼歯の歯垢除去力についての検討」