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小角X線散乱法(SAXS)で確認した「ナノ洗浄」

繊維の奥深く狭い隙間に入り込んだ皮脂汚れは落としにくく、やがて酸化されていやなニオイを発します。界面活性剤・MEE(脂肪酸メチルエステルエトキシレート)は、汚れを可溶化して、およそ10nmの大きさに汚れを溶解。その結果、繊維の奥から汚れを溶かし出し、きれいに洗うことができます。超コンパクト液体洗剤「トップNANOX」は、このMEEを主成分としています。
実際に皮脂汚れの成分(オレイン酸)を着色して布に付け、従来の洗剤と「NANOX」それぞれの希釈液に浸漬して観察しました。
皮脂汚れの成分を洗剤液の中に入れると、「NANOX」液中では、ナノレベルにまで分解された目に見えない汚れの動きが“ゆらぎ”として観察されます(10min)。その結果、布の奥からも汚れが溶かし出されます(15min)。

MEEによる洗浄の特性を調べるために、小角X線散乱法(SAXS)により、界面活性剤ミセルの直径を測定した結果、MEEは、オレイン酸を取り込んで、直径10nmの可溶化ミセルを形成していることがわかりました。

研究事例紹介

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