みんなで笑顔になろう Kaji × Kaji ハッピーシェア!
復興のその先へ。石巻の新たな時代を担う子育て世代へ伝える家事シェアの極意!~Kaji×Kajiハッピーシェア×石巻市 家事シェアセミナー第3弾レポート~
宮城県石巻市協力企画 Kaji×Kaji ハッピーシェア! in 石巻市

Vol.4復興のその先へ。石巻の新たな時代を担う子育て世代へ伝える家事シェアの極意!
~Kaji×Kajiハッピーシェア×石巻市 家事シェアセミナー第3弾レポート~

知ることや協力することで家事はもっと楽しくもっと効率的にできるはず!その実現を目指して「家事のコツ」や「家事をシェアするコツ」を全国各地に伝えてきたライオンのKaji×Kajiハッピーシェア。2023年は新型コロナを取り巻く環境の変化に伴って、全国各地に直接出向いてセミナーを実施することができるようになりました。

今回訪れたのは石巻市の総合福祉会館みなと荘。石巻市はライオンの創業者である小林富次郎のゆかりの地で、東日本大震災からの復興に向けてライオンと包括連携協定を結び、市民の健康増進や地域共生社会の実現を目指しています。
Kaji×Kajiハッピーシェアは今回で3回目となりますが、新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、これまで実施した2回のセミナーのうち、現地で行うことが出来たのはわずか1回。オンラインには気軽に参加できるというメリットもありますが、皆さんの生の声を聞いたり、反応を感じながら伝えたりすることができる対面方式での実施もぜひ行いたい!常々感じてきたその思いが3年9か月ぶりに実現したのです。

東日本大震災により甚大な被害を受けた石巻は、この11月に復興事業(基盤整備)完結記念イベントが実施されひとつの節目を迎えました。ここから新たな石巻を築いていくには、次世代を担う子どもたちがカギとなり、その子どもたちを育てる環境を作っていくためにも家事や育児を家族でシェアしていくことは大切なこと。今回はそんな未来の石巻を担っていく現役子育て世代を中心に家事シェアセミナーを実施しました。

パパの支援に力を入れている石巻。男性の参加者もたくさん!

セミナーは、石巻市の復興企画部地域振興課の折笠洋平さんの進行で進みます。

復興企画部次長の今野正太郎さんのあいさつではじまり、この日、託児を担当してくれた子育て支援の活動をしているNPO法人ベビースマイル石巻の代表理事、荒木裕美さんから石巻市の子育てを取り巻く現状が伝えられます。

荒木さんによると石巻では2015年から父子手帖の配布がスタート。先輩パパたちの声を受けて年々改訂されているという継続的な素晴らしい取り組みで、パパ目線の体験談が役に立ったという声を聞くことも多いとか。その他にもパパ同士の交流を図るイベントなどを積極的に行ってきたということで、夫婦で協力して家事育児をするための雰囲気作りに前向きな姿勢が伺えます。

さあ、いよいよ我々の出番です!

会場に集まったのは23名。そのうち7割は20代と30代という若い世代で、男性は4割。その中には、これから結婚を考えているカップルも!これは気合が入ります。また、この取り組みに興味を持ってくれた市役所職員の先輩パパたちもたくさん参加してくれました。行政から地域を盛り上げようという積極的な姿勢は心強い限りです。

セミナー冒頭は、ライオンのリビングケアマイスター、杉本美穂さんによるおなじみ家事育児に関するオリエンテーション「あなたにとって家事とは?」。ライオンが調査した夫婦間の家事や家事分担に関するデータからは、家庭ごとに、そして夫婦間でも違う家事への向き合い方を伝えていきます。

そしてこれもおなじみの一般社団法人「日本ほめる達人協会」のメソッドに基づいた「ほめ達」セミナー。こちらは夫婦が協力して家事シェアしていくために必要なコミュニケーションを円滑に進めていくコツを伝授します。

その中には、子どもに向かってついつい親が言ってしまうダメ出しを、見方を変えてポジティブに変換するワークがあります。例えば、はしゃぎがちな子どもに対して「すぐ騒ぐ!」と注意してしまうところを「元気がいい!」と捉えてみたり、「すぐ調子にのる!」と言ってしまうところを「ノリがいい!」と捉えてみたりするというもの。対面のセミナーでは、これを参加者に挑戦してもらうのですが、パッとポジティブに変換してくれることが多く、「さすが柔軟!」と感心しました。

続いては、食後の後片付けに関する知識チェックに挑戦。普段、無意識で行っている食器洗いを思い出し振り返ることで、自分事としてとらえやすくなるというメリットがあると感じています。今回も真剣に向き合ってくれた皆さん。答え合わせの時間には正解不正解に一喜一憂しながら後片付けのコツをつかんでいってくれました。

先輩たちも大奮闘!皿洗いアクティブラーニング

学びの後は即実践!
調理室に移動して「皿洗いアクティブラーニング」です。事前に用意した「食事をした後の食器」を再現したものをチームごとに洗っていきます。

まずはスムーズに洗っていくための手順をメンバーで話し合ってもらい、それに沿って分担しながら進めてもらいます。この時、チームは夫婦ごとではなくランダムに組まれるので、話し合っていく中では他の家庭のやり方を知る機会になったり、同性、同世代であってもやり方が違うということに気付くきっかけにもつながるのです。

こちらは市職員の先輩パパたちで組まれたチーム。こちらはエプロンこそしていますが、さながら何かのミーティングのようです。

手順に書かれたあまり聞きなれない言葉「うるがす」。これは以前、石巻でオンラインセミナーを実施した時にも出てきたので覚えています!東北では「水に浸す」といった意味があるんですよね!なんだか懐かしい感覚です。

話し合いのあとは、みんなで一斉に片付けスタート!その様子を杉本マイスターがチェックしていきます。同じ目的を持って共同作業をしていると自然と会話がうまれるもの。いつの間にか寮などで共同生活をしている仲間がキッチンに集まっているような雰囲気になっていきます。

夫婦だとお互いのやり方などに目がいってしまい、違いを指摘したり、スピードやクオリティが気になってしまったりすることも多いかもしれません。でも、とにかく後片付けを終わらせるという目的で向き合ってみたら、きっとこのチームのような和やかな雰囲気で家事が進んでいくような気がします。

職員チームは洗い桶まで取り出し、直前に学んだ方法ですすぎの水も節約しながら順調に進んでいる様子。かと思いましたが・・・

杉本マイスターがこっそり仕掛けておいた排水溝の生ごみのトラップにまんまと引っ掛かってしまったようです。ライオンの調査で、男性はお皿を洗い終えたところで食事の後片付けは終わりと認識している人が多く、生ごみの処理などを見逃しがち、という傾向が見られましたが、まさにその通りの結果になりました。

全体的に和気あいあいと進んできたアクティブラーニング。このような雰囲気で家事が行われていたら子どもが育つ環境としても素敵だと感じました。

セミナーを終え、お土産にライオンの食器洗い用洗剤「CHARMY Magica 速乾+」を手に帰っていく皆さんの笑顔!本当にうれしく感じました。

今回も、セミナー後に実施したアンケートではたくさんのありがたい声が届きました。一部ご紹介します。

■家事についてのアンケートは興味深かったです。ほめ達も普段意識してほめないので大変勉強になりました。ありがとうございました。

■洗剤は少しでもよく落ちるんだな~と思いました。また参加したいです。

■How to以外の部分も聞けて良かったです。

■夫婦で参加できなかったのが残念。このセミナーはパートナーと出るべきですね。中学生、高校生、子どもが参加しても勉強になると思いました。

■お話してくださった方が本当に上手で、引き付ける話し方、飽きさせない程よい距離感、わかりやすさ、全てにおいてすばらしく、またセミナーを受けたいと思いました。2時間あっという間でした。ありがとうございました。

■今回は洗剤や食器洗いにフォーカスされていたので、洗濯バージョンなどもやって欲しいです!楽しかったです☺♡

ほめる達人の講座をした直後だったからかもしれませんが、たくさんほめていただき、ありがとうございました!

洗濯バージョンの要望もありましたが、家事はいろいろな種類があって、それぞれについてセミナーができる用意はありますので、今後検討していきたいと思います。また、中高生の話題が出ましたが、家庭科の授業でもここまで詳しく伝えることはないと思うので、学生たちにもぜひ伝えていきたいことですよね。

子育て中の夫婦はもちろん、若い世代から家事についてのコツや知識を得ることで早い段階から家事に対するネガティブな意識が減っていくと、きっと長い人生の中で笑顔の時間が増えるはずです。

これからもいろいろな形で石巻の次の時代を担う人たちを応援していきますので、引き続きよろしくお願いします!

この記事を作成・監修した
マイスター

杉本 美穂

リビングケアマイスター

杉本 美穂

すぎもと みほ

家事関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約10年経験してきました。
毎日大変な料理や食事の後片付けなどを手早くラクにできるように、わかりやすくお伝えしていきます。