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大人は“家事シェア”子どもは“家事育”!? 家族で学べるセミナーを開催!~Kaji×Kajiハッピーシェア×明石市 家事シェアセミナー第3弾レポート~
兵庫県明石市協力企画 Kaji×Kaji ハッピーシェア! in 明石市

Vol.3 大人は“家事シェア”子どもは“家事育”!? 家族で学べるセミナーを開催!
~Kaji×Kajiハッピーシェア×明石市 家事シェアセミナー第3弾レポート~

2021年に「ジェンダー平等プロジェクト」を発足させ、市役所政策局に「ジェンダー平等推進室」*を設置するなど“家事は女性の仕事”といった性別による役割分担意識を見直し、ジェンダー平等の実現に積極的に取り組む明石市。ライオンはそんな明石市とジェンダー平等の推進に関する連携協定を締結し、市民を対象とした家事シェアセミナーを実施してきました。
* 現在は「インクルーシブ推進室」

今回は、その第3弾。より広く明石市の方々に家事を効果的に行う方法や上手にシェアするために必要なコミュニケーションを伝えるべく、新たな会場で家事シェアセミナーを実施した模様をレポートします。

日常生活と密接した家事だから、暮らしに身近な場所で

これまで2回にわたって明石市で家事シェアセミナーを実施してきましたが、多くの方に参加いただき、実施後のアンケートでも好意的な感想や意見をたくさんいただくことができました。「子育てしやすい街」として全国的に知られる明石にはきっと子育てと仕事の両立で忙しく、家事に困っている人たちがまだまだいるはず!もっと多くの方にセミナーを実施しなければ!という思いの下、第3弾となる今回は、過去2回とは違うエリアで実施することとなりました。

東西に長い明石市。それぞれの地域に特色があり、違った表情があります。これまでの会場だった「パピオス明石」はJR明石駅の駅前にあり、地理的には明石市の東部に当たります。この辺りは「魚の棚商店街」に象徴されるように商業施設やお店が多い地域です。

そんな中、今回開催したのは山陽本線の大久保駅がある明石市の中でもやや西寄りの地域。古くからこの地で暮らす人もいながら、再開発で新しいマンションが次々と建設され、市外から引っ越してくる人が多い地域でもあります。その中心は30代40代の子育て世帯で、かつ核家族とのこと。これはぜひ早い段階で家事を円滑に進めるためのメソッドをお伝えして、家事や育児のお手伝いができれば!と我々も力が入ります。

会場となったのは大久保駅からほど近くにある「イオン明石ショッピングセンター」。スーパーやレストラン、ファッションはもちろん映画館やスポーツクラブ、幼児教室など幅広いショップが揃い、付近に暮らす人たちの多くが日常的に利用する場所です。もし興味があるセミナーなどがあっても、家から離れた場所で、しかも初めて行くようなところだとなかなか足が遠のいてしまいます。だからこそ行き慣れた場所でセミナーを実施することはとても大切なのです。

実際に今回の参加者の中には、会場まで歩いてきたという方や、イオンのHPなどを通じてセミナーのことを知ったという方も多くいました。

さあ、いよいよイオン、そして明石市の西部では初開催となるセミナーのスタートです!

夫婦でもこだわりや向き合い方は違う。だからこそ大切なことは?

会場に集まった参加者は大人15名、子ども16名の合計31名。そのうちご夫婦で参加された方も4組いました。多くの方がこの地域で暮らす人たちです。ちょっと一息つきたい週末のひと時に新たな知識を得ようとする姿勢が本当に素晴らしい!

今回も前半は大人と子どもで部屋を分けて実施。大人たちは「Kaji×Kajiハッピーシェア」の家事シェアセミナー。そして子どもたちはオリジナル歯ブラシづくりなどを楽しむ時間を過ごします。

まずは、改めて家事について考える時間。

お洗濯マイスターの大貫和泉さんによるオリエンテーションからはじまります。「あなたにとって家事とは」という問いに向き合う時間では、ライオンの行った調査結果のデータなどを知ることで、家事のこだわりや考え方は人によって様々であり、傾向こそあれど、世代や性別にかかわらず実に多様であることが感じられたと思います。例え夫婦であっても同じではないことを理解することは、お互いを尊重して力を合わせる家事シェアに繋がります。

そして、夫婦や家族で同じではない考えや価値観をしっかりと共有するためにはコミュニケーションを取ることが重要です。NPO法人ファザーリング・ジャパンの杉山錠士さんによる一般社団法人日本ほめる達人協会のメソッドに基づいた「ほめ達」セミナーは、まさにコミュニケーションをスムーズに進めるために大切なことを伝える内容。

ほめ達メソッドには「誰かをほめるためには、そのほめるポイントを見つけなければいけない」とあります。なので、ほめることを意識すると、パートナーや子どものことをしっかりと見ることに繋がるのです。長く一緒にいると、家族は当たり前の存在となってしまい、相手のことをちゃんと見ずについ自分の都合や考えを押し付けてしまいがち。仕事や家事で忙しくて余裕がないとなおさらです。相手のことをしっかりと見ることは、相手を理解することや、尊重することに繋がり、家事をシェアすることに大切なお互いの話を伝え合うことができる関係性を築くきっかけになるでしょう。

続いて、大貫マイスターが伝えたのは、お洗濯をシェアする方法や効果的なお洗濯をするコツや、子どもたちのお手伝いを促す声かけについて。

子どもたちは「見て見て!」とたくさん言いますが、そこにはパパやママにほめられたい、「自分もそのくらいできる!」「やってみたい!」という思いがありますよね。そんな子どもたちのやる気を刺激するには、子どもたちの気持ちを尊重する声かけをすることが効果的。「これやっておいて!」みたいな雑な言い方ではなく、子どもにやってほしいことをお願いする際に「〇〇隊長に任命します!」など、“できると思うからまかせる”という丁寧な伝え方をすることで「やらせてもらえる!まかされた!」と前向きに取り組むことに繋がります。

相手の思いや考えを尊重したコミュニケーションの大切さを伝えたところで、いよいよ子どもたちと一緒に実践していきます。

子どもたちの目の色が変わる “家事育”とは??

たくさん遊んだ子どもたちと合流したら、今回も実際の衣類を使ったお洗濯ワークショップです。

取り込んだ洗濯ものの中からバラバラになっている靴下のペアを探す「靴下仲間探し」や、プラスチック製の薄いまな板や下敷きなどを型紙として使うことで、畳んだときにサイズが均一になる畳み方のレクチャーといった、子どもたちが遊び感覚でできるお手伝いをしてもらいます。

そして!今回はさらに新しいコンテンツを大貫マイスターが用意してくれました。プラカップの中に洗剤入りの水を用意して、汚れに見立てて着色した油がついたプレパラートを投入すると、洗剤の効果でだんだん油汚れが浮き上がっていく、「ローリングアップ」を見ることができるのです。

<ローリングアップ>

科学の実験のようなコンテンツに子どもたちの目の色が変わります!

次々とやってきて、汚れが浮き上がっていく様子をジッと見つめています。もちろんこの間、子どもたちは静かなまま。それまで会場を縦横無尽に走り回っていたのがウソのようです。大人たちはかつてテレビCMなどで見たことがある人もいると思いますが、きっと子どもたちにとっては初めての体験だったと思います。

まさに百聞は一見に如かず。汚れが付いたものが洗剤の力でキレイになっていく様子を目の当たりにすることで、洗濯するときに洗剤が欠かせないものであることを実感したはずです。

大人にとっては当たり前のことでも子どもたちにとっては新鮮な体験。これで家事を身近に感じられたり、家事の仕方を知ったりすることに繋がるでしょう。まさに家事に対する知識を育てる、いわば「家事育」ですね!

家事は毎日のことですし、やることも多いので年を重ねる中でネガティブに感じてしまうことが増えてくるものですが、まだそういった感覚がない小さいうちから家事の面白さを感じてもらうことで、きっと大きくなってもポジティブに家事に取り組む人が増えていくと思います。

ワークショップを終え、LIONの新発売の洗剤をお土産に楽しそうに帰っていく明石市のファミリーたちの姿を見て、大人に向けたセミナーはもちろん、子どもたちへの家事育も大切な要素だと改めて感じました。

セミナー後に実施したアンケートにも・・・
■ほめ方が難しいと思っていたのでとても参考になりました。洗濯洗剤の実験やたたみ方も子どもが楽しんでいたので良かったです。
■日頃ネガティブになりやすく、ついつい叱ってしまうのでほめ方やお手伝いの仕方などわかりやすく教えていただけてとても良かったです。
■子どもが楽しく過ごせるようにしてくださり、ありがとうございました。
■全てが参考になりました。子どもとの家事シェア楽しく出来そうです。ありがとうございました。
■意識をしてほめることや「ありがとう」を子どもや夫に伝えようと思いました。ありがとうございました。子どもも工作でとても楽しんでいました。

子どもたちが楽しんでいたことなど子どもに関する反応がとても多かったのが印象的でした。明石市との取り組みはまだまだ続きます!ぜひ次回以降も楽しみにしていてください!

参加していただいた皆さん、ありがとうございました!