事業別業績:海外事業(アニュアルレポート2013)

証券コード:4912

株価
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取締役 執行役員 国際事業本部長 小林 健二郎の写真

売上高は、タイのオーラルケアが好調に推移、また香港の洗濯用洗剤が大きく伸長し、前期を上回りました。営業利益は、市場地位向上のための競争費用の増加等があり、前年並みでした。

売上高 726億円(前期比29.5%増)(外部売上高)
営業利益 14億円(前期比1.9%減)

売上高、営業利益のグラフ

2013年の市場環境

当社が進出している国の経済成長率はおおむね5%程度です。各国の旺盛な個人消費が成長を牽引していますが、中間所得層の増加により高付加価値品のニーズが高まっています。

2013年の業績振返り

2013年の業績は、売上高は円安の影響を受け前期比30%増加しました(為替変動を除く実質5.2%増)。各国の生活者ニーズにあった商品の投入と販路の拡大を継続するとともに、増産体制の整ったライオンエコケミカルズの売上が伸びました。一方で営業利益は、主力のタイで生活者の節約志向の高まりや販売競争が厳しくなっていることなどにより、前期比1.9%減となりました。
海外は量的成長を目指して、"オーラルケアNo.1"、"洗濯用洗剤No.1"に向けた商品施策や製造設備の拡充を図りました。
"オーラルケアNo.1"に向けた施策は、各国でグローバルブランド「システマ」を強化するとともに、進出エリア全域で「システマ」ブランドの新製品を発売しました。また、生産能力については、タイの新工場が完成し稼動開始するとともに、中国の新工場建設を進めました。
"洗濯用洗剤No.1"に向けた施策は、各国で事業規模の拡大を図りました。マレーシアでは洗濯用洗剤シェアNo.1を継続するとともに、液体洗剤の生産設備の増強を行いました。また、タイでMES配合の高付加価値の洗濯用粉末洗剤の新製品を発売するとともに、進出エリアにおける液体洗剤の市場構成比の増加に対応して液体洗剤の新製品を投入し、市場規模拡大を牽引しました。

2014年の戦略

当事業では2014年も「アジアの生活者への健康・清潔な生活を提供し、健康寿命の延伸をサポートする」ことを事業方針とし、アジア地域における洗濯用洗剤、オーラルケアNo.1と売上高の2桁成長を目指します。積極的なマーケティング・設備投資による量的拡大とグローバルブランドの育成、効率的な生産拠点の活用で、事業基盤の強化とコスト競争力を高めます。また新規事業では、2013年に営業を開始したフィリピン事業の早期の事業拡大と、MES事業の販売先の拡大、未進出地域への事業拡大を並行して進め、アジアでの当社のプレゼンスを確立し、量的拡大を継続します。

タイ

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 5%増

2013年の市場環境と業績

当社のタイ事業は、連結海外売上高の50%以上を占めています。
洗濯用洗剤では従来型粉洗剤や、液体洗剤の新製品が好調に推移しました。また、オーラルケアでは「システマ」ハミガキの改良やコドモハミガキなどの新製品、「システマ」ハブラシの販促強化などが奏功しました。下期に入って個人債務の増加で消費マインドが低下しましたが、全体の売上高は前期を大幅に上回りました。

2014年の戦略

洗濯用洗剤では、「パオ」ブランドのコンパクト粉末洗剤や、高機能液体洗剤、環境配慮を訴求した当社独自技術のMES、MEE原料を配合した洗剤を育成します。また、オーラルケアをはじめとするヘルスケア事業の高付加価値品の販売強化により、収益性の向上を図ります。
価格帯別、エリア別の製品展開、差別性の高い新製品の導入で売上の拡大・収益の確保を図ります。

韓国

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 0%

2013年の市場環境と業績

韓国では、洗濯用洗剤、オーラルケア、台所用洗剤、ハンドソープなどの分野で事業を展開しています。
2013年は、大規模店舗の営業日数制限対策で低価格競争が激化しました。
当社は、洗濯用洗剤では液体「ビート」が、ハンドソープでは「アイケクテ(日本名キレイキレイ)」の新製品の泡ハンドソープが好調に推移しましたが、台所用洗剤が伸び悩み、韓国全体では前期比微増となりました。

2014年の戦略

韓国事業は、収益性向上とブランド投資の強化を事業のテーマ位置づけています。差別性の高い付加価値型製品の導入や成長する新規チャネルの活用、メディアとのタイアップやサンプリング、消費者との新たなコミュニケーションの開発などで、市場地位向上を目指します。

中国

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 1%増

「システマハブラシ」が好調に推移しましたが、全体の売上高は前期比微増となりました。2014年には生産能力増強のためのオーラルケア新工場が竣工し、生産を開始する予定です。

台湾

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 14%減

オーラルケアでは、歯刷子の新製品が貢献し売上が前期比増になりました。ファブリックケア事業では、洗濯用洗剤の販売が伸び悩み、全体の売上高は前年を下回りました。

香港

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 15%増

ファブリックケアでは、超コンパクト洗濯用液体洗剤「TOP NANOX」が好調に推移しました。また、オーラルケアでは継続的な販促活動により歯磨、歯刷子とも好調に推移し、香港全体の売上高は前期比2桁増となりました。

シンガポール

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 6%増

洗濯用洗剤では「液体トップ」に低泡性バリアントの新製品を追加し、またビューティケアでは「植物物語」ブランドのボディソープのつめかえ品追加で品揃えの拡充をしました。売上高は各分野で前期を上回りました。

フィリピン

2013年7月にオーラルケア、9月にビューティケア製品の販売を開始しました。2014年はこれらの分野にアイテムを追加し、早期の市場地位獲得を図ります

マレーシア*2*3

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 6%増*3

No.1シェア*1の洗濯用洗剤では、成長する液体洗剤市場で「液体トップ」が大幅に伸長し、粉末洗剤では「トップ」で新バリアントを追加し、売上高は前期を大幅に上回りました。また、オーラルケアでは「システマハブラシ」が好調に推移しました。

インドネシア*3

売上高成長率(前期比、現地通貨ベース) 24%増

当社参入市場の成長が続く中、当社は既存ブランドへの宣伝投資を継続し、ビューティケア、オーラルケア、リビングケアともに好調に推移しました。オーラルケアでは、「システマ」シリーズを5月に導入しました。

*1 当社調べ
*2 ライオンエコケミカルズを除く
*3 持分法適用関連会社