事業別業績:海外事業(アニュアルレポート2012)

証券コード:4912

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取締役 執行役員 国際事業本部長 小林 健二郎の写真

売上高は、タイの洗剤が好調に推移し、また中国のオーラルケアが大きく伸長し、前期を上回りました。 営業利益は、競争費用の効率化およびコストダウン等により前期を上回りました。

売上高 560億円(前期比9.9%増)(外部売上高)
営業利益 14億円(前期比85.0%増)

2012年の市場環境

当社が進出する東南アジアの各国では、人口の増加や所得の増加に伴い、オーラルケア製品や洗濯用洗剤など日用品に対する需要が拡大し、また高付加価値製品に対するニーズも高まっています。当社では、オーラルケア製品や洗濯用洗剤の製造設備を増設するとともに、汎用価格帯から高付加価値製品までの品揃えを充実して需要を取り込んでまいります。

2012年の業績振返り

2012年の業績は、売上高、営業利益ともに前期比2ケタ成長となりました。各国のニーズにあった商品の投入と販路の拡大を継続し、タイではファブリックケアやリビングケア分野が好調に推移し、また中国ではオーラルケア分野が順調に推移しました。
「海外事業の量的成長」の大きな柱のひとつである“オーラルケアNo.1“、“洗濯用洗剤No.1“に向けた商品施策や製造設備の拡充を図りました。
“オーラルケアNo.1“に向けた施策は、各国で「システマ」のブランド価値を高める活動を展開しました。東南アジアでは中間所得者層の増加に応じた高付加価値製品を展開し、タイの歯刷子の新製品が好調に推移しました。北東アジアでは高齢化によるオーラルケアの需要拡大を取り込むための施策を推進し、中国での売上が伸長しました。また、生産能力の増強として、タイと中国においてオーラルケアの新工場建設を進め、2013年にタイにて、2014年に中国にてそれぞれ竣工します。
“洗濯用洗剤No.1“に向けた施策は、各国で事業規模の量的拡大を図りました。マレーシアでは洗濯用洗剤シェアNo.1*1を継続しており、粉末洗剤の生産設備の増強を行いました。また、東南アジアで液体洗剤の市場構成比の増加に対応して、タイで高付加価値の液体洗剤を投入しました。また香港では、「トップ NANOX」を投入し、洗濯用液体洗剤でシェアNo.1*1となりました。

*1 当社調べ

2013年の戦略

当事業では2013年も積極的な商品導入、マーケティング投資、設備投資を行い、アジア地域における洗濯用洗剤、オーラルケアNo.1と売上高の2桁成長を目指します。「システマ」ブランドの歯磨や歯刷子を中心に、付加価値品や各国の戦略に合致した商品生産・供給により、収益性を確保した事業構造を実現します。また洗濯用洗剤事業では、各国の異なる洗濯習慣やニーズに対応した商品開発を行い、粉末洗剤・液体洗剤ともにシェア拡大を目指します。
昨年フィリピンに設立した合弁会社ピアレスライオンは、本年よりオーラルケア、シャンプーの事業を開始します。今後も未参入国への事業展開と、既参入国での中間所得者層の増加に対応した付加価値製品の拡大や新規分野への参入などを並行して進め、事業基盤を強化します。

地域別レビュー

タイ

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 13%増

2012年の市場環境と業績

当社が展開している国の中で最大の売上高を持ち、連結海外売上高の50%以上を占めています。 2012年の当社事業は、洗濯用洗剤では「パオ」ブランドの新製品や2011年に導入した液体洗剤が好調に推移しました。また、「システマ」歯刷子や台所用洗剤「ライポン」の新製品も好調に推移しました。また、モダントレード(大型のチェーン店)だけでなく、トラディショナルトレード(単独店舗)の市場開拓を進め、タイ全体では前期比2桁増となりました。

2013年の戦略

洗濯用洗剤では、昨年発売し好調な高付加価値品「パオ シルバーナノシリーズ」と、液体洗剤を育成します。オーラルケアでは、昨年発売した「システマスーパースパイラル」歯刷子への宣伝投下を強化し、歯磨ではエリア別にターゲットを分けた製品展開を実施します。2013年も価格帯別、エリア別の製品展開、販売戦略による主力ブランドの育成と差別性の高い新製品の導入で売上の成長・収益の確保を図ります。

韓国

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 1%増

2012年の市場環境と業績

韓国では、洗濯用洗剤、オーラルケア、台所用洗剤、ハンドソープなどの分野で事業を展開しています。 2012年の韓国の日用品市場は、金額では小幅な成長でしたが、洗剤市場では液体洗剤の構成比が拡大、またハンドソープ市場では泡タイプが伸長しています。当社事業は、オーラルケアとファブリックケア分野が苦戦しましたが、「アイケクテ(日本名キレイキレイ)」ハンドソープが2桁の伸長をするなどして、韓国全体では前年を上回りました。

2013年の戦略

当社は、既存事業の収益性向上とオーラルケアの「システマ」ブランドの強化育成を中心に位置づけています。液体洗剤市場で漂白剤入りの新製品を発表し、高付加価値・高収益製品の育成で収益性向上を図るとともに、オーラルケア「システマ」シリーズは、「歯みがき相談室」など消費者とのコミュニケーションの強化施策によって市場地位向上を目指します。

シンガポール

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 6%増

洗濯用洗剤では「粉末トップの改良品や「液体トップ」が好調に推移しました。またビューティケアでは「植物物語」ブランドや「キレイキレイ」ブランドのボディソープで品揃えの拡充をしました。引き続き、グローバルブランドの「トップ」「システマ」「植物物語」「キレイキレイ」の育成を継続します。

中国

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 13%増

オーラルケアでは、「システマハブラシ」が新製品の発売や重点都市への広告宣伝投下などが奏功し大幅に伸長しました。秋以降、中国国内の情勢変化の影響を受けましたが、全体の売上高は前期比13%増となりました。2014年には生産能力増強のためのオーラルケア新工場が竣工する予定です。

台湾

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 2%減

洗濯用洗剤では、香りが長く続く濃縮タイプの粉末洗剤を新発売しました。またオーラルケアの歯刷子は「システマハブラシ」のCMを継続して投下したことで好調に推移しましたが、ファブリックケア事業が伸び悩みなどにより、全体の売上高は前期比横ばいでした。

香港

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 16%増

ファブリックケアでは、洗濯用液体洗剤「TOP」の販売促進が奏功し、売上高は好調に推移し前期比増を記録しました。また、新製品「NANOX」の発売により、洗濯用液体洗剤では市場シェアNo.1*1を獲得しました。オーラルケアでは歯磨、歯刷子とも好調に推移し、香港全体の売上高は前期比2桁増となりました。

マレーシア*2

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 8%増*3

No.1シェア*1の洗濯用洗剤では、「トップ」ブランドの粉末、液体洗剤が前年を大きく上回り成長しました。オーラルケアでは「システマ」ハブラシ、「フレッシュ&ホワイト」ハミガキが、ビューティケアでは「植物物語」ボディソープが好調に推移しました。今後も洗剤事業のNo.1継続と、オーラルケア、ビューティケアのグローバルブランド育成を継続します。

インドネシア*3

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 23%増

市場が拡大する中、既存ブランドへの宣伝投資拡大などにより、ビューティケア、オーラルケア、リビングケアともに好調に推移しました。ビューティケアでは、積極的な宣伝投資をしたシャンプーが大幅に伸長し、また、2011年に発売したスキンケア商品の売上も好調に推移しました。

*1 当社調べ
*2 持分法適用関連会社
*3 ライオンエコケミカルズを除く