みんなで笑顔になろう Kaji × Kaji ハッピーシェア!
となりの夫婦は何思う?それぞれのやり方を知ってわが家を振り返ろう!~Kaji×Kajiハッピーシェア×台東区 家事シェアセミナー第1弾レポート~
東京都台東区協力企画 Kaji×Kaji ハッピーシェア! in 台東区

Vol.1 となりの夫婦は何思う?それぞれのやり方を知ってわが家を振り返ろう!
~Kaji×Kajiハッピーシェア×台東区 家事シェアセミナー第1弾レポート~

知ることや協力することで家事はもっと楽しくもっと効率的にできるはず!その実現を目指して「家事のコツ」や「家事をシェアするコツ」を全国各地に伝えてきたライオンのKaji×Kajiハッピーシェア。12月にコロナ禍があけて全国各地を飛び回った2023年を締めくくる家事シェアセミナーを行いました。

ライオンは2023年の4月に本社を東京都墨田区から、隅田川を渡った台東区に移転しました。
そこで、これをきっかけに台東区と、区民の健康増進やサステナビリティの実現に向けた包括連携協定を締結しました。2023年最後のセミナーは、その台東区の生涯学習センターのなかにある台東区立男女平等推進プラザ「はばたき21」で実施されました。

ここはキッチンや厨房・レストラン関係の様々な道具をとり扱う「かっぱ橋道具街」のすぐそばにあり、普段から幅広い世代の方がたくさん訪れます。今回は4組の夫婦を含む11名が参加。オープンなキッチンスペースもあるということで、食事の後片付けを効率的に行う方法を伝える家事シェアセミナーを行いました。

男女平等推進プラザの係長、佐藤晴美さんのあいさつではじまったセミナーは、冒頭からいつもとはちょっと違うことにチャレンジしてみました。

少人数だからこそ、弾むコミュニケーション

いつもであれば、ライオンのリビングケアマイスターの杉本美穂さんによるオリエンテーション「あなたにとって家事とは?」から始まるところですが、今回はちょっと違います。

最初に行ったのは参加してくれた皆さんの自己紹介。

目的は、講師はもちろん参加者同士もコミュニケーションが取れる環境が作りたかったからです。これまで大人数に向けて行うことが多かったため、なかなかひとりひとりの声を丁寧に聞くことが叶いませんでした。しかし、今回はスペース的な都合もあって比較的少人数での実施ができたので、こういった形式を試す絶好の機会となったのです。

それぞれの家庭の状況やニックネームなどを伺った上で、いざセミナースタート。

「そもそも“家事分担”と“家事シェア”はどう違うのか?」毎回セミナーのはじめに参加者へ問いかけている質問です。ほとんどの場合は参加者それぞれの表情を見てどのくらい理解しているのかを推し量りますが、今回はもちろん違います。参加者の一人を指名して、回答してもらいました。

「“チェリー”と“さくらんぼ”みたいなもんじゃないですか?」

一気に会場の雰囲気が和みました。想像を超えるナイス回答、ありがとうございました。

改めて説明すると、例えば終わらせなくてはいけない家事のタスクが4つあったとした場合、家事分担で考えると4つのタスクを夫婦で分けて実行することになります。この場合、どちらかが先に自分に割り当てられたタスクを終わらせた時に、一方がまだ家事のタスクをしている中で、もう一方が休んでいる状況がうまれます。家事シェアでは「4つのタスクを終わらせる」という目的と責任をシェア=共有するという考え方なので、もし一方が先に自分のタスクを終わらせたとしても、休むのではなく、もう一方がやっているタスクを手伝うということになります。

言ってみれば、二人で別々に遂行して目的を達成するのが「家事分担」で、二人で一緒に遂行して目的を達成するのが「家事シェア」ということです。

続いて行われた杉本マイスターによるオリエンテーションでは、ライオンが調査した夫婦間の家事や家事分担に関するデータをもとに、「夫婦でも実は家事への向き合い方は違っている」ということを伝えるために、それぞれの家事に対する向き合い方を知ることができる質問が投げかけられます。

例えば、A「家事は仕上がりが大切だと思う」B「家事は効率が大切だと思う」という2択。自身の考えが近い方の札を挙げてもらうと・・・

見事に夫婦で違う回答。また、周りを見渡すと思いのほか回答が偏っていないことにも気づくことができます。その結果に笑い合いながら進んでいきます。

だんだんわかってくるそれぞれのキャラクター

続く、一般社団法人日本ほめる達人協会のコミュニケーションを円滑にするメソッドを伝える「ほめ達セミナー」でも、講師のNPO法人ファザーリング・ジャパンの杉山錠士さんがどんどん参加者をあてて発言を促す展開。参加者全員が話したことによって、この辺りからそれぞれのキャラクターも理解し合えるようになってきました。

そして、再び杉本マイスターにバトンタッチし、いよいよ食事の後片付けに関する知識チェックへ。黙々と回答をしたためた後は夫婦で回答用紙を交換して、答え合わせに進みます。

チェックの中にあった「パートナーの食器洗いでイラッとすることの第1位は?」という問いにはそれぞれの思いがこもった回答が連発!例えば・・・

<妻から夫へ>汚れが落ちていない
<夫から妻へ>洗ったものを元に戻さない

<妻から夫へ>シンク周りが汚れたまま
<夫から妻へ>(洗い終わっても)食洗機が閉めっぱなしになっていて乾かない

よその夫婦の率直な意見交換というのは、聞いていて本当に面白いものです。そして、セミナー会場では見ることができない日常の姿が浮かび上がってきます。

それぞれの回答を味わい、笑いに包まれたあとは、いよいよ実践へ。おなじみ皿洗いアクティブラーニングへ突入です!

パートナーではない人と皿洗いをする貴重な経験

キッチンスペースに移動した参加者の皆さんは2つのグループに分かれて、課題として出された汚れた食器を片づける順番を話し合い、実際に洗っていきます。

今回は、このグループ分けに一工夫。基本的に夫婦で別れてグループに入ってもらったのです。男女ともにパートナーではない、しかも初対面の人と一緒に皿洗いに取り組んでいくという、ある種とても貴重な経験をしてもらいました。

ここまでの時間で、ある程度距離が近づいた様子の皆さん。それぞれのグループでスムーズに話し合いが進んでいきます。

みんなで一緒に考えた順番を発表してもらいましたが、いずれのチームもバッチリです!さあ、あとは洗うのみ!

互いに笑い合いながら、そして学んだばかりの「ほめ達」のメソッドを発揮しながら、笑顔の中で洗い物が片付いていきます。

まるで恋愛リアリティショーの一場面のような雰囲気です。初めて会った人たちとは思えない空気感が印象的でした。ぜひ家に帰ってからもこんな雰囲気で家事を進めてほしい!と感じました。

ただ、楽しそうなだけではいけません。杉本マイスターの厳しい洗いあがりチェックの結果は…合格!

終始あたたかい雰囲気ですすんできたセミナーは無事に終了し、再び夫婦が合流。おみやげにライオンの食器洗い用洗剤「CHARMY Magica 速乾+」を受け取って楽しそうに帰っていきました。

少人数だからこそより深く伝えることができた

今までとは違って参加者の皆さんとたくさんコミュニケーションを取りながら実施した今回のセミナー。皆さんの感想が気になります。セミナー後に実施したアンケートに届いた声を一部ご紹介します。

■質問を通して色々な気づきがあって良かった。

■今日はありがとうございました。うまく家事をシェアして、気持ち良く過ごせるヒントを得られました。

■素晴らしい!『文句』なしです!

■このような機会を作って下さりありがとうございました。託児があるととても気楽に参加できました。また、初めて子どもを預ける機会にもなり、より家族の在り方がより良いものになるようにお互いが向き合える機会にもなり、参加して良かったです。また、是非参加したいです。

皆さん楽しんでいただいたようでホッとしました。託児についての意見は新鮮でした。確かに、こういう機会をきっかけに新しいことをやってみると広がる世界もありますよね。

ちなみに会場でもセミナー終わりで少しだけ皆さんとお話ししたのですが、「家事をするためにコミュニケーションが大事だと初めて知った」という男性の声もあってうれしかったです。

そして、まさに我々の狙いがハマったこんな声も。

■他のご家族の意見等も聞く事が出来て、大変楽しかったです。

ですよね!家事シェアセミナーではこれまでもこういった声を聞くことはありましたが、今回は特にそれを感じやすい環境を作れたと思います。冒頭のオリエンテーションでも家事に取り組む姿勢は人それぞれであることを伝えましたが、実際に多様性を体感できたことでさらに深く意識に浸透したのではないでしょうか。

最後に、これもまたうれしい声。

■家事をしないことを責められる場でなくて安心しました。楽しかったです。ありがとうございました。

家事や育児に関わらずいろいろなセミナーでは正しい知識を伝えることが多いですが、それによって、「できていない自分が責められているように感じる」という声もよく聞きます。しかし、我々のセミナーが決してそういうスタンスではないということが伝わったのもうれしいポイントでした。

これだけの少人数で行ったのはほぼ初めてだったので我々も現場の雰囲気を見ながらフレキシブルに進めてきましたが、それが功を奏したようで本当にいい経験になりました。

これからも、その会場、その地域などに合わせていろいろなことを試していきたいと思います。次はどんな形になるのか?楽しみにしていてください!

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。