バングラデシュは高温多湿な気候条件に加え、衛生環境が十分に整っていない地域もあり、衛生習慣を根付かせていくことは重要な社会課題です。そこで、JICA(独立行政法人国際協力機構)とバングラデシュ食品安全庁が展開する「査察・規制・調整機能強化プロジェクト食の安全PJT」の「⼀般消費者への啓発活動」へ参画し、バングラデシュの小学生に手洗いと食の安全に関する衛生習慣の啓発活動を実施しています。
2024年は、ダッカ管区ガジプール県とロンプール管区ラルモニルハット県の2県の小学校教員100名に対し、トレーナーとなるための研修を行いました。研修を受けた先生から2県の他の先生に同じように研修をしていただくことで、両県の全ての小学校1,440校で食品衛生の啓発活動を実施し、食品衛生・安全や手洗いの正しい知識を子ども達に広める活動をしています。
活動には、大型の紙芝居やカードゲームを用いており、子どもたちは正しい衛生行動を、楽しく学ぶことができます。
紙芝居に用いられるイラスト等は、ダッカ大学の監修を受け作成しており、「良い習慣と悪い習慣の例を挙げて示してくれているので、非常に役に立つと思う。」「生徒が自分の生活に関連づけやすいので良い」など、先生方もわかりやすいと評判です。また、改善点についてもご提案をいただいています。
2025年もバングラデシュの先生たちとも連携しながら、より多くのバングラデシュの人々に衛生習慣を広める活動を継続していきます。