閉じる

「全国小学生歯みがき大会」参加校でハブラシリサイクルに関する出張授業を行いました

2025年07月30日 ハブラシリサイクル

Share

みなさん、こんにちは。

サステナビリティ部門で資源循環を担当している「このみのこ」です。

 

ライオンでは毎年、歯とお口の健康週間(6月4日~10日)に合わせて、『全国小学生歯みがき大会(以下、歯みがき大会)』を開催しています。

今年で82回をむかえる本大会ですが、今年度は国内外から約5700校、31万人もの小学生が参加しました。

 

この大会では、クイズを交えた講義を通して、歯と口の健康について楽しく学ぶとともに、お口の状態に応じた歯みがきの仕方やデンタルフロスの使用実習に加え、将来の自分のために望ましい生活習慣を身につけることの大切さ、またこの習慣を継続することが大きな力となることの理解を図ります。

イベントチラシ

イベントチラシ

提供される教材(無償)

提供される教材(無償)

ハブラシリサイクルは、適切なオーラルケア習慣とプラスチック資源を無駄にしない習慣の構築・定着との両立が可能な取り組みで、私もこれまでに多くの小学校で出張授業を行ってきました。

使用済みハブラシを回収

使用済みハブラシを回収

そのため、一層の周知拡大策として、以前から歯みがき大会と何かコラボができないか考えていました。

 

本大会で正しいオーラルケアの知識や実技を学んだあと、記憶が新しいうちに、6月は環境月間でもあることから、ハブラシを題材とした環境教育も行いたいと、案内内容を考えました。

歯みがき大会とリサイクルの連携

歯みがき大会とリサイクルの連携

施策は次の通りです(一部の学校は除く)。

環境教育要素を付加したSDGs体験教育プログラムの無償提供

・使用済みハブラシからできたペレットや再生品を実際手に取って、プラスチックが再生される工程を学ぶことができる、体験型プログラム

・本大会後、別途1校時分の時間をいただき、ライオン社員による出前授業実施

 

実証実験

1.行動変容に関するアンケート調査

・正しいオーラルケア習慣と資源を無駄にしない習慣が身についたか(6月と12月に実施)

2.使用済みハブラシの回収量

・目標数値を達成したか(⇒達成した12月にハブラシ再生品をプレゼント)

 

初年度ということもあり、今年はライオンとゆかりのあるエリアで、本大会にエントリーしている小学校に直接案内しました。

 

結果、8校(台東区立:蔵前小学校、墨田区立:外手小学校、第四吾嬬小学校、板橋区立:上板橋第二小学校、緑小学校、江戸川区立:第七葛西小学校、明石市立:大観小学校、谷八木小学校)で、出前授業の快諾をいただきました。

小学校に配布した活動の概要チラシ

小学校に配布した活動の概要チラシ

授業で使用したハブラシ再生品セット

授業で使用したハブラシ再生品セット

当日の授業では、歯みがき大会の内容も振り返りつつ、環境問題やプラスチックの課題、ハブラシリサイクルの概要についてレクチャーしました。

楽しい講義にするため、クイズや児童に質問をして会話したり、またリサイクル工程を学ぶことができる動画を織り交ぜたり、再生ペレットと再生品を実際に見て、聞いて、触って、嗅いでもらう等の工夫を凝らしながら、授業を行いました。

 

ハブラシは使い続けると清掃力が落ちてくることには目から鱗だったようで、月1回のハブラシ交換を推奨しました。(ライオンでは毎月8日をハブラシ交換デーとして推奨しています)

 

また、再生品は全児童が興味津々の様子で見ていたので、プラスチックを資源として捉えていただけたようでした。

 

一部の学校では、事前に使用済みハブラシをご持参いただくよう呼びかけていただいたこともあり、本大会で配布された新ハブラシとの交換で、使用済みハブラシを回収しました。

 

先生からは、

・歯みがき大会の振り返りも授業に組み込んでおり、復習効果があった

出張授業という形で、環境教育を学び、ハブラシリサイクル活動の体験ができることはありがたい

という感想をいただきました。

 

特に台東区立蔵前小学校では、ライオンの竹森社長も参加した歯みがき大会の直後に授業を実施したこともあり、本活動への期待が寄せられました。

明石市立谷八木小学校で行われた授業は、当日は明石市長も見学に訪れるなど注目を集め、神戸新聞にも取り上げられました。

  • 台東区立蔵前小学校  歯みがき大会直後、授業を実施 

    台東区立蔵前小学校
    歯みがき大会直後、授業を実施 

  • 墨田区立第四吾嬬小学校 事前の呼びかけにより、授業の最後にハブラシを回収(新ハブラシとの交換)

    墨田区立第四吾嬬小学校
    授業後にハブラシを回収(新ハブラシとの交換)

  • 板橋区立上板橋第二小学校 再生品を手に取り驚く児童たち

    板橋区立上板橋第二小学校
    再生品を手に取り驚く児童たち

  • 明石市立谷八木小学校 明石市長も見学され、先生と一緒に授業を実施。授業の様子は神戸新聞で掲載されました

    明石市立谷八木小学校
    授業の様子は神戸新聞で掲載されました

2025年6月2日~26日の期間で、約620名の児童に授業を実施しました。

お口の健康維持と環境負荷軽減の両立には有効な施策であり、毎日使うハブラシが題材のため、取り組みやすく、SDGsやリサイクル活動への参加意欲向上につながったと思います。

 

この場をお借りしてご協力いただいた小学校のみなさまと、回収ボックスの設置に尽力いただいた区・市の職員のみなさま、誠にありがとうございました。

今後も教育機関でのハブラシリサイクル活動の認知拡大と児童の参画意欲を促進していきます。

Share