むし歯は、プラーク=歯垢(しこう)中の細菌(さいきん)がつくりだす酸(さん)によって歯が溶けていく病気です。むし歯ができるのは、図のような3つの条件が同時に重なることが必要です。
3つの条件(どれかひとつ欠けてもむし歯になりません) ◆歯 歯には、深いみぞや凹凸(おうとつ)があります。また、歯並びや歯の質も関係します。 ◆むし歯の原因となる細菌(さいきん) ミュータンス菌を中心にして、むし歯の原因菌がプラークをつくります。 ◆糖質(とうしつ) プラーク中のむし歯原因菌は、食べ物や飲み物に含まれている糖質を分解(ぶんかい)して、歯を溶かす酸(さん)をつくります。 ・むし歯にならないように、食後に歯みがきをする習慣(しゅうかん)をつけましょう。
ミュータンス菌 口の中 口の中にはたくさんの細菌(さいきん)がすみついています。 なかでもミュータンス菌がむし歯の原因となります。 ミュータンス菌は、食べ物の中の糖質(とうしつ)をもとに ネバネバのデキストランを歯の表面につくります。 デキストラン ほうっておくと、デキストランの中で細菌(さいきん)が増えて、プラーク=歯垢(しこう)がつくられます。 プラークは細菌のかたまりです。 赤く染まっているところがプラークです。 プラーク中のミュータンス菌は、食べ物の中の糖質を、分解(ぶんかい)して、歯を溶かす酸(さん)をつくります。 酸によって、からだの中で一番かたい歯のエナメル質が溶かされます。これがむし歯のはじまりです。 プラークがいつも歯についていると・・・
むし歯は風邪のように自然になおることはありません むし歯になったまま放っておくと、むし歯はどんどんすすみます。 むし歯のすすみ方を下に示しました。定期健診を受けて、むし歯にならないようにしましょう。 歯の状態 症 状 C1 初期のむし歯です。 エナメル質にむし歯が 発生した状態 痛みは感じない C2 むし歯が象牙質(ぞうげしつ)の 中まで広がった状態 冷たいもの、 熱いものがしみる C3 むし歯が歯の中にある 歯ずいまですすんだ状態 激しい痛みがある C4 歯冠部(歯の見える部分)が ほとんどなくなり、歯の根だけ 残った状態 歯ずいが死に、痛みはなくなる。残った歯の根の先にウミがたまることがある。