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サプライチェーンとともに 持続可能な原材料調達に向けて

サステナビリティ重要課題9 責任あるサプライチェーンマネジメントの構築

目標
「持続可能な原材料調達方針」や「ライオングループサプライヤーCSRガイドライン」に沿って、児童労働や強制労働等の人権・労働問題や環境破壊等を許さない持続可能な調達を目指します。

指標(2030年)
  • 認証紙・パルプ(FSC、PEFC等)、認証パーム油・パーム核油及びそれらの誘導体(RSPO等)を調達する⇒全量
  • 認証紙・パルプ(FSC、PEFC等)、認証パーム油・パーム核油及びそれらの誘導体(RSPO等)は、森林破壊ゼロを支持するサプライヤーから調達する
    ⇒全社
指標の進捗
(2023年実績)
  • 認証品調達率

    国内:
    認証紙・パルプ:75%(アイテム比率)
    認証パーム油・パーム核油誘導体:99%(主要原料ベース)

    ライオングループ:
    認証紙・パルプ:20%(アイテム比率)
    認証パーム油・パーム核油誘導体:51%(主要原料ベース)

  • 森林破壊ゼロ支持サプライヤー率

    国内:54%

    ライオングループ:41%

2030年までの
グローバル共通施策
サプライヤーと連携して持続可能な調達を実現する体制を整備し、推進します。
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考え方

ライオングループは、世界共通の2030年目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成への貢献を目指しています。しかし、当社グループの商品の主要原材料であるパーム油誘導体や紙・パルプには、人権・労働問題や環境問題等の持続可能な原材料調達に関係するリスクがあります。そこで「持続可能な原材料調達方針」を制定し、当社グループの主要な原材料であるパーム油誘導体や紙・パルプにおいて、持続可能な調達の取り組みを進めています。

持続可能なパーム油の調達を目指して

当社グループは、枯渇することがなく、カーボンニュートラルな原料である植物原料の活用を積極的に進めており、その植物原料のひとつとして、世界で最も生産量の多い植物油脂であるパーム油の誘導体を使用しています。パーム油は主にマレーシアやインドネシアで生産されています。

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パーム油の原料:アブラヤシ

パーム油の原料であるアブラヤシは生産性が高く年間を通じて収穫できることから生産量は年々増加していますが、生産地においては急激な生産拡大にともない、新規農園開発のための熱帯雨林の伐採やそれにともなう野生生物の生息地の縮小等の問題が生じています。また不適切な農園経営による、健康や安全への配慮が乏しい劣悪な労働環境や、低賃金、移民労働者の不当な扱い、児童労働等、社会的公正を欠くさまざまな人権・労働問題も指摘されています。

このような問題の解決に向けた「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO*1」に、当社は2006年から参画しています。2012年には、当社の国内関係会社でパーム油をマレーシアやインドネシアで調達しているライオンケミカル(株)オレオケミカル事業所が、RSPO認証パーム油の取り扱いができる工場としてサプライチェーン認証システム*2審査に合格し、認定を受けました。これに基づいて当社グループは2012年からRSPOの認証が得られたパーム油の調達を開始しました。また、2020年3月にはライオンケミカル(株)ファインケミカル事業所、同年8月には本社および全ての自社工場(千葉工場、小田原工場、大阪工場、明石工場)でRSPOサプライチェーン認証を取得しました。さらに、2022年6月にはライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)でRSPOサプライチェーン認証を取得しました。

当社グループは2030年末までに、使用するパーム油誘導体をすべて認証油に切り換えることを目標に掲げ、2022年12月末、国内は主要原料ベースで99%をRSPO認証品に切り替え、2023年も継続しています。
さらに、消費者向け商品に使用するパーム油誘導体は、持続可能性に配慮した搾油所(ミル)まで追跡可能なものの購入を目指し、トレーサビリティ(追跡可能)の確保を目的に、当社と取引のある一次サプライヤーが調達する主要原料のミルリストを公開しています。

今後も持続可能なパーム油の調達に向けて取り組みます。

*1 Roundtable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパーム油のための円卓会議)
RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)が考える持続可能なパーム油の生産には、関連する法制度に違反していないだけでなく、経済的に存続可能であること、環境的に適切かつ社会的に有益であることが求められます。それらの要件を具体的に示したのが、「RSPOの原則と基準(The RSPO Principles and Criteria、P&C)」です。7つの原則の下に40項目の基準が定められ、これを満たして生産されるパーム油のみをRSPO認証パーム油としています。

*2 RSPOサプライチェーン認証
RSPO認証原料が全てのサプライチェーンで確実な受け渡しシステムが構築されていることを、外部審査員の監査を経て認証される制度です。

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ライオンケミカル(株)オレオケミカル事業所、
ファインケミカル事業所の
RSPOサプライチェーン認定証
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本社および全ての自社工場の
RSPOサプライチェーン認定証
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ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)の
RSPOサプライチェーン認定証

持続可能な紙・パルプの調達を目指して

当社グループは、商品の包装や、冊子・パンフレット類、コピー用品等のオフィス用品に紙・パルプを使用しています。これらの資源調達において生物多様性の保全に配慮するため、「持続可能な原材料調達方針」のもと、FSC®認証紙等の第三者認証紙の調達を進めています。(2023年12月末時点:主要商品における国内原紙メーカーからの第三者認証紙の調達比率約98% <重量>、主要商品ごとの包装材料の第三者認証紙の調達比率約75% <アイテム比率>) また、商品の包装に使用されている木材チップおよび木材パルプは伐採国の行政区画(州や県等)まで100%追跡済みです。

FSC®認証紙
責任ある森林管理を世界に普及させ、森林の適切な利用と保全のために活動することを目的とする国際的な非営利団体であるFSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)の責任ある森林管理や加工・流通の規格に則り認証された紙のことです。
FSC®認証とは、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、その他のリスクの低い木材を使用した製品にFSC®ラベルを付け、認証製品として販売できる制度です。
森林の環境や地域社会に配慮して作られた製品であることを示すFSC®マークが付いている製品を選ぶことは、森を大切にすることにつながります。

FSC®ラベル表示製品一覧

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サプライチェーンに関する外部イニシアチブへの参画

当社は、2006年から国際的なイニシアチブである「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」に参加しています。また、2012年からはグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)のワークショップである「サプライチェーン分科会」に参加し、「CSR調達入門書」等の各種アウトプットの制作に取り組んでいます。

「グローバル購買担当者会議」の開催

当社グループは、グループ全体でのコスト削減や、人的交流による各社購買担当者間のコミュニケーションを強化することを目的に、「グローバル購買担当者会議」を毎年開催しています。
2023年は9月に実地とオンラインのハイブリッドで実施し、日本を含め8ヶ国が参加しました。今回で13回目となる当会議では、ESGの取り組みとしてモノマテリアル素材やリサイクルプラスチック等の持続可能な包装材料の活用、パーム油関連のRSPO認証品の調達、コストダウンへの取り組み等を各社の代表者が報告し、情報共有を図りました。今後も、グループ全体での購買力強化に向けて、各社の購買活動をサポートしていきます。

参加した海外グループ会社

  • Lion Corporation (Thailand) Ltd.
  • Southern Lion Sdn. Bhd.
  • PT. Lion Wings
  • Lion Corporation (Korea)
  • 獅王日用化工(青島)有限公司
  • Lion Kallol Limited
  • Merap Lion Holding Corporation

グリーン購入

当社は、調達基本方針の第2項に記載の内容、「品質・コスト・納期などの視点に加えて、法令遵守や環境保全及び人権尊重なども含めて合理的に取引先を選定することにより、お客様への責任を果たすとともに、持続可能で健やかな社会の実現を目指していきます」に則り、全社的に環境に配慮したグリーン購入を推進しています。
従業員が使用する事務用品については、環境対応品の使用を徹底し、再生紙やFSC認証紙を使用したノート、社用封筒等、グリーン購入に努めています。また、新本社への移転を機に、従来の複数部所での購入からコンシェルジュ窓口での一括購入へシフトし、事務用品のトータル在庫量の削減にも貢献しています。

商品包装に使用しているインキのバイオマスインキへの変更

海洋プラスチックごみ汚染や地球温暖化等の環境問題を最小化していくために、環境負荷を低減した製品が求められています。その取り組みの一環として、商品包装(パウチ、シュリンクフィルム、アテンションシール、ラベル等)に使用しているカラーインキの一部に植物由来原料を使用したバイオマスインキの採用を進めています。

インキ中に含まれる樹脂の一部にバイオマス由来の原料を用い、乾燥後のインキ塗膜中に10%以上の植物由来成分を含有する設計のインキ

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