ここでは、バリアフリーの視点を取り入れて開発した製品や、視覚障がい者の方が実際に使ってみて便利に感じた製品を紹介しています。これらの製品は視覚障がい者の方だけでなく、高齢者の方などにも便利な製品といえます。
ライオンのシャンプーには、ボトルの容器側面とポンプタイプの上部に、ギザギザの「キザミ」がついています。これは「シャンプーとコンディショナーの容器が同じなので両者を識別できず、間違えてしまう」などの声に応えるために導入された識別マーク(触覚記号)で、ほとんどのメーカーが採用しています。なお、コンディショナー、リンス、トリートメントの容器には、識別マーク(触覚記号)はついていません。
またライオンでは、つめかえ用製品の普及に対応して、シャンプーボトルのキザミに類似した、つめかえ容器のための識別マークを考案し、1998年秋からシャンプーのつめかえ容器の右上部に識別マーク(3つの凹みがあります)を入れています。コンディショナー、リンス、トリートメントの容器には、識別マーク(触覚記号)はついていません。
シャンプーと同じくボディソープのボトル容器も触って識別できるようにするため、ライオンのボディソープのボトル容器には、容器側面に「一直線状」の識別マーク(触覚記号)がついています。こちらもほとんどのメーカーが採用しています。
また、ライオンのボディソープは、つめかえ容器の右上部に識別マーク(1つの凹みがあります)を採用しています。
ライオンのシャンプーのつめかえ容器には3つの凹みが入っており、コンディショナーやトリートメントなどには凹みが入っていません。
キャップを取りはずすことなく使えるキャップ一体型の容器で、キャップをなくす心配がありません。また、スプレーボタンの上に指をのせるだけで、噴射口の向きがわかるので、いちいち向きを気にする必要がありません。視覚障がい者の方が使いやすい共用品として、公益財団法人共用品推進機構※でも紹介されました。