サステナビリティ重要課題2 健康な生活習慣づくり
すべての人が必要な時に、いつでも、オーラルケアを行える機会を提供し、誰もが健康でいられるよう、オーラルケアの習慣化を目指します。
日常生活のあらゆるシーンの中で、菌・ウイルスの体内侵入を防ぎ、誰もが健康でいられるよう、清潔・衛生行動の習慣化を目指します。
指標(2030年) | 健康な生活習慣づくりに貢献する製品・サービス、及び情報を提供した人数 ⇒5億人 |
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指標の進捗 (2022年実績) |
清潔・衛生 1.2億人* 〈教育機関を起点とした清潔・衛生習慣の浸透・定着〉 ライオングループ:
〈清潔・衛生習慣化に向けた活動領域の拡大〉 国内:
* 実態調査より算出 |
2030年までの グローバル共通施策 |
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ライオンは、1890年代より石けんや洗剤等を使用して「洗う」ということの普及啓発を行っています。さらに1990年代以降は食中毒の集団感染が大きな社会問題となり、楽しく洗える殺菌ハンドソープという独自のアプローチで、商品とともに「正しい手洗い習慣づくり」にも取り組んでいます。
「みんなでバイ菌・ウイルスを持たない、持ち込ませない。そのために、まずは帰ったら手を洗ってうがいをする。」当社は、みんなで健康な毎日を過ごすために、そんな基本的な習慣をしっかりと根づかせたいと考えています。この活動は従来より日本のみならずアジアでも、取り組んでいます。
清潔・衛生習慣の定着化に向けて、いつでもどんな時でも実践出来る正しい習慣づくりを方針としています。子どもたちを中⼼に⽇常における正しい清潔・衛生習慣づくりとともに、水が不足し手洗いが難しい時でも出来る手の清潔ケアや、飲食店やホテル等の食のプロに対する清潔・衛生習慣づくりを目指しています。実施にあたっては、『キレイキレイ』ブランドをもとに、生活者に寄り添って、それぞれの地域の行政や学校等、コミュニティの皆様とともにパートナーシップを取りながら、従業員が主体となってともに活動を推進しています。
若手従業員の研修の一環として、手洗い習慣の普及活動を行っています。この活動は、毎年100名前後の従業員がチームに分かれ全国の幼稚園や保育所で、園児に手洗いの大切さを教えています。
また、お取引先様と連携した活動や若手従業員の研修に幼稚園・保育所での手洗い習慣普及活動を組み入れ、従業員の意識向上にもつなげています。名古屋のスギヤマ薬品様をはじめ、各地のお取引先様との取り組みを推進しています。
2021年からは従業員による正しい手洗い習慣の普及活動の対象を小学校に拡大しました。ウイルスの感染リスクを低減するために小学校への訪問者数を最小限に抑えるため、講師である従業員はオンラインで参加するハイブリッド型の出張授業を行っております。2022年以降はリアルでの開催にシフトしています。
授業では「自分と大切な人の健康を守る正しい手洗いを学ぼう」をテーマになぜ手洗いをしないといけないのか、ウイルスや細菌から身を守る方法はなにか等参加した児童が講師とともに考えることで、正しい手洗いについての理解と習慣の定着を図っています。
2050年までに全ての従業員が手洗い習慣普及活動に参加していることを目標とし、2012〜2022年の間に1,569名の従業員が参加しました(累計参加率49.2%)。また同期間において、約39,000名の園児・生徒・教職員がこの活動に参加しました。
手洗い習慣普及活動 従業員累計参加率
2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
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約5,900名 | 約4,100名 | 約200名 | 約1,300名 | 約2,300名 |
『キレイキレイ』ブランドでは、「“大切な誰かを想い、清潔・衛生行動をとる”ことで、人との触れ合いにあふれた社会を目指す」という趣旨で「『キレイのリレー』プロジェクト」に取り組んでいます。
毎日の手洗いがもっと楽しい習慣になるように、世界にたったひとつのオリジナルマイボトルの作製や、幼稚園・小学校を対象にした活動では手洗い1週間チャレンジの実施促進等、正しい手洗い・うがいの習慣化の促進に取り組んでいます。
また、手についたウイルスやバイ菌を取り除くには30秒以上の手洗いが基本ですが、当社オリジナルの「おててをアラウータンたいそう」を通じて、小さい子どもでも正しい手洗い習慣を楽しく身につけられる取り組みも行っています。
2022年、家ソト空間の感染予防」を目的として、商店街や自治体と連携した清潔・衛生習慣につながる「キレイのリレー」とともに、ホテルや飲食店を対象としたプロジェクト「HAND WASH & HYGINE『いただきます。』をする前に」を実施しました。また、同年10月15日の「世界手洗いの日」の考えに賛同し、家族で楽しみながら手洗いの習慣化につながる「キレイキレイ グローバルお絵描きマイボトルコンテスト」を実施しました。子どもたちは、自分で描いた絵を使って世界で1つのマイボトルをつくりました。日本を含む8つの国と地域から、24,000を超える作品の応募をいただきました。
全国の事業所所在地、東日本大震災の被災地であり創業者のゆかりの地でもある宮城県石巻市、『キレイキレイ』ハンドソープの生産拠点である香川県坂出市等を主な活動地域とし、幼稚園・保育所や小学校、公共施設等で手洗い習慣普及活動を行っています。特に石巻市では、2012年から東日本大震災の復興支援の一環として、市内の幼稚園・保育所で手洗い習慣の普及活動を推進してきました。また2015年からは研修の一環として、仙台オフィスの若手従業員が活動に参加しています。
『キレイキレイ』ハンドソープは、2005年より海外展開をはじめ、今ではLion Corporation (Singapore) Pte Ltd、Lion Corporation (Thailand) Ltd.、Southern Lion Sdn. Bhd.、Lion Corporation (Korea)、獅王日用化工(青島)有限公司、獅王(香港)有限公司、獅王家品股份有限公司で販売しています。ライオングループ各社では、商品の提供とともに、人々の清潔・衛生意識の向上を目指し、清潔・衛生習慣の定着活動を行っています。また、新規参入したバングラデシュでは、JICA(独立行政法人国際協力機構)を通して、子どもたちへの衛生教育支援として教材を提供することで、清潔・衛生の習慣づくりに貢献していきます。
災害時は、避難所生活や水不足等、衛生上のリスクが高まるため、体を清潔に保ち、健康に気を付けることがとても重要になります。特に、お口の健康は全身の健康につながっており、災害時にはお口の清潔・健康に留意することが大切です。
当社では、こうした災害時のお口や手の清潔・健康ケアや、普段からの備えについてまとめた冊子を発行し、災害時の清潔・健康に関する情報を提供するとともに、各地の防災イベント等に参加し普及活動を行っています。
飲食店やホテル、食品工場等業種は異なっていても、 一人ひとりの生活者が安心して食事を楽しんだり、快適な時間を過ごしたりするために「お客様に最高のおもてなしで、最高の思い出を」と願う想いは、プロである飲食店やホテル等に従事する方々にとっても同じです。
ライオンハイジーンは、総合衛生管理企業として、そんなプロの想いを実現するため、科学的知見からプロユース製品や衛生診断等のサポートを通じて「清潔で安全・衛生的な環境づくり」に取り組んでいます。その中でも、食品を取り扱うプロが行う衛生管理の基本は手洗いの徹底にあります。サポートの一環として、年4回発行の「ハイジーンたより*」では手洗いの方法はもちろんのこと、手洗いのタイミングや手洗い設備の管理ポイント、その他プロが知っておくべき衛生管理情報を提供しています。
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