自然保護活動


当社は「洗うこと」を通じて、常に水と深く関わってきました。水資源保護活動としての森林整備活動、身近な水資源である雨水の利用の推進・啓発などに、積極的に取り組んでいます。

「ライオン山梨の森」森林整備活動

2006年から「ライオン山梨の森」で従業員の環境意識の醸成を目的に、水源である森林の整備活動を行っています。2015年は新入社員研修と森林整備ボランティア(3回)に、のべ188名の社員が参加しました。

累計(のべ):1,096名

雨水利用普及への支援

雨水利用の推進

世界各地で大洪水や大渇水が頻発し、地球規模で水環境が乱れています。ライオンは、水循環型社会に向けた解決策のひとつとして、雨水利用の普及に取り組んでいます。
雨水利用の先進地域である東京都墨田区にある当社の本社ビルをはじめ、平井事業所(東京都江戸川区)では雨水を散水やトイレの洗浄水に、マレーシアにあるライオンエコケミカルズでは、工場の冷却水などに利用しています。

雨水利用への支援

雨水利用の普及を支援するため、全国的な組織である「雨水ネットワーク全国大会」への協賛や、ゆかりのある地域での普及啓発活動として雨水タンクの寄贈を行ってきました。

[雨水ネットワーク全国大会への協賛]

市民、行政、企業、研究者などが雨水利用に関して情報を共有する全国組織「雨水ネットワーク会議」が2008年に発足しました(2016年より「雨水ネットワーク」に改名)。ライオンは、毎年8月に開催される「雨水ネットワーク全国大会」に第1回から協賛しています。2010年の第3回大会と、2012年の第5回大会では、当社の取り組み事例を発表しました。

第5回大会での発表の様子

第5回大会では当社のパネル展示も行いました

[両国さかさかさ]

2010年6月、特定非営利活動法人「雨水市民の会」と連携して、国技館前に雨水タンク「両国さかさかさ」を設置し、墨田区に寄贈しました。かさを逆さにしたようなテント地の屋根で雨をタンク(600リットル)に集め、ライオンの社員ボランティアが周辺の花壇の散水に利用しています。また、道を行く人たちが手押しポンプを使ってタンクに貯まっている水を屋根にポンプアップし、水の循環を体験できるようになっています。市民・行政・企業の3者が協働し、都市の中で雨水利用に取り組む実践の第一歩として、公共の場に設置されるはじめての事例となりました。

両国さかさかさ

ライオン社員の「花ボランティア」のメンバー

開花した花壇

[守口さかさかさ]

「さかさかさ」の西日本への普及をはかるため、2012年5月11日、大阪府守口市にある緑地公園「アドプト・ロード・金田(きんだ)」に雨水タンク「守口さかさかさ」を設置し、大阪府へ寄贈しました。基本的な形状は「両国さかさかさ」と同じですが、タンクの容量は900リットルと大きくなりました。溜めた雨水は地域の方々が、花壇の水やり、夏場の打ち水、災害時のマンホールトイレの流し水などに活用します。

守口さかさかさ

贈呈式でポンプを押す
濱社長(左)と大阪府・小河副知事(当時)

※「さかさかさ」の名称は、傘を逆さにしたような三角の屋根「逆さ傘」に由来。資材には国産間伐材を使用。まちの景観シンボルとなるデザイン性も備えています。

[大阪市福島区のすべての市立小学校・市立幼稚園に雨水タンク寄贈と環境学習授業を実施]

当社は、雨水利用の大切さを子どもたちに伝え、ともに考えることが、将来の水環境の改善につながるとの考えから「大阪府環境保全課」、「関西雨水市民の会」と連携して、当社大阪オフィス所在地である大阪市福島区のすべての市立小学校・市立幼稚園に「雨水タンク」を寄贈しました。同時に、タンク寄贈校での環境学習授業を実施しました。これにともない、2011年5月25日に大阪市役所にて雨水タンクの贈呈式を行いました。

寄贈した雨水タンク

幼稚園での環境学習授業

「雨活アイデアコンテスト」の開催

全国の小中学生に雨水の活用方法を考えることで、水の大切さに気付いてもらうことを目的に、2011年から「雨活アイデアコンテスト」を開催しています。個人賞の表彰のほか、優秀な作品を数多く応募した小中学校などに団体奨励賞として雨水タンクの贈呈も行っています。

「雨活アイデアコンテスト2015」表彰式

WEBサイト「雨の恵みひろば」の開設

当社の雨水活用の普及支援の活動について、わかりやすくご紹介する専用のWEBサイト雨の恵みひろばを開設しています。
雨活アイデアコンテストや小・中学校向け雨水環境学習指導テキストも掲載しています。

「ライオン賞」(年会学生ポスター発表賞)

水環境研究を支援する「ライオン賞」

当社は、水環境に関わる若手研究員の研究意欲の啓発と支援をするため、「日本水環境学会」に優秀な研究活動を表彰する「年会学生ポスター発表賞」(通称:ライオン賞)を2008年に創設しました。
「第50回日本水環境学会年会」(2016年3月16日〜18日)がアスティとくしまで開催され、「ライオン賞」の発表と表彰が3月17日に行われました。その結果、79件の応募者の中から最優秀賞には北海道大学の小林香苗さんの発表が選ばれました。

ポスター発表会場

「日本水環境学会」年会での優秀なポスター発表に対して表彰を行う。
対象者:学部生、工業高等専門学校生、短大生
選考方法:学会正会員、団体会員による投票を基に、運営選考委員会が理事会にて決定する。

第50回年会「ライオン賞」受賞者
  受賞者 所属 研究題目
最優秀賞 小林香苗 北海道大学・工学部 Anammox 細菌の窒素同位体分別に関する研究
優秀賞 荒木美穂 秋田県立大学・生物資源科学部 アオコ形成藻類Microcystis 属八郎湖分離株のミクロシスチン産生特性
池田哲也 千葉工業大学・工学部 エムポアディスクとELISA 法を組み合わせた河川水中ネオニコチノイド系農薬分析方法開発に関する研究
石井淑大 東京大学・工学部 都市河川水中における大腸菌の増殖と溶存有機物質との関係
楠 和也 群馬大学・工学部 堆積物微生物燃料電池の底質改善促進効果の調査
齋木真琴 山梨大学・生命環境学部

安定同位体分析を用いた山梨県とベトナムにおける水田からの窒素流出過程の比較

廣 雄高 東北大学・工学部 中空糸膜型嫌気性MBR による生ごみのメタン発酵
藤井大輝 大阪大学・工学部 ラボスケールの人工湿地による合成浸出水中の難分解性フェノール類の除去
藤田悠貴 北海道大学・工学部 除草剤DCMU の塩素処理に伴う変異原性の発現に寄与する分解生成物の同定:Orbitrap 質量分析による構造解析とQSAR を用いた毒性推定
山下玲菜 北海道大学・工学部 トウガラシ微斑ウイルスは水系感染症ウイルスの浄水処理性指標となるのか?:凝集沈澱・砂ろ過における処理性比較
吉村玖瑠美 お茶の水女子大学・生活科学部

各増殖段階における従属栄養細菌のUV 耐性

類家 渉 八戸工業高等専門学校

LED 光源を用いたPMA-PCR 法による生存可能な大腸菌の計数

最優秀賞受賞者のコメント

北海道大学工学部 4年生(2016年3月当時)
小林香苗さん

この度、ライオン賞最優秀賞という大変名誉ある賞を受賞し、大変嬉しく光栄に思っています。私は、近年注目されているAnammox細菌が自然界の窒素循環にどれだけ寄与しているかを算定するために同位体分別に関する研究を行いました。今回の受賞を励みに今後も研究を続け、更に精進したいと考えています。最後になりましたが、ご支援いただいたライオン株式会社様、多くの助言を下さった指導教官・共同研究者の方々、研究を手伝って頂いた研究室の皆様、応援してくれた家族・友人に心より感謝申し上げます。

市民活動への支援

日本水大賞への支援

ライオンは「洗うこと」を通じて水と深い関わりをもってきたことから、水循環系の健全化への寄与を活動の目的とする「日本水大賞」への支援を2006年より行っています。

2015年「日本水大賞」の実績
応募件数 大賞(グランプリ)活動主体 大賞(グランプリ)活動の名称
133件 岩手県立宮古工業高等学校
機械科 津波模型班
地形特性を反映した津波模型による
疑似津波の実演活動

2015年受賞活動発表会でプレゼンを行う大賞の「宮古工業高等学校」

2015年受賞活動発表会でプレゼンを行う大賞の「宮古工業高等学校」

日本ストックホルム青少年水大賞(SJWP)への支援

「日本ストックホルム青少年水大賞」は国際コンテスト開催時20歳以下の、水環境の保全や研究活動をしている高校または同等の学校に在席している生徒や団体が応募できます。 大賞受賞者は、日本代表としてスウェーデンのストックホルムで行われる国際コンテスト「ストックホルム青少年水大賞」に出場できます。
「ストックホルム青少年水大賞」は毎年8月中旬~9月上旬(予定)ストックホルムで世界水週間(World Water Week)に開催され、生活の質の向上および水環境における生態系の改善に資する優れた調査研究を行った若い研究者に賞が授与されます。

2015年「日本ストックホルム青少年水大賞」の実績
応募件数 日本ストックホルム青少年水大賞
活動主体
日本ストックホルム青少年水大賞
活動の名称
25件 東京都立多摩科学技術高等学校
科学研究部
黄金井の水環境
~「ハケ」と共に生きる水~

2015年日本代表の発表の様子

2015年日本代表の発表の様子

2015年ストックホルム青少年水大賞の出場者たち

2015年ストックホルム青少年水大賞の出場者たち