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都内SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の教育支援を行いました

2021年04月21日 研究所の活動

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みなさん、こんにちは。
研究開発本部 広報担当の小林です。

ライオン(平井研究所)ではSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校の東海大学高輪台高校1年生のカリキュラムの一環として、生活の中にある科学に目を向け、探究心を深めてもらうことを目的に、10年以上継続して教育支援活動を行っています。

2020年秋より、本年度の活動内容を計画しておりましたが、緊急事態宣言発令となり、急遽オンラインでの実施となりました。

高校側は感染防止対策をとった上で対面授業を行っていたので、高校の理科室と平井研究所をオンラインで接続し、2021年2月2日に界面活性剤に関する実験教室を、2月9日には製品開発に関する講義と研究所見学を行いました。

初日の実験教室では、表面張力の働きと界面活性剤が汚れを落とす作用を勉強しました。

教室全体が見えるよう設置したカメラで実験の進行状況を確認し、先生がハンディカメラで生徒の手元を撮影、また実験結果を発表してもらう等、対面での授業と同様に双方向での授業ができました。
コロナ禍で手を洗う機会が増えていますが、生活の中で何かを洗うという場面で活躍している界面活性剤の働きを知り、身近な科学と学校で学んでいる知識が直結していることを認識してもらいました。

 

オンライン実験教室の高校側の様子 教室前のスクリーンに資料が投影され授業が行われました

オンライン実験教室の高校側の様子
教室前のスクリーンに資料が投影され授業が行われました

オンライン実験中の当社側のパソコン画面

オンライン実験中の当社側のパソコン画面

一般には公開していない研究所の見学ではオンラインではありながら、実際に来訪した臨場感を感じてもらうため研究所3か所から実況中継形式で実施しました。
通常ではガラス越しでの見学になる研究施設ですが、近くでカメラに映しながら紹介することができ、オンラインでのメリットを生かすことができる見学となりました。

講義では製品を研究する段階から販売するまでの様々な部所や社外とのかかわりについての話を行い、研究職の多彩な仕事内容を知ってもらいました。
実施後の感想では、製品開発には発見や発想の転換も重要であること、開発した製品を人に伝える工夫も大事であるといった話が印象的だったようであり、将来の職業観の醸成につながる、良い機会となったのなら嬉しいと思います。

 

講義後の質問風景

講義後の質問風景

初めてのオンライン実験教室で、事前に通信や音声、カメラ映りを入念に確認し、実験道具を先に先生宛てに送付するなどリハーサルや確認作業が多くありましたが、学校側のご協力の下、当日はトラブルもなく終えることができました。

実際に来訪してもらうことができず残念ではありましたが、オンラインでの校外学習として有効な時間となったと思います。

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