閉じる

大阪工場の生物多様性保全活動として「アカウミガメ保護活動」を実施しました

2025年10月01日 生物多様性

Share

みなさま、こんにちは。

大阪工場の生物多様性保全活動を担当している田口です。

大阪工場では、取水など水の利用をはじめ、堺泉北臨海工業地帯の自然の恵みを受けて製品づくりを行っています。

そこで、堺泉北臨海工業地帯の生態系に配慮した生産活動はもちろんのこと、国連が定めた国際生物多様性年である2010年から、「NPO日本ウミガメ協議会」や「みなべウミガメ研究班」と連携し、和歌山県みなべ町千里浜での「アカウミガメ保護活動」を開始しました。

 

産卵・孵化の時期に合わせ、連携先の方々と一緒に「アカウミガメ保護活動」を年3回行っています。

みなべ町千里浜の海岸

みなべ町千里浜の海岸

2025年は下記の内容で開催しました。

 

・第1回 7月25日~26日(当社参加者11名)夜警による産卵観察と(タヌキなどよる)産卵巣の食害被害防止対策として金属柵の設置を行いました。

 

柵設置後からは食害被害はありません。

 

・第2回 8月22日~23日(当社参加者11名)では、孵化後の産卵巣を掘り起こしと、孵化率調査を実施しました。

 

・第3回 9月20日(当社参加者9名)には、孵化率調査と親ガメの産卵や子ガメが海に帰りやすいように砂浜清掃を実施しました。

【産卵巣への金属柵設置】

  • 砂浜を掘り起こし約100個の卵の位置を確認します

    砂浜を掘り起こし約100個の卵の位置を確認します

  • タヌキなどの食害から卵を守る為、しっかりと金属柵を設置します

    タヌキなどの食害から卵を守る為、しっかりと金属柵を設置します

【孵化率調査】

  • 孵化後の卵や殻を全部掘り出します

    孵化後の卵や殻を全部掘り出します

  • 孵化率調査(卵を剥いて成長段階を調べます)

    孵化率調査(卵を剥いて成長段階を調べます)

【熱中症対策『タープの設置』】

グループごとにタープを組み立て作業場所に設置します

グループごとにタープを組み立て作業場所に設置します

ここ数年は非常に暑さが厳しいため、熱中症対策として産卵巣現場ではみなべ教育委員会と協力しながらタープを設置して作業することにより、以前に比べかなり日差しを遮ることができるようになりました。

またネッククーラーも付けたり休憩も取り入れながら活動をしています。

その他、砂浜の清掃活動も行っています。

【砂浜清掃活動】

  • 砂浜にゴミが沢山あるとウミガメの産卵に影響が出るので清掃作業も我々の重要な任務です

    砂浜にゴミが沢山あるとウミガメの産卵に影響が出るので
    清掃作業も我々の重要な任務です

  • まさか!冷蔵庫が海に流れ着くのは驚きです。 みんなで運びましたが、海浜ゴミは様々です

    まさか!冷蔵庫が海に流れ着くのは驚きです。
    みんなで運びましたが、海浜ゴミは様々です

今年も暑い中での活動、本当にお疲れ様でした。

近年、気温の上昇が続く中で、活動を円滑に維持するためには、これまで以上の熱中症対策が求められています。
そこで、参加者から直接ヒアリングを実施し、改善すべき点を洗い出して、次年度の運営に反映していく予定です。

  • 第1回集合写真 お疲れさまでした

    第1回集合写真 お疲れさまでした

  • 第2回集合写真 お疲れさまでした

    第2回集合写真 お疲れさまでした

第3回集合写真 お疲れさまでした

第3回集合写真 お疲れさまでした

また今年は、まだ参加経験のない社員たちに現地活動の魅力を知ってもらうことを目的に昨年の現地活動状況をまとめたビデオを使って、6月に工場内で上映会を開催しました。

合計77名が参加し、現地での活動の雰囲気や取り組みを理解してもらうことができました。

 

今年はこのビデオの内容をさらに充実させバージョンアップを図る予定です。

今後もより多くの社員に活動の魅力を伝え、参加者の裾野を広げて、工場の生産活動における環境取り組みの意識醸成に活かしていきたいと考えています。

6月のウミガメ活動紹介ビデオ上映会

6月のウミガメ活動紹介ビデオ上映会

Share