ライオン山梨の森
あゆみ
2012年11月03日
「ライオン山梨の森」野生生物調査(第6回)
11月3~4日、第6回 ライオン山梨の森・野生生物調査を行いました。特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパンの会員ボランティア4名とライオン社員ボランティア5名、スタッフ2名の総勢11名が参加しました。
調査は立正大学・須田准教授(+助手役の学生2名)のご指導のもと、野生生物の痕跡調査(リスやシカなどの動物の足跡、フン、食べた跡などを見つけて位置を測定)を行い、データを蓄積しました。
今回は従来よりも広範囲にわたる痕跡調査を行いました。天気にも恵まれ、時折、雪化粧をした富士山を眺めながら、順調にシカやリス、イノシシの痕跡を調査していきました。
元は段々畑だった形跡のある急傾斜の森の中をシカが作ったと思われる“けもの道”をひたすら歩きながら調査。足元は落ち葉が作った自然のクッション効果のある軟らかい土だったため、足への負担は少なく歩けました。
少し開けた場所では、シカが休んでいたと思われる場所やシカの角を発見しました。須田准教授からはシカの昼夜での行動の違いなども教えていただきました。その他、リスやネズミの食べたクルミの痕も確認できました。
夜には、須田准教授から、「森林の間伐と生産性」についてのレクチャーがあり、昔ながらの間伐の有用性や、現在好まれているインテリア木材を例に節のある材の価値化などについて楽しく興味深い話を伺いました。
今回、「ライオン山梨の森」の中をいつもより広範囲に歩きましたが、広い森林の中ではほんの一部にすぎません。動物の痕跡に触れたことで、この活動が参加者にとって‘動物’と‘ヒト’そして‘森’の共生について考える良い‘きっかけ’になりました。
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雪化粧した富士山
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結構大きかったシカの足跡
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リスの松ぼっくりの食痕。通称「エビフライ」です
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シカの角をゲットしました
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「ななかまど」と「ススキ」が一足早い秋を感じさせてくれました
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調査を終えて参加者で記念撮影