ライオンは、事業を行うすべての事業所で生物多様性保全活動を行っています。特に工場においては、敷地が広く、取り扱う原材料が多く、周辺の自然環境や地域社会に影響を及ぼす可能性があると考えられるため、工場の操業にともなう影響を低減するとともに、工場が立地する周辺流域の生物多様性を保全し、その恵みを地域社会全体で持続的に享受できるよう、地域のNPO法人、団体の皆様と一緒に生物多様性保全活動を積極的に行っています。
事業所では、生物多様性方針に基づき、各事業所で生物多様性保全活動に取り組んでいます。
事業所 | 活動 | 連携団体 |
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千葉工場(千葉県市原市) | 里山ビオトープ整備活動「レオトープ」 | 一般社団法人グループ2000(環境に学ぶ) |
小田原工場(神奈川県小田原市) | 酒匂川水系のメダカ里親制度参加、ホタルの育成 | 小田原市 |
大阪工場(大阪府堺市) | アカウミガメ保護活動参加 | NPO法人日本ウミガメ協議会 みなべウミガメ研究班 |
明石工場(兵庫県明石市) | エノキビオトープ整備活動 (在来種国蝶オオムラサキ等の育成) |
丹波の森公苑 |
ライオンケミカル(株)ファインケミカル事業所(茨城県神栖市) | 鹿島灘沿岸の松林の再生活動参加 (白砂青松プロジェクト) |
神栖市農林課 美化運動推進連絡協議会 |
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)四日市工場(三重県四日市市) | 吉崎海岸の保全活動参加 (外来生物駆除、海岸清掃) |
NPO法人 四日市ウミガメ保存会 |
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)小野事業所(兵庫県小野市) | ため池の水生植物保全活動 | 地域の水草専門家 |
ライオンケミカル(株)オレオケミカル事業所(香川県坂出市) | トンボ池(ビオトープ)整備活動 (絶滅危惧Ⅱ類マイコアカネの繁殖) |
王越とんぼランド:坂出市 公益社団法人トンボと自然を考える会:四万十市 |
札幌オフィス(北海道札幌市) | 豊平川サケ個体群の野生味向上の活動支援 (札幌ワイルドサーモンプロジェクト) |
札幌市豊平川さけ科学館 |
仙台オフィス(宮城県仙台市) | 井土メダカ里親制度参加 | 宮城教育大学 八木山動物公園 |
本社(東京都台東区) | 生物多様性保全ワークショップ開催 | 台東区立環境ふれあい館 |
平井研究所(東京都江戸川区) | 江戸川下流や東京湾の環境整備活動参加 | 認定NPO法人 えどがわエコセンター |
名古屋オフィス(愛知県名古屋市) | 名古屋城外堀のヒメボタル保護活動支援 | 名古屋城外堀ヒメボタルを 受け継ぐ者たち |
大阪オフィス(大阪府大阪市) | のだふじ育成活動支援 | 大阪福島ライオンズクラブ のだふじの会 |
福岡オフィス(福岡県福岡市) | 博多湾自然環境保護活動支援 (ラブアース活動、和白干潟を守る会) |
和白干潟を守る会 |
当社の商品のほとんどは、使用後に河川等に排出されるため、開発段階で環境中での安全性を評価・確認しています。さらに、日本石鹸洗剤工業会が1998年から実施している東京および大阪近郊の河川水域中の4種類の界面活性剤の濃度調査〜生態系リスク評価(年4回実施)に参加し、環境に影響がないかどうかを調べています。これまでの調査では、水生生物に影響がないと考えられる濃度よりも低いので、洗剤による環境影響が少ないことがわかっています。
安全性の評価・確認は当社だけの課題ではありません。国内外における最新の技術情報を収集・活用するとともに、当社からも情報を発信し、安全性評価技術の向上に貢献しています。
水資源保護活動の一環として、当社では日本水環境学会において2009年から「ライオン賞」を創設し、研究活動を表彰することにより、若手研究者への支援を行っています。
水環境保全に関する国内最大の学会への活動支援