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環境とともに考え方と方針/マネジメント

考え方

ライオングループは、パリ協定やSDGs等の世界目標の達成に事業を通じて貢献していくべく、2019年に長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」を策定しました。2022年には日本を含む世界各国が目標引き上げに動く中、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献するため目標を更新しました。生活者とともにつくる 「エコの習慣化」の推進、すなわち『地球にやさしいライフスタイル』 を提供し、くらしをムリなくサステナブル にしていくことで、「脱炭素社会」「資源循環型社会」の実現に貢献します。

環境方針

ライオングループは、「経済発展と環境保全が両立する持続可能な社会を創造していくため、自主的、積極的に行動する」という「ライオン企業行動憲章」の精神に基づいた「環境方針」を定めています。

環境マネジメントシステム

ライオングループの環境マネジメントシステムは、事業活動、製品やサービスが環境におよぼす影響を把握、評価、是正するとともに、環境保全活動を継続的に改善することを目的としています。 また、環境マネジメント及び活動報告については、グローバルな環境対応を目指して体制の充実を図っており、当社グループの環境データをホームページにて公開しています。

環境データ

ISO14001認証取得状況

当社の生産系事業所は、2001年7月に一括でISO14001*1の認証を取得しました。それ以降、認証を継続取得しています。国内及び海外の生産系グループ会社も含めて、ISO14001の取得やISO14001に準じた運用を実践し、管理システムと環境保全活動を継続的に進めています。

ISO14001登録証

Lion Corporation (Korea) は、政府から緑⾊経営企業*2の認証を受けています。認証期間は3年間で、2021年11月、審査の結果、前期(期間:2018年11月~2021年11月)に引き続き、再認証を受けました(期間:2021年11月~2024年11月)。

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認定書

*1ISO14001 環境マネジメントシステムに関する国際規格

*2緑⾊経営企業 「環境技術及び環境産業支援法」第16条に基づき、汚染物質の大幅な削減、省資源・省エネルギー、製品の環境効果の向上、グリーンマネジメントシステムの確立等により、環境改善に貢献する企業

ISO14001認証取得一覧

環境管理体制

地球環境への負荷を低減しながら、事業を成長させるため、「サステナビリティ推進協議会」にて、社長を含む業務執行役員と関係部門で構成されるメンバーで、環境問題への対応方針の審議を行い、推進状況のモニタリングを実施しています。

経営者によるトップ環境監査

当社及び国内グループ会社の生産系事業所に対し、1999年から役員による環境監査を行っています。2009年からは工場の特性に応じた監査計画を策定し、3年に1回定期的に監査を実施しています。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2021年下期に延期し、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社小野事業所(LSC小野事業所)、ライオンケミカル株式会社ファインケミカル事業所(LCCFC)においてリアルとオンラインを活用したハイブリッド形式でトップ環境監査を実施しました。2022年は通常の形式での監査に戻し、サステナビリティ推進部担当役員(小林取締役)が、ライオンケミカル株式会社オレオケミカル事業所(LCCOC)、ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社四日市事業所(LSC四日市事業所)、小田原工場でトップ環境監査を実施しました。

トップ環境監査の様子

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LCCOC(2022年)
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小田原工場(2022年)

内部環境監査

内部環境監査員の教育を受けた内部環境監査員が、定期的にISO14001の要求全項目の適合性を確認する「内部環境監査」を実施し、指摘された箇所を当該部所が責任を持って改善しています。また事業所長や工場長による「マネジメントレビュー」を実施し、組織のマネジメントシステムの適切性、妥当性及び有効性が継続的に改善されていることを確認しています。

法規制の遵守

当社は、環境に関わる法令・条例等の規制の遵守はもちろん、独自の管理基準を定め、管理を徹底しています。

廃棄物の適正処理

廃棄物は、事業所の廃棄物排出責任者が当社の「廃棄物管理規程」に定めた委託先選定基準に適合する廃棄物処理業者に委託し、処理しています。さらに、廃棄物処理委託先の現地確認を定期的に実施し、委託先としての継続適格性を判断しています。

PCB廃棄物の適正な保管と処理

ポリ塩化ビフェニル(PCB)は、燃えにくく電気絶縁性に優れていたため、電気機器の絶縁油として広く使われていましたが、現在は製造・輸入ともに禁止されています。当社は、PCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法に基づき、保有していたPCB含有機器について、処理を委託するまでの間は厳重に保管し順次処理を進め、2022年に処理を完了しました。

排水の管理

日常的な排水の管理は、排水設備の安定化と工程管理の維持強化及び緊急時の対応訓練等、法令・条例で定められた水質基準だけではなく、市町村との個別協定の締結や自主基準の設定を各事業所で行い、排水管理を徹底しています。

フロン類の適正管理

フロン排出抑制法への対応は、法律に基づき対象設備の把握、簡易点検や定期点検、記録の作成、漏洩量の算定などを実施しています。2022年度は、届出を要するフロン類の漏洩に該当する事業所はありませんでした。今後も漏洩防止に努めるとともに、設備更新時にノンフロンや低GWP(地球温暖化係数)設備の導入を進めます。

環境に関わる法規制の改正に伴う対応

省エネ法*1及び温対法*2、化管法*3、化審法*4、廃掃法*5、フロン排出抑制法*6、土壌汚染対策法等の環境関連の法規則の改正への対応については、行政や工業会等から提供される情報を収集し、関連する部門に周知・徹底して対応を推進しています。
なお、2022年においても罰金、科料等を処せられるような違反はありませんでした。

*1省エネ法「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律」の略称

*2温対法「地球温暖化対策の推進に関する法律」の略称

*3化管法「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」の略称

*4化審法「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の略称

*5廃掃法「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の略称

*6フロン排出抑制法「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」の略称

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