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芝浦工業大学付属柏中学高等学校への対面での教育支援を行いました

2022年12月28日 研究所の活動

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みなさん、こんにちは。
研究開発本部、広報担当の小林です。

 

ライオンの平井研究所では、身近な生活の中にある科学への探求心を深めてもらうため、理系学生向け教育支援として、講義や研究所見学を行っています。

 

2022年10月3,4日に、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校である「芝浦工業大学付属柏中学高等学校」の中学生と高校生に対し、出張実験教室と、研究所見学及び講義を行いました。 

 

初日は、学校側の実験室で界面活性剤に関する実験を行いましたが、初めての訪問だったため、事前に授業内容や実験準備などの打合せを入念に行い、当日を迎えました。
参加した生徒さんは科学部に所属する25名でしたが、中学2年生から高校2年生と年齢や学習レベルに差があるため、事前に中学生には高校化学の基礎を学習して頂くなど、当日の実験がスムーズに進むよう、先生にご尽力頂きました。

 

実験講義の冒頭から熱心に耳を傾け、メモをしっかり取る生徒さんたちの姿を見ながら、授業を進めていきました。
界面活性剤についての知識のある生徒さんもいましたが、実際に身近な台所用洗剤を使って実験をするのは初めてという生徒さんの方が多く、界面活性剤で汚れを落とす実験や楊枝を用いた表面張力を下げる働きなど、目の前で起こる反応を注視しながら結果を考察するなど、授業への熱意を感じる場面が多くありました。

 

同じ空間で反応を見ながらコミュニケーションをとって進めることができ、2時間の実験があっという間に終了しました。

  • 学校側の実験室での風景

    学校側の実験室での風景

  • 実験の様子をスマホで録画する生徒さん

    実験の様子をスマホで録画する生徒さん

翌日には、平井研究所の見学と研究員による講義を実施しました。
コミュニケーションセンター棟の見学では、日本の製品とアジア各国の製品を見比べたり、身近な製品を使用したデモ実験で、製品に込められた技術力を理解し、製品への関心を高めてもらえたようです。
研究棟の見学では、ハミガキの香りを感じたり、実際に働いている研究員を間近に見ることができ、平井研究所に来たからこその体験ができました。 

 

見学の後には、研究員2名から「ライオンの製品開発」と「ライオンの基礎研究」に関する講義を受けました。

研究をしていく中では様々な苦労があるものの、発想の転換や工夫を凝らすことで課題を乗り越え、製品が出来上がったときのやりがい等を聞き、企業の研究職に興味を持っていただけたのではないかと思います。

  • 製品開発の講義をする研究員

    製品開発の講義をする研究員

  • 基礎研究の講義をする研究員

    基礎研究の講義をする研究員

事後のアンケートでは、「数学や物理の授業では「仮定」があり、現実にはあり得ない条件で考えることがあるが、ライオンの研究では現実の生活を徹底的に検証しており、自分たちの生活に役立つ製品ができているということがわかった。」「仕事内容だけでなく、進路のことも聞くことができ今後の進路選択の参考になった」など、学校の授業では接することができない、校外学習ならではの学びの機会となったようです。

 

今後も、進路を考える時期の生徒さん方に身近な科学や企業の研究職を紹介し、職業観の醸成の場を提供していきたいと考えています。

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