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ライオン本社で生物多様性保全につながる「つめかえ習慣づくり」の親子イベントを行いました

2025年10月14日 生物多様性

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みなさま、こんにちは。

サステナビリティ部門で環境啓発を担当している「イトウ」です。

ライオンは、様々な自然の恵みを受けて事業活動を行っています。

そこで、事業の中で持続可能な資源の利用に努めるとともに、オフィスでも、立地する地域の生物多様性を積極的に守る活動を地域の方々と連携して行っています。

 

2023 年 4 月に台東区へ移転した本社では、台東区との包括連携協定を締結しています。

連携事項のひとつとして、区民のみなさまと共に地域の生態系を保全し、環境負荷を低減する暮らしを実現するため、生物多様性保全への取り組みを開始することとなりました。

 

2025年9月20日(土)に、区民の環境学習の場である「台東区立環境ふれあい館ひまわり」のスタッフと共に、生物多様性保全につながる「つめかえ習慣づくり」のワークショップイベント「プラスチックは、『わるもの』なの?」を開催しました。

イベントには、台東区内の18組36名の小学校3~4年生の親子にご参加いただきました。

イベント開始時の様子

イベント開始時の様子

はじめに、日々の生活で私たちが多くのプラスチックを使っていることを改めて感じてもらうために、様々な製品の中から、プラスチック製品を探し出すゲームをしました。

今回は用意したすべての製品がプラスチック製品でしたが、正解を発表すると子供も保護者からも驚きの声があがっていました。

意外なものが実はプラスチックでつくられています。

 

私たちの身の回りにプラスチック製品があふれている理由は、プラスチックが「形を自由に変えられる」、「水に強い」、「軽い」など、さまざまな特長をもっているためだと説明しました。

  • 9種のアイテムの中からプラスチック製品を探します

    9種のアイテムの中からプラスチック製品を探します

  • 目の前の現物を見て触って選びました

    目の前の現物を見て触って選びました

プラスチックは便利で良い点がたくさんある反面、大量に使われることでゴミが増えてしまう問題があります。

さらに、外で捨てられたプラスチックごみが、海や陸のさまざまな生き物に悪影響を及ぼしている実態もあります。

プラスチックの問題を解決するためには、「使う量を減らすこと」と「屋外に捨てない(ポイ捨てしない)こと」が重要ですが、今回のイベントでは特に「使う量を減らすこと」に焦点を当てて進行しました。

 

プラスチックを使う量を減らすために、日々の生活でできることの1つとして「つめかえ」が挙げられます。

毎回本体ボトルを買い替える場合と、つめかえをする場合では、どのくらいプラスチックの使う量を減らすことができるでしょうか?

イベントでは天秤を用いた実験で、キレイキレイ薬用泡ハンドソープの本体ボトル1本分の重さが、つめかえ1回分のパウチ12枚分と同じ重さであることを確認しました。

 

本体ボトルにつめかえて使うことで、プラスチックの使う量を参加者の予想以上に大きく減らせることを実感いただきました。

  • 実験の前に、ハンドソープ本体ボトルの重さはつめかえパウチ何枚分か、みんなで予想しました

    実験の前に、ハンドソープ本体ボトルの重さは
    つめかえパウチ何枚分か、みんなで予想しました

  • 現物を天びんで量る実験をしました

    現物を天びんで量る実験をしました

次に、全員で普段プラスチックを使う場面を思い浮かべながら、「使う量を減らすためのアイデア」や、「プラスチック製品を販売する企業へのお願い」を付箋に思いつくだけ書き出してもらいました。

子どもたちが時間いっぱい真剣に考え、付箋にアイデアを書き込む姿に、保護者のみなさんも、お子さんの成長を間近に感じられていたようです。

大人も子どももアイデアを考えました

大人も子どももアイデアを考えました

  • 親子での意見交換が弾んでいる様子が伺えます

    親子での意見交換が弾んでいる様子が伺えます

  • たくさんのアイデアが出ました!

    たくさんのアイデアが出ました!

プラスチックを減らすためのアイデアを書いた付箋の一部は全体で共有し、「消しゴムを最後まで使う」「まだ使えるものはすぐに捨てない」「生き物が食べても安全なものを作ってほしい」など、自分ひとりでは思いつかないアイデアをお互いに知ることができました。

アイデアの全体共有の様子

アイデアの全体共有の様子

次に、キレイキレイハンドソープ本体ボトルに、好きなイラストや文字を描いたシールを貼って、世界に1つだけのマイボトルを作りました。

 

そして、キレイキレイハンドソープのつめかえを配布し、完成したボトルにハンドソープをつめかえてもらいました。

これまでつめかえをしたことがない子どもたちがほとんどでしたが、みんな上手につめかえをしていました。

完成したマイボトル

完成したマイボトル

ハンドソープをつめかえてみよう!

ハンドソープをつめかえてみよう!

イベントのまとめとして、プラスチックは「わるもの」だったかを参加者に問いかけ、プラスチックが「わるもの」に感じられることがあっても、それは正しく使わない人間の問題であることを伝えました。

 

また、様々な生きものがお互いに関わり合っていることを「生物多様性」と言い、様々な生きものが気持ちよく暮らせるよう(すなわち生物多様性を守れるよう)、プラスチックを使う時に「使う量を減らすこと」「外に捨てないこと」を意識して生活してほしい、というメッセージを伝えました。

 

最後に、つめかえを習慣にしていただき、本体ボトルを長く使ってもらうために、キレイキレイハンドソープのマイボトルとつめかえパックをお土産に配布してイベントは終了となりました。

生物多様性を守るためにも、プラスチックを上手に使うことが大切であると伝わったのではないかと思います

生物多様性を守るためにも、プラスチックを上手に使うことが大切であると
伝わったのではないかと思います

参加した親子のみなさんからは、「意見を出し合って子供も楽しそうでした」「親子共々楽しく勉強できました」「また機会があれば参加したい」などの感想をいただき、嬉しく思いました。

 

台東区との生物多様性保全イベントのワークショップも今回で4回目になりますが、これからも、生物多様性保全につながるエコ習慣づくりのワークショップイベントを定期的に開催し、区民のみなさんと一緒に、地球にやさしいライフスタイルを実現していきたいと思います。

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