CSR

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事業を通じて、健康で快適な社会・環境に貢献します。

ライオンのCSRの原点は、「人のため、世のために役立つ仕事」という創業の精神にあります。社是・経営理念に基づいて確固たる経営の基盤を作り上げ、経営ビジョンのもと、CSR重要課題を組み込んで事業活動を推進することで、社会の持続的な発展に貢献します。

CSR目標の設定と進捗管理

ライオンは、2011年から国際的な社会的責任の手引きであるISO26000を活用し、第三者機関の意見を参考にしながら、国内グループにおいて対応状況の確認・評価を行ってきました。CSRに関する世界的な動向やライオングループの事業特性、潜在的なリスク・機会と影響度などを検討し、2012年にCSR重要課題を特定しました。また、重要課題それぞれにおいて、経営ビジョン「Vision2020」と連動した3ヵ年の中期目標を設定しています。2015年には海外グループの中期目標も設定し、オールライオンでのPDCAによる改善活動を行っています。

「重要課題の特定プロセス」図

CSR重要課題に関する2017年中期目標の設定

「V-2計画」(2015年~2017年)においても、よりよい形で社会の持続的な発展に貢献できるよう、重要課題について目標を設定し、CSR活動の改善に努めています。当社および国内連結グループ会社においては、これまでの活動を継続するとともに、社会動向やライオンの経営方針を踏まえ、取り組みを強化する必要があると考えたCSR重要課題について目標を設定しました。
また、海外連結グループ会社においては、2012年~2014年に実施した各社CSR活動のヒアリングに基づき、目標を設定しました。国や地域によって法律・文化・習慣が異なることを考慮し、それぞれのグループ企業の状況を踏まえて順次活動を進めます。

2017年中期目標は下図の通りです。

CSR重要課題

中核主題 目指す姿 CSR重要課題 2017年中期目標
組織統治 社会から信頼され続ける健全な経営体制の維持 ライオングループのCSR管理体制の構築 《国内》CSR方針としてのライオン企業行動憲章の浸透(継続)
《海外》CSRに関する方針の周知徹底
《国内》目標の進捗管理(継続)
《海外》目標の設定と進捗管理
リスクマネジメントの推進*1 《国内》多面的な想定に基づいた事業継続計画(BCP)の継続運用
コンプライアンスの浸透/内部統制 《国内》コンプライアンス意識の啓発
《海外》内部統制システムの強化
人権 人権を尊重する体制の整備 人権に関する方針の策定と周知 《国内》人権方針としてのライオン企業行動憲章の浸透(継続)
人権デューディリジェンス*2 《国内》サプライヤーによるCSR活動のセルフチェックの推進とフィードバック(継続)
《国内》ホットラインの周知、相談・通報案件への対応(継続)
《海外》社内通報・相談窓口の設置と運用
労働慣行 従業員のモラールとモチベーションの向上による意識変革 人材育成・活性化プログラムの推進 《国内》目標管理制度の実施によるPDCA推進施策の浸透 グローバル人材の育成
《国内》多様な人材の活躍推進プログラムの充実~女性のキャリア形成支援施策実施~
働きやすい職場づくり 《国内》健康いきいき施策によるワーク・ライフ・バランスの推進
《海外》経営と従業員との対話機会の充実
従業員の健康管理の推進 《国内》従業員に健康でいきいきと働いてもらうための環境整備
ライオングループの労働安全衛生管理体制の充実 《国内》「安全衛生防災マネジメントシステム」に基づく労働安全と設備安全の充実
環境 「環境対応先進企業」としての持続可能な社会の発展への貢献 先進的な環境への取り組み 《国内》《海外》「Eco Vision 2020」の推進と進捗管理(継続)
汚染の予防 《国内》汚染予防対策の推進(継続)
ライオングループの化学物質管理の充実 《国内》化学物質管理体制の充実(継続)
公正な事業慣行 バリューチェーン全体でのCSR活動の推進 CSR調達の推進 《国内》サプライヤーによるCSR活動のセルフチェックの推進とフィードバック(継続)
《国内》「Eco Vision 2020」の推進と進捗管理
消費者課題 安全で安心な商品づくりによるお客様満足の追求 持続可能な社会の発展に貢献する商品・情報の提供 《国内》商品を通じた生活者の環境啓発活動の推進
くらしに役立つ生活情報の発信と啓発活動 《国内》ライフスタイル・ライフステージに応じた健康で快適な生活に寄与する情報発信の拡充(継続)
ライオングループの品質保証体制の充実 《国内》品質保証管理体制の充実(継続)
《海外》各国規制対応の強化とお客様対応の充実
情報セキュリティ対策の推進 《国内》情報セキュリティ対策の推進(継続)
《海外》情報セキュリティ管理体制の充実
コミュニティへの参画および発展

社会や地域との共存共栄/健康・快適・環境分野での社会の発展への貢献

健康で快適な生活習慣づくりにつながる社会貢献プログラムの充実 《国内》《海外》口腔保健啓発活動の推進~予防歯科(セルフケアとプロフェッショナルケアの推奨)の推進、保健指導者向け、子どもへの教育・啓発など~
《国内》《海外》清潔衛生啓発活動の推進~子どもの手洗い・うがい啓発活動の推進など~

*1 これまでの重要課題「事業継続計画の見直し」は、2014年にBCP要綱を設定したことから、「リスクマネジメントの推進」に変更。

*2 人権に関連する悪影響を認識し、防止し、対処するために組織が実施すべきステップ。

社会・環境貢献活動

一人ひとりの価値ある未来につながっている「今日」という日々のお役に立つため、ライオンは、「健康・快適分野」「環境分野」という2つの分野を中心に社会・環境貢献活動を進めています。健康・快適分野においては、よりよい生活習慣づくりに貢献するため、口腔保健啓発活動や衛生習慣啓発活動などに取り組んでいます。また、環境分野では、ライオンの主力商品が衣料用洗剤、ハミガキ、ハンドソープ、台所用洗剤など「洗うこと」を通じて水と深く関わるものであることから、水資源保護活動に積極的に関わっています。

ライオンが社会・環境貢献活動を進めるにあたり大事にしているのは、「地域との共生」「従業員の参画」という2つの考え方です。まず、ライオンが事業を継続するためには、事業所の所在地などゆかりのある地域との共生が必要不可欠です。そこで、地域の住民の方々や行政、市民団体などと連携を図り、地域社会の課題解決に取り組んでいます。また、事業に関連した社会・環境貢献活動に従業員一人ひとりが参画する機会を増やすことで、高い社会・環境意識をベースとした新しい価値を生み出す人材育成につなげています。

2015年は、特に「予防歯科啓発活動」や「地域と連携した手洗い啓発活動」の社会貢献活動に取り組みました。

予防歯科啓発活動

「予防歯科」の意義

健康に毎日の食事をおいしく味わうためには、20本の歯が必要と言われています。また、歯や口腔の健康は、口の中だけではなく全身に対しても大きな影響を与え、将来の生活の質に差が出てくることが明らかになっています。日本は、オーラルケア先進国であるスウェーデンと比べると残存歯数が少ないという課題があり、超高齢化社会を見据え、ライオンはこの課題に取り組んでいます。

「予防歯科」とは歯の健康を維持するためには、ムシ歯になってから初めて治療するのではなく、ムシ歯になる前の「予防」を大切にするという考え方です。

「予防歯科」のポイント

「予防歯科」が効果を上げるためには、歯科医院などで定期的に歯みがき指導・予防処置を受ける「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、歯科専門家の指導をもとに毎日の歯のお手入れを行う「セルフケア」の両方を実践することが大切になります。ライオンはセルフケア用のオーラルケア製品を提供するとともに、公益財団法人ライオン歯科衛生研究所(LDH)が「予防歯科」の考え方を重視した「プロケア」を提供し、お客様がこれら「予防歯科」に取り組むための啓発活動を推進しています。

ライフステージ別の予防歯科啓発活動

セルフケアにおいては、ムシ歯の発生を防ぐさまざまな商品を提案するほか、行政・学校・病院・歯科医院など社外団体と連携し、マタニティママから高齢者に至るまでそれぞれのライフステージに沿った予防歯科の啓発運動を行い、さらに啓発ポスター・CMなどにも力を注いでいます。

予防歯科啓発活動の成果

このようなライオンの啓発活動の結果、予防歯科の理解度は着実に浸透しています。2014年に全社一丸となり予防歯科啓発活動に取り組んだ結果、予防歯科認知率(「予防歯科」という言葉を知っている)は2014年3月の81%から2015年3月には88%に上昇しました。また、予防歯科理解率(「予防歯科」の考え方を理解している)も、2014年3月の52%から2015年3月には61%に向上しました。

「予防歯科啓発活動の成果」図:※20代〜30代の女性1,000人を対象にライオンが調査

手洗い啓発活動

社会課題

お客様が健やかな毎日を送るためには、清潔で衛生的な習慣を身につけることも重要ですが、正しい手洗い方法は浸透しているとはいえず、社会的な課題になっています。ライオンは、「キレイキレイ」ブランドのハンドソープなど、お客様の清潔・健康・快適な生活づくりに役立つ商品を通して事業を展開していることから、商品販売のみならず手洗い習慣の啓発活動も行う責任があると考え、手洗い啓発活動に取り組んでいます。

手洗い啓発活動の考え方

ライオンの手洗い啓発活動は、生活者が健康に毎日を過ごすことを目的に、「従業員が主体で活動すること」を方針としています。活動にあたっては、ハンドソープ製造拠点(坂出市)、全国のライオン事業所所在地、被災地(石巻市)を重点地域として設定しています。2020年に20%、2030年に50%、2050年に100%のライオンの社員が手洗い啓発活動に参加することを目標に据えています。

「キレイキレイのまち 坂出」プロジェクト

手洗い啓発活動の一環として、香川県坂出市、ライオン、ライオンケミカルの3者は、2014年から2017年にかけて「キレイキレイのまち 坂出」プロジェクトに取り組んでいます。「キレイキレイハンドソープ」の生産拠点である坂出市と連携し、坂出の幼稚園、保育園、公共施設などで様々な啓発活動を行っています。

今後も、従業員一体となった手洗い習慣の啓発活動を拡充させることで、ライオンは衛生習慣の浸透・定着を目指してまいります。