環境適合型アニオン界面活性剤製造技術の開発

ライオンでは、パーム油を原料とする植物由来のアニオン界面活性剤MES(アルファスルホ脂肪酸エステル塩:Methyl Ester Sulfonate)(図1)を衣料用洗剤の主洗浄成分として使用しています。植物を原料とするMESは、カーボンニュートラルな界面活性剤であると共に、高洗浄力、耐硬水性及び生分解性に優れるなどの特長を有しており、環境対応型の高性能界面活性剤として世界的に注目されています。

MESは、反応時に着色しやすい等のために低コストで効率的に生産することが非常に困難でした。しかし、独自の漂白技術開発を経て、1991年に世界で初めて工業化に成功しました。その後、MESのグローバルスタンダード化を目指し、品質の向上と、従来の製造方法よりもシンプルで安全な製造技術開発に着手しました。特にMESの課題である着色や加水分解性を改善するため、副反応の抑制等に着目し界面科学と化学工学の知識を融合しながら検討を重ねた結果、世界的にも類のない新しいMES製造技術を開発しました。

MESを世界に供給すべくマレーシアに工場を設立し、ここでは新しいMES製造技術が採用されています。