サステナブルな社員より~社員によるサステナビリティへの取り組みの活動ブログ~
2020年05月01日
都内SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の教育支援を行いました
(※この支援は2020年2月19日と2月26日に行われました)
みなさん、こんにちは。
研究開発本部 広報担当の小林です。
ライオン(平井研究所)では東海大学高輪台高校SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の高校1年生のカリキュラムの一環として、生活の中にある科学に目を向け、探究心を深めてもらうことを目的に、10年以上継続して教育支援の活動を行っています。
2020年2月19日は高校の理科室にて界面活性剤に関する実験教室を、2月26日には当社の平井研究所にて、製品開発に関する講義と研究所見学を行いました。
実験教室では研究員2名が講師となり、石鹸作製とその性能を確かめる実験、表面張力の実験、界面活性剤が汚れを落とす作用の実験を行いましたが、2時間の授業時間では足りない位、熱い授業となりました。
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(左から)中島研究員、小野研究員による
講義と実験指導 -
熱心に講義を聞いて、メモを取っています
手を洗う、食器を洗う、衣類を洗うといった生活の中に溶け込んでいる界面活性剤ですが、改めて働きを知り、学校で学んでいる知識と身近な科学が直結していることを認識してもらいました。
一般には公開していない研究所見学では、技術進歩の歴史や製品に対する想い、高校の実験室とは違う、製品を生み出す現場を肌で感じてもらいました。
研究所の緑地では生徒たちがムクロジ(別名:石鹸の木)の下で、実験に使用したムクロジの実を拾って、楽しそうに見学していました。
講義では製品を研究する段階から販売するまでのさまざまな部所や社外とのかかわりなどの話を聞き、研究職という職業観を実感してもらいました。
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ハミガキ香味についての講義後、
ミントの香り体験をしました -
村越研究フェロー(医学博士)による製品開発の講義は
活発な質疑で予定時刻を大幅に超えました
帰り際、学校のバスで帰る生徒たちは、見えなくなるまで手を振ってくれ、今回の授業でいろんなことに興味を持ってもらえたことを実感する活動でした。
実施後の感想では高校の授業では触れることの無い香りの組み合わせの話、製品開発には発想や観察、製品への想いなども大事であるといった話が印象的だったようであり、校外学習として有効な時間となりました。
また、SSHクラスの生徒ということで若手研究員のバックグラウンドにも興味を持たれていたので、将来の職業観の醸成につながる、良い機会となったと思います。