道林 千晶Michibayashi Chiaki

新しいコトやモノの創造拠点。イノベーションラボから、LIONに新しい風を吹かせたい。

CAREER PATH

2013

研究開発(薬品)

肌のかゆみを止めるシートタイプの皮ふ薬の開発に携わる。

2013

研究開発(イノベーション
ラボ)

創設されたイノベーションラボへ異動。
LION初のAIアプリ「口臭チェック&ケアサービス」を開発。

石けんや洗剤の香りがくれた
毎日の幸せを仕事にしようと思った。

「オタマジャクシには再生能力があるけど、カエルにないのはなぜだろう?」そんな興味をきっかけに、大学時代は生物学を研究していました。でも、研究内容が直接活かせる職場は限られていました。あらためて胸に手を当ててやりたいことを考えたとき、ふと心の中に浮かんできたのが、石けんや洗剤の香りが大好きだった幼い頃の原体験でした。

お母さんが洗ってくれた服を着るだけでうれしかったり、辛いことがあるといい香りの石けんで手を洗って気持ちを入れ替えたり。そんな記憶を思い出しながら、日用品なら毎日の小さな幸せを提供する仕事ができる、日用品ならLIONがいいと考えるようになりました。

本や映画、旅だって人を幸せにできます。でも、ベースとなる毎日が幸せだからこそ、特別な体験をしたときに幸せを感じられる。私は、そのベースとなる日常を幸せにすることを仕事にしたいと思ったんです。

入社してから5年間はもともと再生を研究していたこともあってか、肌のかゆみを止めるウェットシートタイプの皮ふ薬の開発に携わりました。何度も頓挫の危機に直面しながら、一緒に成長した製品には、もはや戦友と呼びたくなるほど愛着を持っています。

どんな提案も
本気で考える仲間がいる。
それが、イノベーションラボ。

新たに創設されるイノベーションラボのメンバーとして声がかかったのは、皮ふ薬の発売後のこと。新製品の提案・検討を通じて、社内のさまざまな部所と連携して高いハードルを乗り越えていく喜びを知り、「もっといろんなチャレンジをしたい!」と思っていた矢先のことでした。

イノベーションラボは、新しいコトやモノを社内外の仲間とともに生み出し、既成概念にとらわれない新規事業を作っていく部所です。誰かがアイデアを出したら、それに興味を持ったメンバーが集まりチームとなって実現を目指します。また、ある人が「こんな困りごとがあるので解決するアイデアを一緒に考えよう」と仲間を募ることもあります。ライオンで実施する意義があれば、自社のリソースで出来ないことであっても外部の専門家と手を組んで実現してしまえばいい。どんな提案をしても、「それもおもしろいね!」と一緒に本気で考えてくれる人がいる。それが、イノベーションラボという場所なんです。

私自身はずっと技術検討をしており、ビジネス面の知識がほとんどなかったので配属されときは本当に驚きました。でも、科学的な実験はしなくなったにもかかわらず毎日が実験のような刺激に満ちていて、好奇心旺盛な自分にとっては最高の環境だと思っています。

LION初のAIアプリ開発に挑戦した
「口臭チェック&ケアサービス」

アイデアは斬新であるほど伝わりにくく、実現までの道のりは遠いものです。それは新しいモノやコトを生み出すイノベーションラボで避けては通れない事実ですが、ようやく実証試験にまでこぎつけられたテーマがあります。以前から、様々な部所の仲間と業務の合間を使って出したアイデア「口臭チェック&ケアサービス」です。

最初は「口臭って気になるよね」「気になりはじめると不安になるよね」と、他愛もない会話にすぎませんでした。でも、口臭の不安がなくなれば、たとえば接客業の人が自信を持って笑顔で働けるようになるかもしれない。お見合いに臨む人は、もっと勇気を出して相手と話せるようになるかもしれない。思いつきは次第に「口臭の不安がない世界を実現したい」という想いに変わっていき、思い切った解決策へとつながっていきました。

私たちが開発したのは、なんとAIを活用したアプリでした。いつでもどこでもスマートフォンで舌を撮影するだけで自分の口臭リスクがチェックできるもので、生理的口臭の原因の主な原因が舌にあるという外部の研究結果をもとに、AIで口臭リスクを判定するアルゴリズムを他社と協力しながら開発しました。アプリ開発、AIを活用したアルゴリズム開発は、LIONとして初の試みでしたが、既に、ある百貨店で実証実験を行っています。事業としてどれだけ成長させていけるかが、これからの新たな挑戦です。

未来は想像もつかないから面白く、
自由に創っていける。

製品の話から外れますが、私は「挑戦しやすい暮らし」を創っていきたいと思っています。チャレンジしたときのリスクを小さくしたり、ちょっとチャレンジして失敗しても、それを認め合える社会にしたいんです。また、「家事が原因の夫婦喧嘩やすれ違いがなくなった世界」も創りたい。同居する人や自分のために掃除をしたり、ご飯を作ることもすごく素敵だけど、特別な日以外はテクノロジーやサービスで解決するのが「当たり前」になった世の中もアリなんじゃないかと思ったりします。お掃除ロボが夫婦の間にあるわだかまりを吸い取ってくれたように、技術が人の幸せのためにできることは、まだまだあるはずです。話したい「だったらいいな」はたくさんあるのですが、語り出すと止まらなくなるので、ここら辺でやめておきます。

イノベーションラボは、まさに“未来の暮らし”を生み出すための部所です。同時に、未来は想像もつかないから面白く、自由に創っていけるのだと私は思っています。だからこそ決まったレールを敷かずに、「こんな暮らしだったらいいな」という想像を自分自身が楽しみ、その楽しさをイノベーションラボから発信していきたい。そうして、イノベーションラボからLIONに新しい風を吹かせていきたいと思っています。