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R&D

ライオンの研究開発体制

ライオンの研究開発は、製品開発研究部門・応用研究部門・支援研究部門の3つの部門を中心に行っています。製品開発研究部門では、各製品分野からなるそれぞれの研究所が、マーケティング部門と密接に連動して製品開発を進めています。応用研究部門では、素材やシーズを製品へ応用するための技術開発を行っており、界面科学や生命科学などを駆使して新しい技術の芽を発見し、製品開発につなげる研究を進めています。支援研究部門はライオンの研究開発に共通して関わる技術分野で、製品開発研究と応用研究を包装、香り・香味、環境・安全などの側面から支えています。また、開発した新しい原料や新製品を工業化していくにあたり、生産技術研究センターが開発研究と生産を結びつける製造技術を開発しています。

研究開発の取り組み

研究開発部門では、「Vision2020」の達成に向けて戦略的テーマを設定し、高い技術目標と技術イノベーションに挑戦して、新製品開発を進めています。2015年から始まった「Vision2020」の「V-2計画」における最優先目標である「収益力の向上」にこだわり、市場ポジション強化と付加価値化の両立を目指しています。そのため、当社の強みである口腔科学と界面科学の技術を深掘りし、収益力の向上につながる高付加価値品の開発に注力しています。また、新たな価値、成長分野創出や新ビジネスの開発にも取り組んでおり、薬品、機能性食品などのヘルスケア分野では、社外研究機関との共同研究とともに、臨床試験など科学的エビデンスに立脚したシーズ開発を推進しています。海外事業においては、海外のR&Dとの連携を強化し、現地ニーズを取り入れながら、成長著しい東南アジア、北東アジア市場で新たな価値提供につながる製品開発に取り組んでいます。研究開発部門では、国内外で技術分野やカテゴリー、組織の枠を超えてオールライオンの力を発揮するとともに、オープンイノベーションを推し進めていきます。

新たな価値の創出に向けた取り組み

ライオンは、唾液に含まれる成分と歯周ポケットの深さなどの実際の口腔状態との関連について臨床研究を実施し、相関性があることを明らかにしました。この知見に基づき、歯と歯ぐきの健康や口腔内の清潔度に関する複数の項目を5分間で測定し、結果をビジュアル化する唾液検査システム「Salivary Multi Test(サリバリーマルチテスト)」を開発しました。このシステムを歯科医院やドラッグストア、健診センターなどに向けて販売し、予防歯科習慣の実践につなげていきます。

また、弘前大学のCOI*1研究推進機構に参画し、医学研究科内に寄附講座「オーラルヘルスケア学講座」を開設しました。弘前大学医学研究科(および弘前大学COI)が進めてきた「岩木健康増進プロジェクト*2」のビッグデータを解析・活用することにより、科学的エビデンスを追求するとともに、研究成果を製品・サービスの創出に活用します。また睡眠についても、睡眠の質と全身健康との関係について研究を進めています。

*1 The Center of Innovation。10年後の目指すべき社会像を見据えたビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発を文部科学省が支援するプログラム。

*2 弘前大学、弘前市(旧岩木町)、青森県総合健診センター等の連携の下、弘前市岩木地区住民の生活習慣病予防と健康の維持・増進、寿命の延長を目指して、2005年から10年間にわたる健康調査・推進活動を行った大規模なプロジェクト。