トップメッセージ

「新結合」で新しい価値を創造し、事業を通じて社会のお役に立ち続けます。

代表取締役、取締役会長:藤重貞慶 代表取締役、取締役社長、執行役員:濱逸夫

ライオンは1891年の創業以来、時代とともに変化する社会課題に対し事業を通じて応え続けてきました。デジタル化やIoTに象徴される技術革新の劇的な進歩による人々の生活の変化、一方で経済成長のスピード鈍化、高齢化の進行など、アジアそして日本において、くらしや社会の環境は加速度を増して大きく変化しています。
ライオンは、このような社会変化の中で課題を的確にとらえ、事業やCSR活動を通じ、既存の価値観にとらわれず、モノとコトを組み合わせる「新結合」による新しい価値を創り出し、「人を想うこころ」をもって、解決に向けた取り組みを進めてまいります。
「事業を通じて社会のお役に立つこと」という創業の精神は時代の変化とともに形を変えながら、DNAとして事業活動、そして従業員にしっかりと受け継がれています。
ライオンは、経営ビジョン「Vision2020」において、「くらしとこころの価値創造企業を目指す」、「環境対応先進企業を目指す」、「挑戦・創造・学習企業を目指す」を掲げ、「愛の精神の実践」の社是のもと、「健康」、「快適」、「環境」の事業領域において、人々の健康寿命を延ばすことや、資源の節約・再利用を進める循環型社会の形成にお役に立つことを目指しております。
お客様満足を最優先とする製品・サービスの提供に取り組むとともに、環境保全活動の推進やコーポレートガバナンス体制のさらなる充実をはかり、すべてのステークホルダーからの期待に応えられる信頼性の高い企業となるよう、企業価値の一層の向上に努めてまいります。

くらしとこころの価値創造企業を目指して

2016年も「予防歯科」の啓発に力を入れました。セルフケア用のハミガキ、ハブラシ、デンタル用品などのオーラルケア新製品の導入や、公益財団法人「ライオン歯科衛生研究所」を通じたライフステージ別の口腔保健活動、行政との取り組みを通して、正しいセルフケア、プロフェッショナルケアの啓発を進め、「予防歯科」の認知や意識向上につなげました。
また、ウェルネス・ダイレクト事業(通販事業)も順調に業績推移し、機能性表示食品を通じた新しい価値創造を進めています。海外については、積極的なマーケティング活動、各国における「予防歯科」や手洗いの啓発活動を進め、「システマ」、「キレイキレイ」ブランドなどのパーソナルケア分野が大きく成長しました。
今後も製品開発や販売だけでなく、オーラルケアや手洗いの啓発活動を進め、日本をはじめアジアの人々の清潔・健康で快適な生活習慣に貢献するというライオングループとして共通の理念のもと、習慣づくりのお役に立ち続けたいと考えています。

環境対応先進企業を目指して

ライオンは「低炭素社会」、「循環型社会」、「自然との共生」の実現を目指し、環境目標「Eco Vision 2020」を策定し、CO2排出量や水使用量の削減など、2020年の目標達成に向けて推進しています。
CO2排出量削減については、COP21での日本の目標より高い目標に取り組んでおり、2016年もさらなる削減を進めました。また、商品のライフサイクル視点で独自に設定した「ライオンエコ基準」を満たすエコ商品を拡大し、お客様のエコ生活応援を続けています。
水使用量削減については工場排水を再利用する技術開発を進め、2016年に千葉工場にて新たな「排水リサイクルシステム」が本格稼動し、水使用量の大幅削減に成功しました。
今後も、先進的な環境対応技術の開発とステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを通じて、サステナブル社会の実現に貢献してまいります。

挑戦・創造・学習 企業を目指して

自ら挑戦し新しい価値を生み出す人材を育成するために、目標管理制度を推進するとともに、マーケティング研修などの機能別人材育成研修、ライオンの未来を直接経営に提案する「Lion Challenge Cup-Innovation」、組織の学習能力向上を目的とした表彰制度「L-Compass Award」を継続して実施しました。
さらに2016年はライオンの仕事と介護・仕事と育児の両立支援施策を拡充しました。ライオンの仕事と介護の両立支援については「ショートタイムフレックス制度」を導入、併せて介護休業、介護休暇制度についても見直しを図り、従業員が安心して長期的に働ける体制を整えました。今後も内容拡充を進めていきます。
また、仕事と育児の両立支援については従来の育児休暇制度に加え、「復職前セミナー」の実施、「復職と育児の支援Webサイト」を設立し、出産・育児を経験した後も従業員が安心して復職し、長期的に活躍できる体制を整えました。
2016年3月に特例子会社「ライオンともに株式会社」を設立し、障がいを持つ方々の雇用を進めました。今後も、障がいの有無の区別なく、個人の能力を発揮し、活躍できる会社を目指していきたいと考えます。
私が全国各事業所で行なっている社長懇談会は2016年も継続し、現場の従業員とのミーティングの中で、経営ビジョンを繰り返し伝え、ビジョン実現に向けた具体策についての議論を続けています。
今後も、従業員一人ひとりが世の中の潮流を先取りし、挑戦によって新たな創造を生み、そこから学習するというサイクルを回すことで「Vision2020」の実現を目指してまいります。

CSR経営を目指して

社会から信頼される企業であり続けるためには、CSRが経営の中に組み込まれていることが必要です。
ライオンは社会的責任の国際規格「ISO26000」に示された社会からの要請を理解したうえで、経営課題とすり合わせ、CSRの重要課題を特定しています。現在、経営ビジョン「Vision2020」V-2期では、海外グループも含めたライオングループ全体で中期目標を設定し、グループとしてのCSRの取り組みを進めております。
ライオンは2009年に、持続可能な成長を実現する世界的な枠組みである「国連グローバル・コンパクト」への支持を表明しました。今後も継続的に支持するとともに、「健康」、「快適」そして「環境」を強く意識したCSR経営に努めてまいります。