トップメッセージ

「事業を通じて社会のお役に立つこと」がライオンのDNA

代表取締役、取締役会長:藤重貞慶 代表取締役、取締役社長、執行役員:濱逸夫

ライオンのCSRの原点は「事業を通じて社会のお役に立つ」という創業の精神にあります。1891年の創業以来、120年以上にわたって、時代とともに変化する社会課題に対し、応え続けてきました。
経済成長のスピード鈍化、高齢化の進行など、アジアそして日本において、社会環境は加速度を増して大きく変化しています。ライオンは、このような社会の変化の中で課題を的確にとらえ、事業を通じ、「変革を超える変革」を創り出し、解決に向けた取り組みを進めてまいります。それこそがライオンのDNAであると考えているからです。
ライオンは、経営ビジョン「Vision2020」において、「くらしとこころの価値創造企業を目指す」、「環境対応先進企業を目指す」、「挑戦・創造・学習企業を目指す」を掲げ、「愛の精神の実践」の社是のもと、「健康」、「快適」、「環境」の事業領域において、人々の健康寿命を延ばすことや、資源の節約・再利用を進める循環型社会の形成のお役に立つことを目指してまいります。
お客様満足を最優先とする製品開発・サービスの提供に取り組むとともに、環境保全活動の推進やコーポレートガバナンス体制のさらなる充実をはかり、すべてのステークホルダーからの期待に応えられる信頼性の高い企業となるよう、企業価値の一層の向上に努めてまいります。

くらしとこころの価値創造企業を目指して

2015年も「予防歯科」の啓発に力を入れました。セルフケア用の高機能ハブラシをはじめとするオーラルケア商品の導入や、公益財団法人「ライオン歯科衛生研究所」を通じたライフステージ別の口腔保健活動、予防歯科専門のデンタルクリニック運営を通して、正しいセルフケア、プロフェッショナルケアの啓発を進め、「予防歯科」の認知や意識向上につなげました。
また、2015年4月からスタートした機能性表示食品制度において「ラクトフェリン」が日本で認証(第1号)を取得し、高い機能を伝えやすくなりました。産業用品においても、化学品事業の統合・再編による新会社を設立することで、新しい価値創造のための構造改革を進めています。
海外については、積極的なマーケティング活動、各国における予防歯科や手洗いの啓発活動を進め、「システマ」、「KODOMO」、「キレイキレイ」ブランドなどのパーソナルケア分野が大きく成長しました。
今後も製品開発や販売だけでなく、オーラルケアや手洗いの啓発活動を進め、日本をはじめアジアの人々の清潔・健康で快適な生活習慣に貢献するというライオングループとして共通の理念のもと、習慣づくりのお役に立ち続けたいと考えています。
*ムシ歯になってから治療するのではなく、なる前の「予防」を大切にする考え方

環境対応先進企業を目指して

ライオンは「低炭素社会」、「循環型社会」、「自然との共生」の実現を目指し、環境目標「Eco Vision 2020」を策定し、CO2排出量や水使用量の削減など、2020年の目標達成に向けて推進しています。CO2排出量削減については、COP21での日本の目標より高い目標に取り組んでおり、2015年目標を達成しました。また、商品のライフサイクル視点で独自に設定した「ライオンエコ基準」を満たすエコ商品を拡大し、お客様のエコ生活応援を続けています。水使用量削減については工場排水を再利用する技術開発を進め、2016年以降の大幅削減の目処をつけました。
2015年はアジアで初めて米国テラサイクルジャパン合同会社と提携し、使用済みハブラシを回収して植木鉢やプランターなどにリサイクルするプログラムを開始しました。お客様にとっての身近なリサイクル活動の場を提供することで、地域・社会の環境負荷低減活動に貢献したいと考えています。
今後も、先進的な環境対応技術の開発とステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを通じて、サステナブル社会の実現に貢献してまいります。

挑戦・創造・学習 企業を目指して

2015年は、自ら挑戦し新しい価値を生み出す人材を育成するために、マーケティング研修、異業種交流研修を継続実施するとともに、ライオンの未来を直接経営に提案する「Lion Challenge Cup-Innovation」を導入しました。また、現場のベストプラクティスの共有による、組織の学習能力向上を目的とした表彰制度「L-Compass Award」を導入し、現場力の強化を進めました。一方で、育児中の女性や介護をしている従業員の活躍をサポートし、多様な働き方をバックアップする環境づくりを検討、2016年には新たな制度運用を開始しています。
私が全国各事業所で行なっている社長懇談会は2015年も継続し、現場の従業員とのミーティングの中で、経営ビジョンを繰り返し伝え、ビジョン実現に向けた具体策についての議論を続けています。
また、2014年に立ち上げた生活情報サイト「Lidea(リディア)」を通じ、お客様に多くの生活お役立ち情報を発信いたしました。
今後も、従業員一人ひとりが世の中の潮流を先取りし、挑戦によって新たな創造を生み、そこから学習するというサイクルを回すことで「Vision2020」の実現を目指してまいります。

CSR経営を目指して

社会から信頼される企業であり続けるためには、CSRが経営の中に組み込まれていることが必要です。ライオンは社会的責任の国際規格「ISO26000」に示された社会からの要請を理解したうえで、経営課題とすり合わせ、CSRの重要課題を特定しています。現在、進めております経営ビジョン「Vision2020」V-2期では、海外グループも含めたライオングループ全体で中期目標を設定し、グループとしての CSRの取り組みを進めております。
ライオンは2009年に、持続可能な成長を実現する世界的な枠組みである「国連グローバル・コンパクト」への支持を表明しました。今後も継続的に支持するとともに、「健康」、「快適」そして「環境」を強く意識したCSR経営に努めてまいります。