サステナブルな社員より~社員によるサステナビリティへの取り組みの活動ブログ~
2019年06月27日
本社両国地区「野のくさプロジェクト」の“いま”をお知らせします
みなさん、こんにちは。
CSV推進部コミュニケーション推進室の「ナミタロウ」です。
ライオンでは、(公財)日本生態系協会が推進する「野のくさプロジェクト」という活動を2018年5月から本社両国地区で協会監修のもとスタートしています。
この活動は企業、学校、マンションなどの敷地内に、その地域に昔から見られる野草を植えることによって、地域の生態系を回復させ、地域づくりに貢献し、地域の方々や来街者等に生物多様性保全活動の重要性について関心を持っていただこうという取り組みですが、早いもので1年が経過しました。
現在の両国オフィス花壇(左)と本社花壇(右)の様子
昨年は夏の酷暑だけではなく、秋には台風の塩害により野草が「もうダメかもしれない」と思うほど枯れてしまったり、どこから来たのかノビル(ヒガンバナ科ネギ属のため、触れるとネギの匂いがします。)が大量発生し、花壇の手入れに苦労することもありました。
塩害を受けて枯れかけてしまったキンミズヒキ
冬にはスミレやミズヒキ、キンミズヒキなど宿根草(しゅっこんそう)に起こる「冬枯れ」というものも初めて経験しました。
宿根草は、冬などの時期になると地上に出ている部分は枯れてしまいますが、根が残っているため翌年も花を咲かせるのが特徴だということをなんとなく知ってはいましたが、来春本当に芽が出るのか内心はヒヤヒヤしました。
冬枯れした野草たち
時にはCSV推進部メンバーの力を借りて丁寧に間引きや枯れた草の一時撤去なども行いました。
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一年草の枯れた草を一時撤去します
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丁寧に間引きをしていきます
すっかり枯れてなくなってしまったかと思っていた野草たちが2月下旬頃から次々と芽吹きはじめました。
しっかりと根が土に定着しているせいか更に丈夫になって大復活を遂げました。
植物の強さを実感できました
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ミズヒキ
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スミレ
昨年は開花を見逃したスミレの花と、酷暑で早々に全滅してしまったネジバナの開花を今年は見ることができました!
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スミレ
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ネジバナ
ネジバナは、らせん状に花が咲く不思議な特徴があり、花壇の横を通る人々がよく立ち止まって見ています。
年々減少しつつある野草を保全・育成していくことで、まちの生態系の安定に寄与するだけでなく、通りかかった人々に「緑があるっていいな」と思ってもらえるよう、今後も活動を続けていきます。
これらの野草たちは、JR両国駅前のライオン両国ビルの道路に面した花壇で見ることができますので、皆様もお立ち寄りの際には是非のぞいてくださいね。