慈善券事業の新たな展開

どのような事業も永遠ということはありません。慈善券の事業も「所期の目標を達成」して20年間をもって終了します。
大正9年(1920年)10月、(株)小林商店は「慈善券廃止」の告知を始めます。
同年11月12日付「東京日日新聞」では
「愛用各位!満天下の各位!ライオン歯磨慈善券は、之を打ち切りたりといえど雖も、遠からず我等は新なる世界に於て、更に有益なる事業に働き得るの幸福を発見する機会あるを信ずるもの也」
と何か新しい事業に取り組むことを予告しています。そして、大正10年(1921年)6月26付「東京日日新聞」に「慈善券廃止」と「ライオン児童歯科院の設立」を告知するのです。
「ライオン歯磨本舗が、二十年引き続き発行したる慈善券を、今日一朝にして撤廃し去るは、絶ち難き愛着の感ありといえど雖も、総て社会の趨勢と時代の推移とに打ち任せざるべからずを信ずる也。そ夫れ新なる時代は新なる意義を有する奉仕を要求す。我等は之が準備として着手せる事業の成熟しつゝあるを喜ぶもの也。・・・」

ライオン歯磨本舗の「慈善券」事業は、今度は「ライオン児童歯科院」事業となって、新たな社会貢献が始まることになります