低炭素社会の実現

低炭素社会の実現に向けた事業活動の全体像

「低炭素社会の実現」に向けて、各バリューチェーン段階で実施している活動を整理しました。

植物原料の使用による石油資源の代替推進 生産プロセスの見直し、設備更新時における省エネ機器導入、商品のコンパクト化などによるエネルギー効率の向上 積載効率向上などによる物流効率の向上 消費者への商品を通じた環境意識の啓発(エコ基準を達成した商品に環境ラベルを付与) 商品のコンパクト化による廃棄物量の削減

当社が低炭素社会の実現を目指す理由

当社が低炭素社会の実現への貢献を目指す理由は、地球温暖化防止が人類共通の課題であることを認識していることはもちろん、日々のくらしに役立つ製品を提供している当社として、産業部門よりも温室効果ガス排出量削減が遅れている家庭部門での削減に貢献したいと考えるからです。
当社は地球温暖化を、人類の生存基盤に深く関わり、資源の不足や偏在化、生物多様性の喪失など、社会の持続可能性を阻害する要因を引き起こす、人類共通の課題であると認識しています。当社事業活動からの温室効果ガス排出量の削減に取組むことはもちろん、産業部門よりも対応が遅れている家庭部門の排出量の削減に、製品を通じて貢献することは、日々のくらしに役立つ製品を提供している企業としての責任であると考えています。
当社は泡切れの速い洗濯用洗剤や食器用洗剤を開発し、洗濯機が使用する電力や湯沸かし器の使用エネルギーを削減し、低炭素なくらしへの貢献を行っています。さらに、植物由来原料の利用や石油系プラスチックの容器包装材料の使用量削減により、商品使用を通じて排出される温室効果ガス削減にも取り組んでおり、低炭素社会への変革を促すことを目指します。
また、当社は事業活動からの温室効果ガス削減にも継続的に取組み、海外に関しても事業活動および商品を通じての排出削減に、目標を設定して取り組みます。

エネルギーの使用

当社は、エネルギー使用は、温室効果ガス排出に直接つながることを認識し、低炭素社会の実現に向けて、削減に取り組んでいます。

温室効果ガス削減(国内)

「事業活動から排出されるCO2」の削減

当社は、衣料用洗剤のコンパクト化、生産部門における生産プロセスの見直しや、設備更新時における省エネ機器導入などのほか、地道な省エネ施策の実施によりCO2排出量削減に取り組みました。また、事務・営業部門、研究開発部門など全社で省エネ活動を推進しました。2015年のCO2排出量は、売上高原単位では1990年比41%削減となり前年よりも減少しました。絶対量では1990年比43%削減となりました。

事業活動からのCO2排出量の推移と目標(国内)

事業活動からのエネルギー総使用量

電気合理化表彰で本社オフィス・両国オフィスにてダブル受賞

当社は、平成25年度 関東地区電気使用合理化委員会委員長表彰において、本社オフィス「最優秀賞」、両国オフィス「優秀賞」をダブル受賞しました。 
この表彰は、一般社団法人日本電気協会 関東支部の委員会が、電力の有効活用、省エネルギーの推進のほか、 負荷率の低減などに顕著な功績のあった工場・事業場および個人に毎年行っているものです。

本社・両国の両オフィスとも計画的な設備導入および適切な管理、さらには社員が積極的に節電を行い、表彰の対象期間中(平成24年4月〜平成25年3月)に前年比約6%電力削減の実績をあげました。

「環境対応先進企業」を目指し、今後も節電施策を推進していきます。

総務部 中島 浩嗣

「商品使用後に排出されるCO2」の削減

当社は、商品使用後に排出されるCO2の削減にも着目し、製品の研究開発を進めています。具体的には製品のコンパクト化や、石油原料からCO2の増加につながらない植物原料への切り替えなどを進めています。
2015年のCO2排出量は、売上高原単位で1990年比49%削減となりました。今後、売上高原単位で、2017年に1990年比52%、2020年に1990年比53%削減を目標に活動を継続します。

商品使用後におけるCO2排出量の推移と目標

物流部門における取り組み

当社は、輸送用トラックの大型化、積載率向上などの物流効率化や、トラック輸送から鉄道や船舶輸送に変更するモーダルシフトを通して、CO2排出量・エネルギー消費原単位の削減に取り組んでいます。
当社の2015年のモーダルシフト化率は、全輸送の20%(2014年:21%)、距離500km以上の長距離輸送においては65%(2014年:67%)と微減でした。鉄道輸送率は56%とエコレールマーク認定基準の「15%以上」を大幅に上回り、認定を受けています。
これらの成果として、物流におけるCO2 排出量は17,575トンで前年比3.5%削減しました。エネルギー原単位では前年比0.4%削減、9年間で9.4%削減でき、目標である「年平均1%以上削減」を達成しました。

エコレールマークの認定

「エコレールマーク制度」は、製品輸送時に貨物鉄道を一定以上の割合で利用している企業または製品が認定を受けられる、国土交通省により設けられた仕組みです。お客様にとって見えにくい流通過程において、企業や製品が地球に優しい交通手段を使用したことが判別できるマークです。
当社の2015年の貨物鉄道輸送率は56%と、企業認定基準である15%を大幅に上回りました。また、2015年は下記の8製品が製品認定基準である貨物鉄道輸送率30%を上回り、エコレールマークの認定を更新しました。公益法人鉄道貨物協会が発行するエコレールマークパンフレットや鉄道車内広告に商品名が記載されています。

  1. おふろのルック
  2. キレイキレイ薬用泡ハンドソープ
  3. キレイキレイ薬用液体ハンドソープ
  4. デンタークリアMAXライオン
  5. ビトイーンライオン
  6. トッププラチナクリア
  7. トップNANOX
  8. 香りとデオドラントのソフラン アロマナチュラル

バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量

当社は「低炭素社会の実現」に向けて、バリューチェーン全体の温室効果ガス排出量を把握することの重要性を認識し、2013年より「GHGプロトコル・スコープ3基準」に基づきバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量を算出しています。
今後、温室効果ガス排出量が大きい「製品使用時」に配慮した製品の普及とさらなる開発を推進し、温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいきます。

バリューチェーン全体での温室効果ガス排出量

温室効果ガス削減(海外)

「事業活動から排出されるCO2」の削減

海外の事業活動から排出されるCO2 については、生産量の増大にともない前年よりも増加しています。2015年の生産量原単位については、毎年1%削減(2014年比生産量原単位)の目標に対し、実績が0.4%削減(同上)と未達成でした。生産量が減少した事業所のエネルギー効率が下がり、全体を押し上げたことが原因です。
今後は生産能力に応じた生産量の確保による効率的な製造の実施と、粉洗剤のコンパクト化などによるその他の効率化に取り組みます。

「事業活動から排出されるCO2」の削減

「商品使用後に排出されるCO2」の削減

海外の商品使用後に排出されるCO2削減については、当社独自の植物由来の洗剤原料であるMES*1を海外のユーザーに販売することにより推進します。従来の石油由来の洗剤原料(LAS*2)がMESに置き換えられたと仮定して、CO2排出削減量を試算しています。
2015年は58,000トンのCO2 の削減に貢献しました。今後は、2020年の目標である、年間10万トンの削減に向けて推進します。

*1 MES:アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム

*2 LAS:アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム

<海外データの対象範囲>

海外連結グループ会社(2013年に事業を開始したピアレスライオンおよび孫会社を除く)

気候変動を想定した適応策

当社は、気候変動に対処するため、温室効果ガス排出削減などの「緩和」だけではなく、すでに現れている影響や中長期的に避けられない影響に対して、「適応」を進めることも行っています。
気候変動にともなう高波、高潮リスクについては、東日本大震災を契機に全面的に見直した臨海部事業所における対策を行っています。例えば、高所への避難ルート確保と避難訓練実施や近隣事業所との協定を推進しています。
水不足リスクについては、生産工程排水をリサイクルすることなどで、節水を進めます。
気候変動や災害にともなう原材料不足リスクへの備えとしては、事業継続計画(BCP)を策定し、複数の調達ルート、複数の生産場所の確保を行っています。