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グリーン購入ネットワーク共催セミナーで、「暮らし、まいにち、エコ。」マークについて講演しました

2023年08月25日 環境コミュニケーション

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みなさん、こんにちは。

サステナビリティ推進部の「みやこ」です。

 

2023年8月8日、グリーン購入ネットワーク、日本LCA学会 企画委員会、LCA日本フォーラムとの共催セミナー「環境ラベル タイプⅡラベルの課題と未来 ―自己宣言型の情報開示の可能性―」で、ライオンの環境ラベル「暮らし、まいにち、エコ。」マークの取組みについて講演させていただきました。

 

環境ラベルは、製品やサービスがどのように環境に配慮しているかを生活者に伝える、重要な手段の1つです。
環境ラベルには3種類あり、タイプⅠ:第三者認証による環境ラベル、タイプⅡ:企業等の自己宣言による環境ラベル(当社の「暮らし、まいにち、エコ。」マークなど)、タイプⅢ:定量的な環境負荷情報を表示するためのラベル、に分けられます。

 

このうち、タイプⅡラベルのみ第三者の視点は入らず、企業等が独自に設定した自主基準に適合するかを評価し、環境に配慮していることを主張するマークです。
したがって、どのように基準を設定し、信頼性を担保するかどうかが重要です。

ライオンの「暮らし、まいにち、エコ。」マーク

ライオンの「暮らし、まいにち、エコ。」マーク

昨今、SDGsや脱炭素、資源循環などの社会課題への対応が求められており、多くの企業において、製品やサービスの「機能」だけではなく、「環境配慮の情報」などをどのように伝えるかの検討がされています。
その中で、当社と同じようなタイプⅡの環境ラベルの情報開示に着手し、発信する企業が増えています。
そこで今回、タイプⅡラベルの事例発表とともに、基準設定の留意点や今後の課題などについて議論する場としてオンラインセミナーが開催されました。

 

当日は、東京都千代田区にあるグリーン購入ネットワーク事務局の会議室に、私たち講師陣や事務局の方々のみ集合したハイブリット形式で実施され、オンライン上では250名を超える方々にご視聴いただきました。
当社以外にも、(株)タカラトミー サステナビリティ推進部の高林氏、グリーン購入ネットワーク事務局の深津事務局長が講師として登壇され、各社の事例発表や環境ラベルに関する情報提供を行いました。

当日の会場の様子

当日の会場の様子

セミナーは、まず日本LCA学会 企画委員会委員長の正畠宏一氏(TCO2株式会社代表取締役)から、開会のご挨拶と、環境ラベルの種類や国際規格に関する解説をいただいた後、私の出番となりました。

 

発表では、ライオンが長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」に則り、事業活動や製品を通じて脱炭素社会や資源循環型社会の実現に向け様々な取り組みを進めていることや、独自の「ライオン エコ基準」を制定し、製品の原材料調達から使用・廃棄までの製品ライフサイクルの視点に沿って環境負荷を定量的に評価していることなどをご説明しました。

 

また、「暮らし、まいにち、エコ。」マークは、お客様が環境に配慮した商品を選べるよう「ライオンエコ基準」をクリアした商品に、エコな理由とともに表示しており、エコ商品の環境コミュニケーション手段として重要な位置づけであることも、合わせてお話しました。

  • 多くの聴講者の方に向けた発表は緊張しました…

    多くの聴講者の方に向けた発表は緊張しました…

  • オンライン画面の様子

    オンライン画面の様子

セミナーの後半では、グリーン購入ネットワークのアドバイザーで横浜国立大学大学院 環境情報研究院 人工環境と情報部門の松本教授をファシリテーターに、パネルディスカッションを実施しました。
エコ基準を設定する際に留意すべき視点や、生活者への情報開示や信頼性担保に向けた取組み、今後の課題や展望について、登壇者の方々と議論しました。

 

生活者にわかりやすい環境コミュニケーションを図りつつ、製品ライフサイクル全体での環境負荷を評価することや、その情報開示の重要性を改めて感じました。

このような貴重な機会をいただいた、グリーン購入ネットワーク様には心から感謝申し上げます。
今回のご縁を大切にし、今後も脱炭素社会や資源循環型社会の実現に向けた取組みを推進していきます。

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