事業別業績:一般用消費財事業(アニュアルレポート2011)

証券コード:4912

株価
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取締役 執行役員 ヘルス&ホームケア事業本部長 掬川 正純の写真

売上高 2,623億円(前年比0.7%減)
営業利益 87億円(前年比9.2%増)

ライオンのトイレタリー製品の2011年の市場でのポジション

2011年 市場環境と業績報告

当社が参入する国内日用品消費財市場は、東日本大震災後、商品供給量に制約が生じたことにより一時的に単価の上昇が見られましたが、年間を通しては単価の低下傾向が続きました。一方、単身世帯の増加や詰替の構成比上昇に伴い数量が伸び、金額では前期比1%程度の市場成長*1となりました。

震災による当社売上高への影響は約80億円となり、そのほとんどが当事業に関連するものです。オーラルケアと洗濯用洗剤を中心に原材料調達に困難が生じ一時的に売上減となりましたが、夏頃からの原材料調達の回復により売上高は急速に回復しました。しかしながら、震災の影響は大きく年間の売上高は前期を下回りました。

こうした中、当社は、「健康」、「快適」、「環境」をキーワードにした高付加価値製品を発売し、その育成に努めました。オーラルケアでは重点ブランドの「デンターシステマ」歯刷子や「デントヘルス」、「ハイテクト」といった高付加価値歯磨の売上が伸びるとともに、ビューティケアでは全面リニューアルした制汗剤「Ban」、薬品では中高年用の点眼剤「スマイル40EX」シリーズが好調に推移しました。また、ファブリックケアでは高残香の柔軟剤「香りとデオドラントのソフラン アロマリッチ」が高い成長を続けるともに、リビングケアではトイレ空間を手軽に快適にできるトイレクリーナー「ルック まめピカ トイレのふき取りクリーナー」を新発売しました。

特に、洗濯用洗剤市場で液体タイプの構成比が拡大する中、当社は超コンパクト液体洗剤「トップ NANOX」を9月に改良発売して以来、超コンパクト液体洗剤市場で単品 No.1*2となりました。

セグメント利益は、高付加価値製品の売上構成比上昇による売上ミックスの改善、震災により特売が減少したことによる競争費の抑制、そして製造原価・物流費の低減等のコストダウンなどに取り組み前期を上回りました。

「V-1計画」の基本戦略

一般用消費財事業では、「国内事業の質的成長」と「新しいビジネス価値の開発」の二つの戦略を進めます。

「国内事業の質的成長」では、オーラルケアや液体洗濯用洗剤といった成長分野に新しい高付加価値製品を発売し、宣伝投資の増強・重点化を図り、主力ブランドの育成を一層強力に進めます。そのためにマーケティング機能・営業機能各々の総合力を発揮すべく、ヘルスケア・ハウスホールド両事業を2012年度から「ヘルス&ホームケア事業」として再編し、ブランドマネジメントの高度化と商品政策の店頭実現を進めます。

オーラルケア、ビューティケア、薬品事業では、お客様の個々の生活の中に溶け込んで、清潔、健康、快適な暮らしに貢献できる商品を提供することを目指し、マス広告から店頭販促まで一貫した統合型コミュニケーションと、お客様の生活の質の向上につながる啓発活動を展開していきます。ファブリックケア、リビングケア事業では、成長分野に積極的な新商品投入と宣伝投資を継続的に投下することによってブランドを育て、市場でのプレゼンス向上を進めていきます。「新しいビジネス価値の開発」では、通信販売事業の機能性食品分野において、ラクトフェリンに次ぐ第2の柱となる製品の開発・育成に取り組むとともに、新しい製品分野についても検討を進め、2014年に100億円規模への育成を目指します。

*1 2011インテージ(株)SRIデータ、販売金額
*2 当社調べ