CSR調達の推進

調達基本方針

ライオンは、創業以来、快適で健やかな生活に役立つ優良で安全な商品・サービスの提供に努めています。原材料や製商品などの調達においては、お取引先様のご協力をいただきながら、以下の方針に従って進めてまいります。

  1. 法令・社会規範を遵守し、公平・公正・透明で自由な競争の下、すべてのお取引先と適正かつ合理的な取引を行います。
  2. 品質・コスト・納期などの視点に加えて、法令遵守や環境保全及び人権尊重なども含めて合理的に取引先を選定することにより、お客様への責任を果たすとともに、持続可能で健やかな社会の実現を目指していきます。
  3. お取引先の機密情報や知的財産を尊重し、不正な取得や使用は行いません。
  4. 不当な利益の取得を目的とした、お取引先との接待・贈答・金銭などの授受は行いません。
  5. お取引先との共存共栄の下、ともに社会的責任を果たしていきます。

改訂:平成25年10月1日
制定:平成20年10月1日

サプライヤーとのCSRの推進

当社は、責任ある調達活動を推進するため、原材料サプライヤーおよび生産委託先へ「ライオングループサプライヤーCSRガイドライン」に基づくセルフチェックを依頼しています。人権・労働、環境、公正な事業慣行、消費者課題、コンプライアンスに関するサプライチェーンにおけるリスク回避に向けた仕組みづくりを推進しています。
2014年からはセルフチェックをすべてWeb上で実施できるようオンライン化し、より効率的に取引先が回答できるようにしました。また、結果のフィードバックを回答いただいた取引先に送り、継続的にCSR調達を推進できる体制を確立しています。
今後も取引先とともにCSR活動の取り組みを推進します。

CSR調達の取り組み年表
2005年 原材料や製品の適正な調達のための「購買に関する基本方針」を制定。
2008年 社会面、環境面への配慮をより明確にした「調達基本方針」を制定。国内外の原材料メーカーや生産委託先にコンプライアンス、製品サービスの品質・安全性、環境配慮、労働・人権、公正な取引に関する企業活動のアンケートを実施。
2013年 「調達基本方針」を改訂し、法令遵守、環境保全、人権尊重などからも取引先を選定する姿勢を明確化。原材料メーカーや生産委託先に期待するCSR活動を示した「ライオングループサプライヤーCSRガイドライン」を制定し、取引先に自社のCSR活動のセルフチェックを依頼。

*ライオングループサプライヤーCSRガイドライン

以下に示す5主題、21項目のガイドライン。

  1. 人権・労働
  2. 環境
  3. 公正な事業慣行
  4. 消費者課題
  5. コンプライアンス

ライオングループではCSRガイドラインに基づいたセルフチェックにお応えいただいたサプライヤー様とのお取引を行います。

セルフチェック依頼 フィードバックのフロー

※CSRの重要性を取引先に理解していただくため、セルフチェックの依頼文書において、CSRを取りまく情勢の説明を記載するなど工夫をしています。セルフチェックは取り組みの程度に応じた3段階のチェック基準と用語解説を設けています。

ライオングループ サプライヤーCSRガイドラインに基づく、セルフチェック全体集計結果(2015年)

結果概要

  • すべての項目について改善の必要がない取引先は80%、1つ以上の項目について改善を要望した取引先は9%、未回答は11%でした。
  • 未回答の取引先に対しては、状況のヒアリングなどを通じて協力を要望しています。

持続可能な調達に向けた従業員研修

当社は、購買部門のバイヤー担当を対象に、持続可能な調達に向けた研修を行っています。一般社団法人日本能率協会(JMA)による調達資格認証制度(CPP)の資格取得に向け、学習会を実施しています。バイヤー業務におけるマネジメントや実践的な知識のみならず、環境、倫理、安全・衛生、人権などに配慮した調達の重要性や、サプライヤー対応についても学習しています。
また、サプライヤーの選定、取引条件や価格の設定などを、公平性・透明性のある話し合いで合意し、決定しています。下請代金支払遅延等防止法については、購買本部の社員に研修を行い、遵守を徹底しています。
CSR調達への要請の高まりを受け、今後も購買・調達に関するセミナーに社員を積極的に派遣するなど、人材育成を進めてまいります。

*CPP (Certified Procurement Professional): 企業において購買・調達業務に従事する方を対象にしており、購買・調達分野における専門知識を身につけていることを証明する資格 CPP資格

持続可能なパーム油の調達を目指して

当社は、カーボンニュートラルな原料として植物原料の活用を積極的に進めており、その植物原料のひとつとして、世界で最も生産量の多い植物油脂であるパーム油を使用しています。パーム油は主にマレーシアやインドネシアで生産されています。
パーム油は生産性が高く年間を通じて収穫できることから生産量は年々増加していますが、生産地においては急激な生産拡大にともない、新規農園開発のための熱帯雨林の伐採やそれにともなう野生生物の生息地の縮小化などの問題が生じています。また不適切な農園経営による、健康や労働安全への配慮が乏しい劣悪な環境や、低賃金、移民労働者の不当な扱い、児童労働など、社会的公正を欠くさまざまな労使問題も指摘されています。 このような問題の解決に向けた「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)*1」に、当社は2006年から参画しています。

RSPO

Roundable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパーム油のための円卓会議)では、「環境に対する責任と資源及び生物多様性保全」「新規プランテーションにおける責任ある開発」「農園、工場の従業員及び、影響を受ける地域住民への責任ある配慮」などの持続的なパーム油生産に求められる8 つの原則と43 の基準を定めており、これを満たして生産されるパーム油のみを持続可能なパーム油として認証している。

2012年には、パーム油が納入されるライオンケミカル(株)オレオケミカル事業所が、RSPO認証パーム油の取り扱いができる工場としてサプライチェーン認証システム審査に合格し、認定を受けました。これに基づいて当社は2012年からRSPOの認証が得られたパーム油の調達を開始しています。当社は2015年末までに、使用するパーム油をすべて認証油に切り換えることを目標に掲げ、2014年7月より購入パーム油を全量認証油化し、目標を達成しました。また、2020年に向けた新たな目標を下記のとおり設定し、2015年目標の通り、RSPO認証パーム油誘導体の購入を開始しました。

目標

2015年:RSPO認証パーム油誘導体の購入開始
2020年:パーム油誘導体全量をRSPO認証化

今後も持続可能なパーム油の調達に向けて取り組みます。

ライオンケミカル(株)
のRSPOサプライチェーン認証

ライオンエコケミカルズにおける取り組み

ライオンエコケミカルズ(LION ECO CHEMICALS SDN.BHD.:LECO)’マレーシア)は、2014年6月にRSPOのサプライチェーン認証を取得しました。LECOが世界のお客様へ向けて生産・販売している環境対応型界面活性剤「MES」は、パーム油が原料ですが、環境への影響や労働環境に配慮した持続可能な認証パーム油を求める声が世界で高まっています。LECOが販売先として想定しているヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアのお客様からは認証パーム油を使ったMESの要望が強く、今後の事業展開を考え、サプライチェーン認証を取得しています。
LECOは、今後も市場やお客様の要望をいち早く最大限反映して事業を運営します。

ライオンエコケミカルズ(株)
のRSPOサプライチェーン認証

ライオンエコケミカルズ

担当者の声

ライオンエコケミカルズ(LECO)は植物生まれの洗浄成分MESを世界の様々な国へ向けて製造・販売している会社です。
現在、MESの拡売に向けて、私は大きく2つの業務に携わっています。

Lion Eco Chemicals
Yap Chee Yong

LECOのRSPOサプライチェーン認証取得業務

2014年からRSPOサプライチェーン認証を取得し、認証付きのMESを求めるお客様のニーズに対応できる体勢を確立しています。今後は、米国向けに認証付きのMESの販売を開始する予定です。
現在は欧米からのお取引先からの要望が多いですが、今後はアジアのお取引先に対しても環境への意識啓発を行い、販売拡充を努めます。

お取引先に適したMESの配合洗剤を提案

それぞれの国のお洗濯に関するニーズや、水の硬度の違いなど地域の特性を分析し、お取引先にとって最適なMES配合洗剤を提案しています。また、最適な生産プロセスのアドバイスや提案も行っています。
一般的に多くの国で主流である石油系の界面活性剤は、植物系界面活性剤と比べて、環境中で分解される際に排出される二酸化炭素量が多くなります。私はお取引先に、MESの環境配慮の特徴や、優れた機能を技術面からわかりやすく伝え、MESの使用を促すことが課題であると感じています。

今後も引き続き、認証付きMESの拡売と、お取引先のニーズに合う最適なMES配合洗剤を研究し、環境に優しい製品の開発に貢献したいと考えています。

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