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研究活動:生産技術研究:容器・包装技術

生活者へ新しい行動様式を提案する容器の開発
(ルックプラス バスタブクレンジング容器)

生活者の生活を考える

生活者が最も精神的、身体的に負担に感じている家事は「お風呂掃除」であると言われています。このため「お風呂掃除」の負担を軽減しようというコンセプトで開発された製品が「ルックプラス バスタブクレンジング」です。この製品は浴槽全体に洗剤のミストを吹きかけて60秒後に流すだけで、浴槽の汚れをこすらずに洗える「浴槽のこすらず洗い」を実現していますが、それを実現するためには「こすらずに汚れを落とせる洗浄力を持つ内容物」だけではなく、「浴槽全体にムラなく洗剤がかけられる容器」が不可欠です。このため、「浴槽全体にムラなく洗剤がかけられる」ようにするために種々の容器形態を検討し、新しいミストタイプのトリガー容器の開発を行いました。

オリジナリティと使いやすさの新容器が誕生

従来のトリガー容器で「浴槽全体」に洗剤をかけようとすると、内容液を「吐出」⇒「移動」を何度も何度も繰り返す必要が有ります。また「吐出」したときに1か所に集中して液が付くため、吹き付け「ムラ」ができやすくなります。一方、エアゾール缶は「シューッ」と連続的に内容液を出すことができるため、吹き付け「ムラ」はできにくくなりますが、内容液の詰替えが出来ません。そこでトリガーの構造自体を見直し、エアゾール缶にように「シューッ」と出すことができる新しいトリガーを開発しました。また、開発にあたってはトリガーのレバーも長くするなど使いやすさにも配慮しています。この、新トリガーは日本の包装技術の最高の賞である第43回木下賞の研究開発部門賞を受賞しました。

容器開発における工夫

「浴槽全体」に洗剤をかけるためには「シューッ」と連続的に内容液を出す必要があり、従来のトリガーではピストン内の液量が足りないため、シリンダーの断面積を拡大し、ピストンの容量を大きくしました。しかし噴霧量が倍になりトリガーのレバーにかかる力も増加したため、引きづらくなってしまいました。そこでトリガーのレバーを延長し、「てこ」の原理を利用すると共にレバーに指が3本かけられるようにすることで引きづらさを解消しました。また、人間工学的にトリガーのレバーを斜めに引いてしまいピストンの軸ズレを起こすことから、「軸ズレ防止リング」を付与することで、意図しない動作の防止を行っています。このように課題を明確にし、それを解決する様々な工夫が容器開発において行われています。

課題

対策

容器・包装技術 研究事例紹介