Chapter02ラクトフェリンをいかにして腸まで届けるか
確実に腸まで届けるための特殊コーティング
ラクトフェリンは胃酸や酵素に弱く、食べ物から摂取してもほとんどが胃で分解されてしまう。生後間もない赤ちゃんがラクトフェリンの恩恵を得られるのは、胃が未熟なためラクトフェリンが分解されることなく小腸まで到達することも関係しているといわれている。
「ラクトフェリンのはたらきについては、まだはっきりと解明されていませんが、主に小腸ではたらくと考えられており、一部は大腸の善玉菌の活性化に役立つことがわかっています。製品化するうえでは、ラクトフェリンを腸までしっかりと届ける工夫が必要でした」。
そこで、ラクトフェリンをコーティングすることが考えられた。用いられたのは、天然素材の樹脂・シェラック。食品成分を使った特殊コーティング技術を採用することで、確実にラクトフェリンを腸まで届けることが可能になった。
ラクトフェリンによる生活習慣に関わる新たな働きを発見したのが2006年。そして、「ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」の誕生が2007年。わずか1年で製品化にこぎつけた背景には、ライオンの120年の実績と新しいチャレンジを忘れない進取の気風がある。
成分をコーティングすることにより、胃で分解されず確実に腸まで届ける