廣岡 茜Hirooka Akane

私たちの仕事には将来を幸せに変える、未知数の可能性がある。

CAREER PATH

2009

マーケ(ファブリック)

「アクロン」「NANOX」などの商品企画として、CM作成や将来発売する新商品の開発を担当。

洗濯を通じて、
暮らしに新しい喜びを生む。

衣料用液体洗剤「NANOX」の商品企画として、発売中の商品のCM制作や将来発売する新商品の開発を行っています。2018年2月に「NANOX」をさらに改良した新商品を発売しました。「もうこの汚れがついたら捨てるしかない」という「最高難度の汚れ」が落ちるようになりました。

例えば、ブラウス等の黄ばみや油性ペンの汚れが、洗剤を垂らして1日放置してから洗濯するだけで落ちるようになります。衣替えのときにお気に入りの服が黄ばんでいて泣く泣く捨てることがなくなったり、油性ペンで子ども服に書いた名前を落として「お下がり」でも使えるようになったりと、洗濯を通して新しい喜びが生まれるようになると思います。

この商品は研究所から「実は油性ペンの汚れも落とせるようになったんだけど、日常的な汚れじゃないから『NANOX』の訴求としては使えないよね」という話をもらったところから始まりました。そのとき私は「これはすごく使えるかも」という一種の確信をもち、本格的に新商品開発に乗り出しました。

一生に一度の「非日常」より、
可能性にあふれた「日常」に寄り沿う。

私は、「一人の生活者」として自分のやりたいことや家族とのコミュニケーションなど、より生活の中で大事なことに時間やお金を使える暮らしを実現したいと考えています。「NANOX」を開発する際は、社内には「安価な衣類が普及する中、落ちない汚れがついてしまったら捨ててしまう人が多いのではないか」という懐疑的な意見も多くありました。

しかし、「安く購入した服だって汚れたらショックだし、長持ちしたら嬉しい」という「一人の生活者」としての感覚を伝えるとともに、「服を長持ちさせたい」という需要を「家計の中で一番抑えたい費用は被服費」であるという客観的な情報も含めて「最高難度の汚れが落ちる」という性能訴求が効果的であることを伝えていきました。

この仕事の魅力は、暮らしの身近な製品やサービスを通じて、お客様の「日常」をより幸せな方向へと変えていくお手伝いができることです。年に一度、一生に一度の「非日常」を提供する仕事も素敵ですが、小さな赤ちゃんからお年寄りまで、お客様の「日常」に寄り添える我々の仕事は非常に幅広く、提案の可能性も未知数だと思います。

定番ブランドの逆境に、
お客様との接点の大切さを学んだ。

2009年からおしゃれ着用洗剤「アクロン」の育成担当をしていた時の経験は、生活者との関係づくりを見つめ直す機会を与えてくれました。50年以上続く当社の「アクロン」はマーケットで40%を超える安定したシェアを獲得していたのですが、競合他社から同カテゴリに新商品が発売され、急激にシェアを奪われていったんです。

おしゃれ着用洗剤は、主力商品の洗剤と比べるとマーケットが小さいため、テレビCMなどの費用が高い宣伝を使えない分、デジタル広告を使ったりHPを充実させたり、アパレル店員に洋服の販売と合わせておしゃれ着用洗剤を薦めてもらう講習会を行ったり、地道な努力を積み重ねました。

結果的に奪われていたシェアを徐々に取り戻すことができ、現在も多くの人に愛されるブランドとして続いています。生活者は常に意識しています。この経験は、お客様との接点がいかに大切かを教えてくれました。以来、モニターの方やSNS上の生の声などはもちろん、自分自身の毎日の暮らしや友人との他愛のないおしゃべり、街を歩いている人など常にアンテナを張っています。

丁寧に生きる今日を、
未来につなげる商品づくり。

私には現在2歳の娘がいて、仕事と子育てを両立させています。残業はほとんどできませんが、逆に「家にいる時間」はまさに「生活者・主婦・母親」としての立場なので、その時間もマーケティングに活かせるよう心掛けています。

私は「自分や周りにいる人が納得する商品を作ろう」という想いを大切にしています。そうでないと、多くの人が喜んで使ってくれるわけがないと思っているからです。だから、そういう意味ではLIONのマーケティングは、結婚や出産を経て育児をしながら働く「母親」という立場が活かしやすい仕事かもしれません。

今後は、「洗濯」や「掃除」といった生活のワンシーンだけではなく、それを超えた“未来の暮らし”を一段と良くするサービスや商品をつくりたいと思います。それは「今日を愛する」というコーポレートメッセージにもつながっていて、今日という1日を丁寧に積み重ね、大切に生きていくためのサービスや商品づくりです。日々の仕事で作成している資料も、振り返ってみると「今日を愛する」というメッセージに行きついているように思います。