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環境とともに水使用量削減

サステナビリティ重要課題1 サステナブルな地球環境への取組み推進

最重要課題

目標
事業所活動におけるCO2排出量の削減を目指します。

目標
ライフサイクルにおけるCO2排出量の削減を目指します。

目標
自社の排出量を上回るCO2削減により、社会におけるカーボンネガティブを目指します。

目標
3R(Reduce〈削減〉、Reuse〈再利用〉、Recycle〈再資源化〉)とRenewable〈持続可能な資源の活用〉を積極的に推進します。

目標
ライフサイクルにおける水使用量の削減を目指します。

指標(2030年) ライフサイクル水使用量⇒2017年比で30%削減
(売上高原単位)
指標の進捗
(2022年実績)
7%削減(2017年比)
2030年までの
グローバル共通施策
節水型製品の提供により、生活者が使用する水を削減します。
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ライオングループは、持続可能な地球環境の実現を目指し、2019年に策定した長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」 のもと、水使用量の削減に取り組んでいます。2019年より、サプライチェーン全体の水使用量の算出を開始し、原材料調達から、生産、輸送、消費者による使用、消費者による廃棄までの商品のライフサイクルにおける水使用量を把握しています。2022年のライフサイクルにおける水の総使用量は約23億m3でした。

商品のライフサイクルにおける水使用量の割合

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対象範囲:ライオン及び国内外連結子会社
対象期間:2022年1月〜2022年12月

水使用量において、最も割合が高いのは消費者による使用段階で、ライフサイクルにおける割合は75.8%でした。これは、当社グループが、洗濯等、水で洗う商品を多く販売しているからです。当社グループは、節水型の様々な環境フレンドリー製品・サービスの提供と「エコの習慣化」促進により、消費者の方々と共に商品のライフサイクルにおける水使用量の削減にチャレンジしていきます。

事業活動での水使用量と排水量の推移(国内・海外)

当社グループは、事業活動での水使用量(取水量)と排水量を継続的に把握し、環境負荷低減と循環使用による水使用量の削減に努めています。工程洗浄水の削減施策に継続的に取り組み、千葉工場では2016年から製造工程排水リサイクル設備も稼働しています。また、使用量は少ないですが、工場の屋根に降った雨水を再冷水用に使用したり、花壇への水まきに活用する等、雨水利用も進めています。

<水ストレス地域の特定と評価>
当社グループは、すべての事業拠点における水ストレス評価を、世界資源研究所(World Resources Institute)が開発・発表したAqueduct を使用して確認しています。Aqueductで設定されている指標のうち、Baseline Water Stress が極めて高い(Extremely High)事業拠点を水ストレス地域と位置付けています。評価の結果、2020年は当社グループにおける水ストレス地域は1拠点で、総取水量に対する取水率は2%でしたが、2021年、2022年ともに該当する拠点はありませんでした。

千葉工場の排水リサイクル設備

当社グループは、水と深く関わる商品を製造し、販売しています。工場においては製造工程の設備洗浄や加熱・冷却設備等に多くの水を使用しています。使用後の排水をリサイクルして使用できれば節水効果が大きいことから、当社工場の中で水使用量が最も多い千葉工場において「排水リサイクルシステム」を2016年に導入し、継続して利用しています。
最大の特徴は、「新 排水リサイクル設備」(①)の導入です。これにより、今まで自然に戻していた製造工程で発生する排水を放流せず、リサイクルするようにしました。
また、「新 排水処理設備」(②)を導入し、生活排水や浄化処理設備の排水を、今まで以上に浄化することが可能となり、海の富栄養化の原因である窒素をさらに取り除くことができるようになりました。2022年は2010年に比べて年間約19万トン節水できています。この量は、2022年国内全事業所の水使用量の約21%に相当します。

千葉工場の排水リサイクルシステム

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排水のリサイクルは国内の日用品工場では例がなく、2017年に、日本水環境学会「技術奨励賞」*1と日本化学工業協会「第11回レスポンシブル・ケア優秀賞」*2を受賞しました。

*1水環境保全に関する国内最大の学会である(公社)日本水環境学会において、千葉工場の排水リサイクルシステムの開発が評価され、技術奨励賞を2017年6月に受賞しました。この賞は社会貢献の側面から、水環境に関する調査研究または水環境技術が独創的であり将来を期待される個人または団体に授与されます。

(公社)日本水環境学会 技術奨励賞

*2水環境保全と地域貢献に向けた取り組みに対して、千葉工場が2017年5月に第11回日本化学工業協会RC(レスポンシブル・ケア)優秀賞を受賞しました。
千葉工場は操業開始以来、水環境保全活動を継続実施しています。

ライオンのレスポンシブル・ケア活動

消費者による商品使用時の水使用量削減

当社グループは、商品のライフサイクルを通じての水使用量削減に取り組んでいます。ライフサイクルのなかでも最も割合が高い、消費者が商品を使用する際の水使用量の削減には、例えば、2020年より当社の洗濯用液体洗剤は全てすすぎ1回でご使用いただける等、節水型の様々な環境フレンドリー製品の提供を進めています。また、2023年にはすすぎゼロの衣料用洗剤「アクロンsmart care」を開発し、販売しました。
当社グループは長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」において、2030年目標として「ライフサイクルにおける水使用量の30%削減(対2017年、売上高原単位)」を定めています。2022年におけるライフサイクルの水使用量は、売上高原単位で2017年比7%削減となりました。
今後も商品使用時の水使用量削減に寄与する商品の普及・開発を進めるとともに「エコの習慣化」を促進し、家庭での環境負荷の低減に取り組んでいきます。

すすぎゼロの衣料用洗剤の開発「アクロン smart care」【統合レポート2023 p48】 商品のライフサイクルにおける水使用量の割合

節水に役立つ商品

『トップ スーパーNANOX』
『トップ スーパーNANOX ニオイ専用』

衣類用の洗剤です。泡切れがよく洗浄成分が残りにくいので、すすぎ1回でOK。

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『CHARMY クリスタジェル』

食器洗い機専用の洗剤です。スピードコースでも、高い洗浄力で食器も食洗機内の庫内の汚れもすっきり落とします。

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『CHARMY Magica 速乾+(プラス) カラッと除菌』

ナノ洗浄の台所用洗剤です。ベタつく油汚れも水のように「サラサラ落とせて」手早く片づき、節水になります。

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海外における節水商品

Lion Corporation (Singapore) Pte Ltd・獅王日用化工(青島)有限公司・獅王(香港)有限公司・獅王家品股份有限公司にて『TOP SUPER NANOX』を販売し、節水に貢献しています。

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Lion Corporation (Singapore) Pte Ltd
『TOP SUPER NANOX』
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獅王日用化工(青島)有限公司
『TOP SUPER NANOX』
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獅王(香港)有限公司
『TOP SUPER NANOX』
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獅王家品股份有限公司
『TOP SUPER NANOX』

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