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「サステナブル マテリアル展」にてリサイクル性を向上させたつめかえパックの技術を紹介しました

2025年12月01日 環境コミュニケーション

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みなさま、こんにちは。

研究部門で包装の環境対応技術開発を担当している花田です。

ライオンは、2050年に向けて使用するプラスチックを最小限にし、使用したプラスチックのすべてを再生することを目標に、課題解決にチャレンジしています。

 

プラスチックの使用量が少ない「つめかえパック」は当社の製品包材として採用されている比率が高いのですが、複数の素材のプラスチックフィルムが貼り合わされてできていることから、リサイクルすることが難しく、その多くが焼却処分されています。

 

そこで、簡便な処理で複合素材を分離できる剥離接着剤をartience(東洋インキ)様と共同開発し、2024年に製品化しました。

今後は、分離回収したフィルムを再生し、新たなパウチを作成する技術開発を進めつつ、この技術を協業するパートナーを増やすことで大きなリサイクルスキーム構築を目指したいと考えています。

当社との取り組みを紹介するartience(東洋インキ)様のポスター

当社との取り組みを紹介するartience(東洋インキ)様のポスター

様々なメーカーのフィルム容器を集めて リサイクルするスキーム構築を説明するartience(東洋インキ)様のポスター

様々なメーカーのフィルム容器を集めて
リサイクルするスキーム構築を説明するartience(東洋インキ)様のポスター

そのことも含めた広報活動として、artience(東洋インキ)様が2025年11月12日~14日に開催された「サステナブル マテリアル展」にブースを出展されることになったので、当社もリサイクル性を向上させた『つめかえパック』技術の紹介をお手伝いしたいとブースに立ちました。

artience(東洋インキ)様のブース内の様子

artience(東洋インキ)様のブース内の様子

当日は包装材料メーカーやインキ・接着剤メーカーの方々の他に、プラスチックフィルムを多用されている食品メーカー等、異分野のBtoCメーカーの方々にも、本取り組み内容や今後の技術課題解決に向けた検討について紹介をさせていただき、連携に向けた可能性についてお話しすることができました。

当社の取り組みを説明している様子

当社の取り組みを説明している様子

2024年に上市した剥離接着剤を活用した「ルックプラス バスタブクレンジング つめかえパック」のほか、分離前後のフィルムや、得られた再生材を使って試作したフィルムを見本として展示することで、多くの皆様に取り組みをご理解いただけました。

  • 展示したサンプル

    展示したサンプル

  • 分離した後のフィルムからインキ成分を取り除く(脱墨)前後の フィルムと再生ペレット

    分離した後のフィルムからインキ成分を取り除く(脱墨)前後の
    フィルムと再生ペレット

引き続き、本技術を活用した「つめかえパック」の資源循環を広めていくとともに、環境に配慮したパッケージを開発していきたいと考えています。

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