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「家事ギャップ解消セミナー」は共働き夫婦を救っているか? 後編
共働き夫婦の家事シェアを救え! Kaji×Kaji ハッピーシェア! in 山形市

Vol.7「家事ギャップ解消セミナー」は共働き夫婦を救っているか? 後編

プロジェクトのまとめ役KJ

やあ!家事と音楽、そして夫婦円満をこよなく愛する男、KJだ。

昨年山形市でスタートした夫婦円満都市推進プロジェクト。共働き夫婦の数が全国トップクラスという山形で夫婦の間にある家事ギャップの解消を目指した今回の取り組みはまだまだ続く。
今年もまたここ山形に我々3人はやってきた。

前代未聞!あなたの皿洗いをテストします!

いざチャレンジ!皿洗いセンター試験

今回新たなるツールを導入した杉本マイスター

家事ギャップ解消セミナーでは、参加した夫婦に対してより効果的に伝えるために様々なアイテムを使ってきた。今年2月、再び山形市で開かれたセミナーではこれまでと同様、ライオンのリビングケアマイスター杉本美穂氏による家事ギャップに関する説明と一般社団法人日本ほめる達人協会の木村美季講師によるほめ方に関する講義が行われた。ニューアイテムが登場したのはそのあと。いよいよ食事の後片付けについての講義が始まるときのことである。

あなたの"食器洗い力"が試される「皿洗いセンター試験」

皿洗いセンター試験に苦戦中

日常的に行っている家事についてペーパーテストを受けた経験はそうそうないだろう。しかし、それを行うことで改めて自分の家事が正しく行われていたのかを考えるきっかけにもなる。ライオンリビングケアマイスターが監修したこのテストには、皿洗いの技能向上だけではなく、家事ギャップ解消に向けた様々な知見が詰め込まれている。

基礎問題にはじまり、美術、数学にもちょっとだけ通じる問題へと続く。ここまでは明確な正解があるのだが、その先にある皿洗いへの意識や心理を問われる問題には、哲学にも通じる各人の思いがつづられた。一部ではあるがこの日行われたセミナー参加者の解答を見ていこう。

油汚れを落とすために必要な3要素は「○○」と「○○」と「○○」である。

一応、正解は「水」と「洗剤」と「力」ではある。が、これもまた正解!といえるような日頃の苦労がにじみでている答えもあった。

■ある妻の答え
油汚れを落とすために必要な3要素は「本気」と「強気」と「元気」である。

気合十分って感じですね。

■ある夫の答え
油汚れを落とすために必要な3要素は「気合」と「洗浄力」と「腕力」である。

マッチョ感がありますね。

■ある妻の答え
油汚れを落とすために必要な3要素は「適切な洗剤の使用」と「事前の汚れふき取り」と「汚れごとの食器分別」である。

日頃の経験が活かされてます。

■ある妻の答え
油汚れを落とすために必要な3要素は「尊敬」と「愛情」と「信じること」である。

油汚れの話でいいんでしたっけ?(笑)。

パートナーの食器洗いでイラっとすることの第1位は?

これぞまさに夫婦の間にある家事ギャップが明確になる問いである。思い切ってテスト問題に組み込んだのは、この意図があっての事だ。

■ある妻の答え
パートナーの食器洗いでイラっとすることの第1位は、
「食器洗いの後のシンク」を「びちゃびちゃのままにする」ことである。

目指すはKEEP DRY KICHIN!この答えは多かったですね。

■ある夫の答え
パートナーの食器洗いでイラっとすることの第1位は、
「洗った後の食器」を「美学をもって重ねない」ことである。

要はがさつだということでしょうが、言葉の選び方は素敵。

■ある妻の答え
パートナーの食器洗いでイラっとすることの第1位は、
「洗った食器」を「乾いた食器の上に乗せる」ことである。

わかります!あーまた余計な仕事が増える・・・

■ある夫の答え
パートナーの食器洗いでイラっとすることの第1位は、
「高い食器」を「乱暴に扱う」ことである。

イラっとするよりヒヤッとしますね。

■ある夫の答え
パートナーの食器洗いでイラっとすることの第1位は、
「食器洗い」を「当たり前だと思う」ことである。

これは男女関係なく本当にイラっと来る!

食器洗いに一番大事なものは?

さらに禅問答のような問いが続く。

■ある夫の答え
食器洗いに一番大事なものは「皿を割らないこと」である。

基本ですね。食器洗いじゃなくてもそうですけど。

■ある夫の答え
食器洗いに一番大事なものは「リズム」である。

アスリートみたいな答え。でも意外に大事です。

■ある妻の答え
食器洗いに一番大事なものは「食器さん、今日も一日ありがとうの感謝の気持ち」である。

メルヘン!

■ある夫の答え
食器洗いに一番大事なものは「食器とパートナーをいたわること」である。

夫婦円満都市推進プロジェクトとしては模範解答ですね。

こうして、それぞれの思いがつづられた解答は、正直なところ見ているだけで微笑ましかった。この後、答え合わせを兼ねて正しい皿洗いの方法を教わった参加者たちは、次なる工程へとすすんでいった。

皿洗いアクティブラーニング

ワークショップに取り組む夫のみなさま

完全に流行りに乗ったように見えて、まさにその通りである。明確な指導者を立てずに参加者同士で互いの知恵を持ち寄り、実際に考えながら動いて学んでいくアクティブラーニング風のワークショップ。参加者たちはシンクに移動してグループを組み、それぞれが与えられた汚れた食器や散らかったキッチンと向き合った。

今回は家で食器洗いを担当していない夫たちが主体となって課題解決。あーでもないこーでもないと相談しながら進めている姿が見られた。単純に挑戦しているのではなく教わったことのおさらいを兼ねているからこそ、実体験として身に着きやすいように感じた。

ワークショップに参加中のご夫婦のみなさま

食器洗いの手順をホワイトボードへ書き出し

マイスターにほめられ嬉しそうなご様子

食べかすや油汚れを事前にしっかり拭き取り

シンクも忘れずしっかりお掃除

毎日食事をするからこそ、毎日必要になる食器洗い。真剣にペーパーテストを受けることで改めて考える機会になり、楽しくアクティブラーニングで実践することで、身につき、納得を得る機会になったようだ。

参加者全員で読み上げる「夫婦円満宣誓」

そして参加した夫婦たちがいつものように夫婦円満宣誓を高らかに読み上げ、今回行った内容について話しながら帰路に着く姿を見て、食器洗いに関する知識だけでなく、コミュケーションを促すツールにもなっていると感じた。そんな姿を見て、我々は家事ギャップ解消のために今後も効果的なアイテムを作っていこうとより思いを強くしたのだった。

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。