みんなで笑顔になろう Kaji × Kaji ハッピーシェア!
「パパ!早く早く!」家事を競技で楽しんだら一体感がうまれた!~Kaji×Kajiハッピーシェア×明石市 家事シェアセミナー第4弾レポート~
兵庫県明石市協力企画 Kaji×Kaji ハッピーシェア! in 明石市

Vol.4 「パパ!早く早く!」家事を競技で楽しんだら一体感がうまれた!
~Kaji×Kajiハッピーシェア×明石市 家事シェアセミナー第4弾レポート~

知ることや家族で協力することで家事はもっと楽しくもっと効率的にできるはず!それを実現するための「家事のコツ」や「家事をシェアするコツ」を全国各地に伝えてきたライオン。今回は、2022年からジェンダー平等の推進に関する連携協定を締結している明石市で実施した家事シェアセミナーの第4弾の模様をレポートします。

多くの大人たちにとって、そもそも家事は学生時代の家庭科の他に学ぶ機会が少ないものですが、今回は学ぶだけでなく“競技として楽しむ”という新しい取り組みにチャレンジしました!

子育てしやすい街として全国的に知られる明石市は、街を歩いていても本当に多くの子連れファミリーの姿を見かけますが、会場となった明石駅前の複合施設「パピオスあかし」には明石市民が無料で遊べるプレイルームやこども図書館などがあり、親子で楽しく過ごせる場所として、たくさんのファミリーが集まっています。

今回のテーマは「お洗濯」。これまでも明石市ではお洗濯やお手伝いをテーマに家事シェアセミナーを実施してきましたが、学んだことをもっと楽しく、もっと深く理解して身に着けるための方法を試行錯誤してきました。そして、ついにKaji×Kajiハッピーシェアセミナー史上初となる”お洗濯の競技”ともいうべきゲーム形式のお洗濯ワークショップを生み出したのです!

参加してくれたのは12家族。大人と子ども合わせて39名。これまでのアンケートを見ると「家事のセミナー」というと、「もっと家事をちゃんとしなさい!と言われそう」など、あまり楽しそうなイメージを持っていない人もいるようですが、私たちのセミナーはそんなことはありません。参加してくれた39人全員に楽しんでもらえるように様々な工夫をしています。

例えば、セミナー冒頭のライオンのお洗濯マイスター大貫和泉さんによる「あなたにとって家事とは?」を大人たちと一緒に考えるオリエンテーションでは、それぞれの家事との向き合い方がわかる「家事シェアタイプ診断」を実施。

お互いの家事のタイプを知ることは、家事シェアの促進につながりますが、普段はあまり意識することもなければ、夫婦でも考えることが少ないものです。今回は診断をすることでそれぞれの家事のタイプを知るきっかけになったと思います。

その後は、特別講師のNPO法人ファザーリング・ジャパンの杉山錠士さんが一般社団法人日本ほめる達人協会のメソッドに基づいた夫婦で協力していくためにコミュニケーションのコツのセミナー。参加者にも声を聞きながらインタラクティブなやりとりを通じて一緒に考えながら進んでいきます。

ちなみにここで伝えたコミュニケーションのメソッドは、協力して家事をしていくために大切なものでもありますが、実は後半に待っているワークショップでもおそらく役に立つものだと思います。

一方、大人たちがセミナーを聞いている間、別室の子どもたちはオリジナル歯ブラシを作ったり、NPO法人ファザーリング・ジャパン関西のメンバーによるマジックショーを見たりと楽しい時間を過ごしました。

さあ、続いてはいよいよ後半!Kaji×Kajiハッピーシェアセミナー史上初めてのゲーム形式のお洗濯ワークショップで楽しみながら学びましょう!

重視するのはスピード?クオリティ?ゲーム形式のお洗濯ワークショップ!

休憩をはさんで、セミナー会場には参加者全員が集結。そして、中央には普段の洗濯で使う角ハンガーなどが4台並んでいます。

そうです。今回は、参加者が4つのチームに分かれて、力を合わせて洗濯物を干すゲームを実施するのです!

ルールはとてもシンプル。チームの中から干す担当の人を一人選出。子どもたちは、干す担当の人から指示を受けて、たくさんある洗濯物の中から選び、持っていきます。

競うのは全部干し終わるまでのスピードとクオリティ。つまり早く干すことができればいいわけではありません。むしろ、点数の割合はクオリティの方に配分が多く、より早く洗濯物を乾かすことができる効率的な干し方を自分で考えて、干していかなければなりません。

ちなみにチェック項目には「声かけ」も!これは、ほめ達のメソッドを知った参加者の皆さんがほめながら家族を応援する実践のチャンスでもあるのです!

「え…全然わからん…」

干す担当に選ばれたのは4人のパパ。しかし、その中には、明らかにその役割に戸惑っている方もいる様子。果たしてどんな展開になるのか?

一方、子どもたちはやる気満々です。自ら一番手に立候補する子も。

さあ、各チームの準備が整ったところで、いよいよお洗濯ワークショップがスタート!子どもたちが次々とパパたちに洗濯物を渡していきます。

ほぼ悩むことなくどんどん干していくパパもいれば、ひとつひとつを丁寧に考えながら干すパパも。この辺りはかなりそれぞれの性格がでています。

洗濯物でハンガーが埋まっていくと、スペースが少なくなるので、次はどこに干せばいいのか?悩むことも増えていきます。もしかしたら、想定していた以上にこれは難しいゲームになったかもしれません。

一方子どもたちの方も洗濯物を選ぶのに必死。そして傍らのママからは「いいから早く行って!」というちょっと強めの声かけもありました。ゲームに熱中してついつい出てしまう気持ちもわかりますが、そこはグッとこらえてほめるポイントを探していただけるとさらにいいかなと思います。

そして、慎重派のパパが干す担当だった最後のチームが干し終わり、ゲーム終了!

果たして結果は??

大貫マイスターがそれぞれのチームの干し終わった洗濯物をチェックして、採点していきます。

角ハンガーのポイントとなる風通しの良さ。一方ハンガーに干すYシャツは表面積を大きくするために襟を立てること。大貫マイスターが解説していくたびに、各チームの参加者たちからは「なるほど~」「あーそうだったんだ」といろいろな声が漏れ聞こえてきます。

笑いとため息が入り混じる中、最終結果が発表されワークショップが終了。楽しむだけでなく、皆さんちゃんと効率的な干し方も学んでいただきました。

まさか家事で一体感は得られるとは!

もともと各チームは複数の家族で結成されたものでしたが、ゲームが終わる頃にはすっかりチームとしてまとまっている様子でした。

「同じ目的を持って臨むことで結束は強くなる」
参加者の皆さんは、きっと身をもって体験してくれたはずです。しかもそれが、いつもならイヤイヤやることも多い家事で!これは新しい発見だったのではないでしょうか?

普段、仕事や家事で忙しい中だと、家族同士でも本来同じ目的を持っていることを忘れてぶつかってしまいがちになります。ワークショップの経験を活かして、ぜひこれからはそれぞれの家庭でも同じ目的を持って進んで、家族の結束を強めてもらえたらと思います。

さて、今回もセミナー終了後のアンケートにはたくさんのありがたい声が届きました。
一部を紹介しましょう。

■洗濯の干し方等、再確認でき勉強になった。ほめるのが苦手なので、ほめ方セミナーが勉強になりよかった。

■洗濯の干し方は自己流で行っていたので、干し方が間違っていたのがわかり、参考になりました。

■どの話も「わかる!」「あるある~」と共感できる内容で楽しかったです。「大人なので、言わなくても気づいてやってよ」と思うところもありましたが、そうではなく自分の意識を変えることも大切だなと思いました。

本当に普段は何気なくやっている洗濯物干しも専門家の話を聞くといろいろな気づきがありますよね。また、「洗濯物は上から乾く」「風通しを良くすることで洗濯物が早く乾く」という理屈がわかると、干すものが変わっても応用が効くので、家で行うときも考えるヒントになってありがたいですよね。

また、初開催となったゲームについてはこんな声が。

■ゲームの得点はわかりやすくて良かったです。

■ゲームは楽しかったが、3歳の娘が動き回り大変でした。

■ゲームになっていたので、子どもたちも熱くなってがんばれました。

これまでたくさんのセミナーをやってきましたが、大人も子どもも全員が一斉に笑顔になって盛り上がることはなかなかありませんでした。この日、初めて会った家族同士が団結している様子も含めて、会場に一体感がうまれていたことはとても印象的でした。

貴重なご意見、本当にありがとうございました。
そして!皆さんにいただいた声を活かして、もっと楽しいゲーム形式のワークショップを開発していきたいと思います!
ぜひ、次回以降のセミナーとワークショップも楽しみにしていてください!