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R&D情報

研究活動・支援研究
お客様に安心・安全を届けるため、原料・製品の開発研究を安全性面から支援

 安心・安全が問われる時代、科学的根拠に基づいた安全を基にお客様に安心を届けるという責任はより一層と重さを増しています。環境・安全性評価センターでは、開発した製品をお客様に安心してお使いいただくために、ライオン製品とその原料について、「ひと」や「環境」に及ぼす影響を評価し、安全性の確保を行っています。  「ひと」への安全性は、分子生物学や生理学などの生物系技術をも駆使して様々な安全性評価試験を実施し、安全性の確認を行っています。さらに今後の安全性評価に有用となる技術開発にも着目し、動物実験代替法の研究に取り組んでいます。
また、ライオンは「環境対応先進企業」を目指して、積極的に「環境」に関する研究を行っています。ライオン製品は使用後に水環境に排出されるため、環境負荷の軽減を製品の品質のひとつとして常に考えています。当センターでは生分解や生態影響を評価し、環境に配慮した商品開発の一端を担っています。さらに先端技術の導入・開発による分析・評価技術の高度化にも取り組み、環境影響評価を幅広く捉えた技術解析通して、科学的で客観的な事実を整理し掘り下げていきます。
安全性評価・確認は1社だけの課題ではなく、世界共通で取り組むべき側面を持っています。グローバルな視点から国内外の安全性情報を積極的に収集・解析し、実際の評価に活用するとともに、各種の工業会活動にも積極的に参加・協調して課題解決を進めています。

動物実験代替法や薬効・薬理試験への技術展開

近年では、生命科学に関連する技術進歩やメカニズムの解明などにより、培養細胞を用いるなど動物を使わない試験方法(代替法)が開発されつつあります。ライオンでは、お客様に安心して製品をお使いいただくことと動物愛護の両立を目指し、国内の他の企業とともに代替法の共同研究に積極的に参画、技術開発とその妥当性検討を進めています。
また、長年培ってきた安全性評価に関わる技術を応用し、薬効・薬理に関する研究も推進しています。開発研究所との緊密な情報交換を通してこうした研究を行うことで、機能性食品分野などの製品開発自体にも協力しています。

生分解性・生態影響の評価〜環境に対する社会的責任を果たすために〜

ライオンの衣料用洗剤に配合されたMESは、再生産可能な循環型資源への移行を目指し、植物由来の界面活性剤として開発されました。MESの環境影響を評価するため、生分解性についての試験、生態系の食物連鎖を反映した生物(藻、ミジンコ、魚など)への影響についての試験を行い、開発時に環境受容性の高い原料であることを確認しています。市場に導入後、国内主要河川中のMES濃度を定常的に測定し(環境モニタリング)、実環境中でMESが容易に分解されリスクが低いことを確かめています。このように、環境安全性評価研究は環境受容性の高い商品設計に貢献し、企業の社会的責任を果たすことにつながっています。
環境受容性を検証するための具体的な研究として、公定法に沿った試験を行い各種法規への適合性を確認することはもちろん、LC-MSなど各種分析手法を用いた生分解経路の詳細な検討なども行っています。また、アーカイブ化した過去の知見を活用したり予測プログラムを用いた環境影響予測などを取り入れたりするなど、堅実かつ効率的に評価を行えるよう膨大な知見を蓄積するとともに最新の技術も取り入れています。

最近の学会発表・文献投稿

・Journal of Oleo Science Vol.56,No.3 123-128 (2007)
Aquatic Risk Assessment of 2-Sulfonate Fatty Acid Methyl Ester Sodium Salt (MES)( 2-Sulfonate Fatty Acid Methyl Ester Sodium Salt (MES) の水生環境リスクアセスメント)

・Alternatives to Animal Testing and Experimentation (AATEX;日本動物実験代替法学会機関誌)Vol.13 No.2, 70-82 (2008)
Effects of pre-culture conditions on the human Cell Line Activation Test (h-CLAT) results: Results of the 4th Japanese inter-laboratory study(In vitro皮膚感作性試験:h-CLAT (human Cell Line Activation Test) の日本における共同研究(第4報)−前培養に関する条件検討−)

・第47回米国トキシコロジー学会年次総会 (2008)
An inter-laboratory study of Short Time Exposure (STE) test for predicting eye irritation potential of cosmetic ingredients and final products(化粧品成分と最終製品の眼刺激性予測に関する短時間暴露(STE)法の施設間共同研究)

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