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メールマガジン「ライオン製品&生活情報《音メール》」第28号

2010年9月発行

今回の音メールは、新製品の携帯型活字文書読み上げ装置「らいふ」の使用レポートをおとどけします。

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1.はじめに

 ライオンでは約20年ほど前から、視覚障がいを持つ方に向け、さまざまなメディアを用いて情報提供活動を行なってきました。当初は点字版のみだった製品情報は、大活字版や朗読によるカセットテープ版、検索機能付きのフロッピーディスク版、daisy(デイジー)版、インターネットを使ったメール版、spコード付き大活字版等々、その時代その時代の技術動向に合わせ変化してきました。
 いまから20年前の生活を振り返ってみますと、身のまわりの情報機器も大きく様変わりしてきました。
携帯電話が爆発的に普及し、いつどこにいても情報にアクセスできるユビキタスネットワークが実現し、映像や音楽がネット配信されたり、高解像度で薄型の壁掛けテレビが普及したり、記憶メディアがどんどん大容量化したり、携帯型のフラッシュプレーヤーが大ヒットしたり、百円パソコンが登場したりと、情報機器の分野だけをみても枚挙にいとまがありません。昔、映画でみた近未来SFの世界は、いつの間にか現実の世界で日常生活の中にすっかり溶け込んでしまっています。もはや20年前の生活に戻ることなど考えられません。
 一方、視覚障がいの分野ではどうでしょうか。
こちらも同じく、20年前の情報機器の時代から比べると、大きく変化しました。最新の情報機器の中で注目されているのは、電子番組ガイド(EPG)などを音声で読み上げてくれる地デジ対応のテレビだったり、タッチパネルでありながら音声機能のある「iPhone」や「iPad」だったり、DAISY規格の図書をはじめ、音楽ファイルの再生ができる携帯用の各種メディアプレーヤーだったりします。視覚障がいの世界も情報機器の進歩は確実に進んでいるようです。
 そんな中、今年8月末に、多機能な携帯型マルチプレーヤーが発売されました。製品の名前は「らいふ」で、10の機能を一つにしたオールインワンのマルチな音声プレーヤーになります。
主な機能としては、各商品のバーコードを読み取って音声で内容を読み上げるバーコードリーダー、SPコードをはじめとする2次元音声コードリーダー、各お札を識別する紙幣の認識機能、対象物の色を識別する色の認識機能、テキストの文章を読み上げるテキストリーダー、音楽を聞くためのMP3プレーヤー、DAISY図書を再生するデイジープレーヤー、ICレコーダーとしても使える録音機能などで、これらすべての機能が1台の端末の中にぎゅっと詰め込まれています。
 このたび、販売元の(株)日本テレソフト様のご好意により、この発売されたばかりの携帯型マルチプレーヤー「らいふ」の実機に触れる機会をいただきましたので、今回の「音メール」では、携帯型マルチプレーヤー「らいふ」の特徴や使用感などについて、詳しくレポートしていきたいと思います。  まずは、パッケージの内容と本体の外観からチェックしていくことにしましょう。

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●2.パッケージ内容

 パッケージの中には、プレーヤー本体やAC電源のほか、USBケーブル、イヤフォン、予備の充電バッテリー、専用カバーケース、ストラップ、音声ラベル用シートなどが付属し、盛りだくさんの内容となっています。専用カバーケースには長いストラップが付き、首から下げることもできますし、短いストラップを本体に付けることもできます。予備の充電バッテリーが付いているのも携帯時には便利です。
尚、実際の製品とは一部、パッケージの内容が異なる可能性もございます。あらかじめご了承下さい。
 プレーヤー本体は横に長いデザインで、寸法は横11.5センチ、縦6.3センチ、厚さ2.7センチ(スキャナ部のみ厚さ4.0センチ)になります。SPコードなどを読み取るためのスキャナ部分がやや手前に出っ張っており、思わずそこを握って被写体に向けたくなるような、少し前のデザインのデジカメを思わせる形をしています。
色は黒とシルバーを基調とした落ちつきのある配色で、正面左寄りに配置されたボタン類とスキャナ部表面に刻まれた「VoiceEye」・「Life」のロゴがシルバーで統一されています。唯一、録音ボタンのみ赤なので、アクセントになっています。本体は樹脂製で、重量は170グラムと重くはありませんが、ポケットにさっと入れて持ち歩くには、ややかさばる印象です。ただ、専用のカバーケースに入れて首から下げたり、鞄に入れて持ち歩く分には気にならない重さです。
正面の各ボタン類については、後ほど詳しくみていくことにして、まずは周辺の接続コネクタ部から確認していくことにしましょう。

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●3.接続コネクタ類の位置

 まず、本体左側面からみていきたいと思いますが、上よりには、歩行や電車での移動時に、ボタンの誤操作を防止するためのスライド式のロック機構があります。スライドを下にするとロックがかかり、上にすると解除される仕組みです。電源が入った状態でスライドを操作すると、状況を音声で案内してくれます。
その下には、本体とパソコンとをつなぐときのUSBのコネクタがあります。コネクタの形状は通常のものよりも小さく、付属のUSBケーブルを使ってパソコンと接続します。Windows XPなど一部OSでは、本機と接続する際、アクティブシンクというソフトが必要になる場合があるようです。ちなみに、Windows7の環境で接続してみましたが、USBを挿すと、Windows7が適切なドライバを自動的に検知して、本機を認識してくれました。 左の側面のいちばん下には、AC電源を挿すための丸い形のコネクタがあります。バッテリーを充電するときや、長時間の使用時に電源につないで使えます。
 つづいて上の面になりますが、左から順に、イヤフォン端子、マイク端子、SDカードスロット、少し離れてスキャン実行ボタンが並んでいます。イヤフォン端子部の脇には小さな突点があり、隣のマイク端子と区別しやすいように工夫されています(ちなみに、AC電源のコネクタの脇にも突点があります)。SDカードスロットは最大32ギガバイトの用量にまで対応しています。
 本体の下側、つまり底面には、2つのスキャナーの読み取り部分が並んでいます。向かって右側がSPコード等を読み取るスキャナー、中央がバーコード等を読み取るスキャナーです。バーコード等を読み取るスキャナー部分はフラットですが、SPコード等を読み取るスキャナー部は、以前にご紹介したことのある「スピーチオプラス」同様、空洞になっています。別に部品が足りなくて空洞になっているわけではなく、スキャナーで適切に読み取るためのもともとの構造になります。スキャンを実行するには、どちらのスキャナーも、上の面にあるスキャン実行ボタンを使います。
 本体裏面には、充電式のリチウムイオンバッテリーを交換するときに開くカバーがあります。中央近くにあるたてに入るスリットを横にスライドしてから引き起こすとカバーが開きます。予備のバッテリーと交換するときに、このカバーを開きます。バッテリーの向かって左の真ん中部分に指をかけ、手前に持ち上げるとバッテリーが外れます。ただ、隙間が狭いので、取り出すには少し苦労するかもしれません。
 以上が各接続コネクタ類になりますが、次に各種ボタン類についてみていきましょう。

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●4.各種ボタンの配置と働き

 次に、メインのボタン類が集まる本体の正面をみていきたいと思いますが、ここには、13個のさまざまな形のボタンが配置されています。1つ1つのボタンは大きく、携帯電話の「ラクラクフォン」のように押しやすい大きさになっています。
ボタン全体のレイアウトとしては、十字キーのように配置された5つのボタン、その周囲を囲むような配置の4つのボタン、その更に下に配置された少し細長い2つのボタン、右側に配置された上下2つのボタンといった具合です。
 まず最初に使うのは電源ボタンになるかと思いますが、各ボタン類が並ぶ、いちばん右下に菱形のボタンがあります。これが電源ボタンです。電源ボタンを長押しすると、起動を知らせるメロディー音とともに電源がオンになり、再度長押しすると、終了を知らせるメロディー音の後、電源がオフになります。
 電源ボタンの左隣にある2つの細長いボタンはプラスとマイナスのボタンで、ボリュームを変えたり、読み上げの速度や高低を変えるときなどに使います。また、マイナスボタンを長押しすると、充電率の読み上げ、プラスボタンを長押しすると、日付と時刻の読み上げが行えます。
尚、電源がオンの状態で、電源ボタンを1回ずつ押していくと、音声速度、音声高低、メディアボリューム、音声ボリュームをそれぞれ設定することができ、プラス/マイナスボタンを押すことで細かく調整することができます。各設定項目の調整幅は次の通りです。

・音声速度 1から15段階

・音声高低 1から15段階

・メディアボリューム 1から15段階

・音声ボリューム 1から15段階

 電源ボタンの上に位置する四角く赤いボタンは録音ボタンになります。一度押してから、再度録音ボタンを押すと録音が始まります。再度押すと一時停止で、もう一度押すと録音が再開されます。一連の状況は音声でも案内があります。
 電源ボタンと録音ボタンの左側にある十字キーのようなボタンは、上下矢印のボタンが項目リスト内の移動、左右矢印のボタンが次項目や前項目、選択項目内の移動などに用いられます。十字キーの中央にあるボタンは再生や一時停止、選択項目の確定などに使われます。
 各ボタン類の紹介の最後になりますが、十字キーボタンの四隅にある丸いボタンは、左上が「テキストリーダーモード」や「録音モード」などのモードを切り替えるボタン、右上がファイルやフォルダを削除するときに用いる削除ボタン、左下が設定画面などを呼び出すメニューボタン、右下が操作を中断したいときに使うエスケイプボタンになります。
 次項からは、各モードの具体的な操作方法や機能をみていくことにしましょう。

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●5.各モードの機能

 さて、冒頭にも書きましたように、この「らいふ」には、10個ものモードが小さな端末の中に収められており、大変多機能です。各モードを切り替えるには、左上にあるモード切り替えボタンを押して実行したいモードに合わせていきますが、各モードの機能と操作方法を順番にみていくことにしましょう。

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●①紙幣の認識モード

 このモードは、手元にある千円・二千円・五千円・一万円といった各お札を識別してくれる機能です。
操作の手順としては、「紙幣認識モード」に切り替えた後、識別したい紙幣を手のひらに伸ばした上体で乗せておきます。本体下のスキャナー部をお札に向け、15センチほど離した位置で、上の面右端のスキャンボタンを1回押します。ちなみに、お札の向きは表・裏に関わらず読み取ることが可能です。
スキャンが始まり、数秒後、「○○(マルマル)円」と結果が音声で読み上げられます。スキャンに失敗した場合、「もう一度やり直して下さい」という音声案内が流れます。
スキャンに失敗する要因としては、スキャナー部がお札の方向にきちんと向いていない、スキャナー部とお札の間が近過ぎる、お札がシワシワだったり折れ曲がっているなどが考えられます。これらを注意して再度スキャンボタンを押せば、再びスキャンが実行されます。
 実際にやってみた印象としては、私の場合、お札を手のひらに乗せてスキャンすると読み取れないことが多かったのですが、お札を平らな机の上に置いて、その上からスキャンすると成功率がぐんと高くなりました。この辺の操作性は個人差があると思いますので、各人でいろいろな方法を試して、最も安定した読み取り方法を見つけていただきたいと思います。

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●②色の認識モード

 このモードは、対象物の色を識別して、色の種類を音声で読み上げてくれます。約50種の中から色を識別するそうです。
使い方は簡単で、色を確認したい対象物にスキャナー部を向けて、スキャンボタンを押すだけです。数秒後、「○○(マルマル)色」と色の種類が読み上げられます。
 さまざまなものを試していく中でわかったのは、対象物にスキャナー部をくっつけた場合と、スキャナー部を離した場合とで、結果が違うことでした。これは対象物の光の反射や屈折など、さまざまな要素が影響しているのかと思います。
例えば、白いコピー用紙をスキャンした場合、スキャナー部をくっつけたときには「白色」と認識しましたが、15センチほどスキャナー部を離したときには「黄色」と認識されました。
このような結果から、スキャナー部をくっつけたときの方が周りの影響を受けにくいのかなとも思いましたが、着ていた白いワイシャツの腕部分にスキャナー部を当ててスキャンしたところ、「ピンク」と識別されました。おそらく、これはスキャナー部をワイシャツにくっつけたことで、薄い生地を通して、下の肌の色と混ざってしまったものと考えられます。
 いずれにしても、スキャナー部の当てる位置によって結果が大きく異なる場合もありますので、結果をあまり鵜呑みにせず、参考程度に考えておいた方が、このモードはいろいろなところで楽しめるかもしれません。

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●③音声録音モード

 これは周囲の音を記録するときに役立つ録音モードです。こちらはモード切替ボタンで選ぶこともできますが、直接、録音ボタンを押して選ぶことも可能です。
使い方は、録音モードに切り替えた後、録音ボタンを1回押せば録音スタート、再度押せば一時停止、さらにもう一度押せば録音再開になります。
矢印キーボタンの中央にある再生ボタンを押せば、録音した内容を再生しますかと尋ねてきます。「はい」ならそのまま再生ボタンを押し、「いいえ」なら左向き矢印ボタンを1回押してから再生ボタンを押します。
本機にはミニジャックタイプの外部マイクを接続できる端子も備えていますが、マイクも内臓していますので、そのまま本機を机の上に置いて録音ボタンを押せば、録音することができます。記録された内容は録音したときの日付がファイル名となって録音用フォルダに保存されます。
 実際に録音した音を聞いてみると、内蔵マイクでも感度は高く、周囲の音をまんべんなく拾っている感じがしました。ただ、さらに感度の高い録音が要求される場合には、外部マイクの接続も検討した方がよいでしょう。
録音したファイルの削除は、後述するエクスプローラモードから行なえます。また、正しい日付の設定は事前にシステム管理モードから行なっておく必要があります。

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●④システム管理モード

 このモードは、本機の各種設定が行なえます。各設定項目は以下の通りです。

  1. (1)自動スリープ設定 5分 10分 15分 20分 使用しない
     これは一定時間、何も操作がないと自動的に電源をオフにするエコドライブモードです。ここでは機能のオフを含め、5分、10分、15分、20分の5段階から選択することができます。
    左右の矢印ボタンで選択し、中央の再生ボタンを押すと、「設定されました」と音声で案内があります。
  2. (2)現在時刻の設定
     本機の日付や時刻を設定します。再生ボタンを押すと、設定ダイアログボックスが開き、最初に年を設定します。左右の矢印ボタンで年号を変更し、終わったら、下向き矢印ボタンを押します。
    次に月を変更します。左右矢印ボタンで月を選択し、終わったら、下向き矢印ボタンを押します。
    同じように日を変更します。左右矢印ボタンで日を選択し、終わったら、下向き矢印ボタンを押します。
    次に午前か午後を左右矢印ボタンで選択します。終わったら、下向き矢印ボタンを押します。
    次に時間を変更します。左右の矢印ボタンで時間を選択し、終わったら、下向き矢印ボタンを押します。
    次に分を変更します。左右矢印ボタンで分を選択し、終わったら、下向き矢印ボタンを押します。
    最後に、確認とキャンセルに移動し、この内容でよければ確認のところで再生ボタンを押して確定します。
  3. (3)メモリー使用状況
     本機にはもともと4ギガバイトのフラッシュメモリーが内臓されていますが、32ギガバイトまでのSDカードメモリーも挿入することができるようになっています。
    左右矢印ボタンで、フラッシュメモリーとSDカードメモリーを選択し、使用可能用量と総用量を確認することができます。ただし、SDカードメモリーが挿入されていない場合には、フラッシュメモリーのみ選択可能です。
  4. (4)充電率
     内臓リチウムイオンバッテリーの残容量を確認できます。状況の報告はパーセント値です。また、AC電源使用中かバッテリー使用中かも案内されます。
  5. (5)ハードウエアシリアルナンバーの読み上げ
     本機には各本体個有の識別番号が割り当てられており、それを確認することができます。
  6. (6)OSのバージョンの読み上げ
     本機のOSには、Windows CEという小型端末向けのWindowsが使われていますが、そのバージョンナンバーを確認できます。
  7. (7)ボイスアイ/らいふのバージョンの読み上げ
     本機で動作しているソフトウエアのバージョンナンバーを確認できます。
  8. (8)マスストレージフラッシュディスクの選択
     ファイルの記録先や呼び出し先をフラッシュメモリーかSDカードメモリーのどちらかから選択できます。ただし、SDカードメモリーが挿入されていない場合には選択できません。

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●⑤エクスプローラモード

 このモードはWindowsで言うところのエクスプローラーと同じような機能になり、ファイルの管理を行なうためのモードです。内臓フラッシュメモリーには、あらかじめ4つ(SDカードメモリー挿入時は5つ)のフォルダが作られています。内訳は次の通りです。

  1. (1)ボイスアイテキストフォルダ
     ボイスアイ用のデータなどを保存するフォルダ。
  2. (2)マイドキュメントフォルダ
     テキスト文書などを保存するフォルダ。
  3. (3)音楽フォルダ
     MP3形式の音楽ファイルなどを保存するフォルダ。
  4. (4)録音フォルダ
     本機で録音されたデータを保存するフォルダ。
  5. (5)ストレージカードフォルダ
     SDカードメモリー装着時のみ表示されるフォルダ。

 各フォルダ間やファイル間の移動には、上下矢印ボタンを用います。フォルダ内の階層の移動は、左右矢印ボタンで行ないます。
削除したいファイルやフォルダに移動してから、削除ボタンを押せば、確認の音声案内の後、再生ボタンで削除することができます。また、各ファイルの上で再生ボタンを押せば、内容を聞くこともできます。
 付属のUSBケーブルをパソコンにつなげば、外部記録メディアとして認識され、Windowsのエクスプローラーからも上のフォルダを確認することができます。パソコン内の音楽ファイルやテキストファイル、デイジーファイルを各フォルダにコピーすれば、さまざまなデータを本機のフラッシュメモリーに入れて持ち歩くことができます。

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●⑥テキストリーダモード

 このモードは、テキスト文書の内容を読み上げることができます。
エクスプローラモードのときと同じようなリスト選択になりますが、表示されるのは、ボイスアイテキストフォルダとマイドキュメントフォルダのみです。録音フォルダ、音楽フォルダは表示されません。尚、SDカードメモリーが挿着されていればストレージカードフォルダも表示されます。
操作は、上に表示されたフォルダ内にあるテキストファイルに移動し、再生ボタンを押すだけです。読み上げ中、左右の矢印ボタンでテキスト内を移動できますが、上下の矢印ボタンを押すことで、ライン移動、25ライン移動、段落移動、文章移動、マーク移動と移動方法を切り換えられます。 また、メニューボタンを押すことでコンテキストメニューを開き、環境設定メニューから、ファイル再生オプションダイアログボックスで最初から再生、ブックマークから再生が選べ、フォルダ再生オプションダイアログボックスで単一再生、順次再生を選べます。
 面白い機能としては、寝る前の読書の際に、うっかり電源を切り忘れないよう、就寝予約の時間設定を行なうことができます。ダイアログボックスで、20分、40分、60分、スリープモードを使用しないの中から選べます。
さらに細かな読み上げ設定機能として、音声出力オプションダイアログボックスで句点の読み、文章マーク読み、数学記号読み、文章保護と数学記号の読み、すべて読み、読まないといった選択項目があります。ただ、このレビューを書いた時点では、すべての機能がまだ使えるようにはなっていなかったようです。
その他の設定項目として、特殊記号の読みの選択と解除の選択、ブックマーク設定ダイアログボックスで手動か自動かの選択などがあります。

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●⑦デイジープレーヤーモード

 このモードは、フラッシュメモリーなどにコピーしたデイジー図書を聞くことができます。エクスプローラー風のリストには、4つないし5つのフォルダすべてが表示されます。
操作はテキストリーダーモードのときと同じように、目的のタイトルの上で再生ボタンを押すだけです。左右の矢印ボタンで図書内を移動できますが、上下の矢印ボタンを押すことで、ページ単位、10ページ単位、レベル単位、フレーズ単位、マーク単位などを切り換えられます。対応するデイジー図書はV2.0以降です。

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●⑧メディアプレーヤーモード

 このモードは、MP3やWMA形式の音楽ファイルを再生することができます。エクスプローラー風のリストには、音楽フォルダ、録音フォルダ、ストレージカードフォルダのみ表示されます。
操作はテキストリーダーモードやデイジープレーヤーモードと同じく、目的のファイルの上で再生ボタンを押すだけです。左右の矢印ボタンで曲目内を移動できますが、上下矢印ボタンで、ファイル単位、5個ファイル単位、高速全身、5秒単位、マーク単位などに切り換えられます。

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●⑨音声コードリーダーモード

 このモードでは、SPコードなどのスキャンと読み上げを行なえます。
「ライオン製品情報 SPコード付き大活字版」などのSPコードの付いた冊子を準備して、SPコードの印刷された上に、本体を手前にして右下のスキャナーの位置に合わせて固定します。その際、スキャナーの向きが曲がらないように注意します。
位置を合わせたら、本体上のスキャンボタンを押してSPコードを読み取らせます。数秒後、自動的に読み上げが開始されます。もしエラー音が鳴ったら、スキャナー位置を調整してから再度スキャンボタンを押します。
読み上げの際、テキストリーダーモードのときと同じく、上下矢印ボタンでライン移動、25ライン移動、段落移動、文章移動、マーク移動などが切り換えられます。ただし、前にスキャンした内容へは移動できません。
尚、通常、SPコードは、男性音・女性音の両方が利用できますが、本機の読み上げは、女性音に限定されているようです。

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●⑩バーコードリーダーモード

 最後のモードになりますが、これは商品に付けられたバーコードを読み取ることができる機能です。おそらく、読者の皆さんの多くが最も注目しているのが、このモードではないでしょうか。私も以前、静岡大学の先生からバーコードリーダーの活用研究のお話を聞き、この分野の研究には大変関心を持っていました。
 ここでいうバーコードについて少し補足しておきますと、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売される商品のほとんどには、このバーコードが印字されています。たてに並ぶ13本のバーには販売元の会社名や製品の種類、製品名等の情報が記録されています。
レジで購入する際、このバーコードを読み取ることで、製品の価格などの情報がレジスターに送られるわけですが、この情報を応用して、その中の製品情報を音声で読み上げさせてしまおうというのが、このバーコードリーダーモードになります。
 現在、このバーコードが付けられ、実際にまだ販売中の商品には約200万件以上あると言われています。そのうち、本機で認識することのできる商品数は6万件です。つまり、手元の商品のバーコードを読み取っても、本機に登録されている6万件の中に含まれていない場合には、内容を確認することが残念ながらできないということになります。
そこで、本機では該当商品が見つからなかった場合、本機の録音機能を使って、即座にこの商品が何かを自分で録音しておける機能が付加されています。録音した内容は、付属の2次元コード用のシールに関連付けし、該当商品に貼っておけば、その部分をスキャナーで読み取ることで、関連付けされた自分の声で内容を確認できるというわけです。いわば、パナソニックで販売する「ものしりトーク」のような機能です。
 実際に当社製品を並べて、いろいろ読み取りを行なってみましたが、読み取りにはなかなか苦労しました。その要因にはいくつかありますが、最も難しいのは、商品のどこにバーコードが付いているかを見極める点です。
商品にはさまざまな形態や大きさがありますが、商品によってバーコードを印字する位置はばらばらです。まずそれを理解しておかないと、大変な労力を使うことになります。
 次に、対象にスキャナーを向ける際、15センチほど離してスキャンするのですが、このスキャナーと商品の距離や向きによって読み取り精度が大きく変わってきます。結局、30分ほどの時間の中で読み取れたのはたった1商品だけでした。なかなか画期的なシステムではありますが、読み取るにはかなり慣れやテクニックが必要だと感じました。
 以上、本機の各モードの主な機能について、みてきましたがいかがでしたでしょうか。最後に本機のスペックをまとめておきます。

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●6.本機の仕様

OS WinCE6.0
メインメモリー 256MB
フラッシュメモリー(NAND) 4GB
SDカードスロット 8GB(最大32GBまで)
マイク 内蔵/マイクロフォンジャック
バーコードスキャナ 5000LED Aimer/Bar CODE(UPC)
SP CODEスキャナ 1.3M Pixel/VOICEYE 2D code
USB クライアント1 (USB 2.0) HOST 1(1.0)
バッテリー 1750mA(Lithium-ion)フル充電時8時間以上再生 フル充電時間5時間
充電 AC&nbso;アダプター/USB充電
サイズ 115(W)×63(D)×27(H) ※スキャナ部 40(H)
重さ 170g

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●7.終わりに

 多機能型マルチプレーヤー「らいふ」について一通りみてきましたが、これまでにない新たな試みも多く、とてもすべての情報は伝えきれませんでした。しかし、上に紹介してきた1つ1つの機能はどれも魅力的で、できれば、いつでも手元に置いておきたいツールと感じました。特に、音声案内や読み上げの細かな設定ができることはもちろん、操作時の反応や音切れの良さは特筆すべき点かと思います。
 今後に期待したい点としては、動作の安定性やネットワーク対応などがありますが、やはり、バーコードリーダー機能のさらなる精度の向上とデータの充実が求められます。それと同時に、各商品に付けるバーコードの位置にも、今後一定の配慮が必要なことも感じました。この新たなツールの登場が、今後のバーコード利用用途の新たなきっかけになればと思います。
尚、ご参考として、本機は、「スピーチオらいふ(SPEECHIO LIFE)」として㈱廣済堂様からも発売されています。

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本機に関するお問い合わせ。
会社名 (株)日本テレソフト
住所 〒102-0083 東京都千代田区麹町1-8-1半蔵門 MKビル1F
TEL:03-3264-0800
FAX:03-3264-0880

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「ライオン製品&生活情報「音メール」第28号終り。