江頭 健二Egashira Kenji

研究成果の生み出す生活の変化が、私を突き動かす原動力。

CAREER PATH

2018

研究開発(口腔健康科学)

新たな歯周病ケア製品開発を目標とし、歯周病の原因などの解明に向け基盤的な研究を行う。

研究に取り組みながら、
生活に及ぼす変化を意識し続ける。

私は学生時代、日常で摂取している食品の持つ健康機能性の分子レベルでの作用機所の解明を目指し研究を行なっていました。食品には微量ですが多数の機能性成分が含まれており、微量な単独成分では機能性を発揮できないにも関わらず、成分同士の複雑な相乗効果により全体として一定の健康機能を発揮しています。

このような日常に見え隠れするサイエンスの力に興味を持ち、就職活動を行う際にも、日常生活で使用する商品の開発につながる研究をしたいと考え、日用品メーカーである当社に就職することを決意しました。

入社後は「技術は生活者価値を実現するための手段である」と考え、常に生活に及ぼす変化を意識しながら技術開発業務に取り組んでいます。生活と広く、深く関わるLIONには様々な分野の専門家がいるため、常に異分野交流が起こっており、個では味わうことのできない知の飛躍のような体験ができるところが魅力です。

「笑う」「話す」「食べる」を、
いくつになってもできる未来に。

新たな歯周病ケア製品の開発を目標とし、歯周病の原因や病態を生体の免疫機能という観点から解明していくという基盤的な研究が私の現在の研究テーマです。歯周病というのは複数の要因が相互に影響し発症、進行していく疾患です。

分野は異なりますが、複雑な現象に立ち向かうという学生時代の食品研究で培った経験が活かせていると思います。LIONは「口腔科学で世界一となる」ことを目指していますから、基礎研究にも力を入れています。研究を通し、知らないことやわからなかったことが解明されていくことに大きなワクワクを感じ、日々の仕事を楽しんでいます。

研究成果によって生み出される生活の変化も、私を突き動かす力になっています。創りたいのは、「笑う」「話す」「食べる」という当たり前な行動がいくつになってもできる未来です。歯周病はこれらのあたりまえを損なう最大の要因ですので、現状で成しえていない歯周病の予防・改善につながる基盤的な技術開発を目指しています。

古いやり方からの逸脱を目指す、
魅力的な開発環境。

歯周病の複雑な病態を考察するには近年注目される網羅的解析などの先端技術が有効です。しかし、先端技術は設備導入や技術確立に多大な時間と費用がかかるため、従来のやり方である一社単独の投資での実現は困難となっています。

そこで、社外の研究機関と連携し外部技術を積極的に活用、さらに自社技術と融合することにより先端技術をより高めあっていく、オープンイノベーションの姿勢が重要となります。LIONは早くからこの姿勢を取っており、産官学の連携事業などに参画することで効率的な技術開発を進めてきました。

私も入社2年時からこのような事業に参加する機会を得て、生体中のタンパク質の網羅的開発技術開発に携わっています。このように、“未来の暮らし” づくりを目指すLIONには古いやり方からの逸脱という視点が全社的にあり、そういう意味でも当社の開発環境というのは非常に魅力的だと感じています。

生活者の新たな価値実現のため、
LIONの枠を超えて提案したい。

将来的にはアカデミアの領域でも先頭に立ち議論を引っ張っていける研究者になりたいと思っています。一方で、企業研究者として、基礎的な段階からビジネス提案にまでつながる壮大な研究をプランニングでき、社会に多大な変化をもたらす人材に成長することが私の次の挑戦です。

実はそう思ったきっかけは入社5年目から1年間海外の研究機関に派遣されていた際の経験が強く影響しています。ハーバードやMITのある学術都市ボストンで自分と同世代の研究者たちと議論をする中、彼らの研究のアウトプットの質の違いを感じました。わずか1枚のスライドでその研究の意義や全体像を効果的に伝え、夢にあふれた未来を提示することで、大規模な予算を獲得し自分自身がリーダーとして研究を牽引しているのです。

ボストンでの研究生活は先端的技術を習得するだけでなく、「研究の構想力」という研究者としての課題を認識した人生の転機となりました。技術開発を成し遂げるだけでなく、生活者の価値実現する道筋を創るため、場合によってはLIONの枠さえ超えた提案をしていきたいと考えています。