ページの先頭です

セルフケア(自分で「予防歯科」)

自分ではきちんと歯みがきをしているつもりでも、磨き残しができてしまうものです。お口の健康を管理・維持するためには、「予防歯科」のポイントに合わせたセルフケアを毎日の習慣にすることが大切です。
当社グループでは、お口の中に歯垢を残さないように歯みがきをすることや、自分のお口の状態を把握して「予防歯科」の意識を高める新習慣などの普及に向けて、生活者のライフステージ別に様々な取り組みを実施しています。

昼歯みがき促進

出典:高野由美子他、「昼食後の歯みがき習慣と歯科保健状況、歯科保健意識、保健行動との関連性」,『口腔衛生会誌』,52号,2002,618-619

1日3回の歯みがき習慣の定着を目指し、昼歯みがきの普及活動に取り組んでいます。
昨今、女性の社会進出が進むとともに、就業者数は年々増加し、国民(15歳以上)の約6割は就業をしています(平成30年度労働力調査 総務省統計局)。生活者の多くが職場で日中を過ごすなか、オフィス等の職場で「昼食後に歯をみがいている」人は40%で、「昼も歯みがきをしたいが、できていない」人は22%いました(当社調べ)。
そこで、当社はオフィスでの歯みがきを考慮して設計したコップ付きオーラルケアセット『MIGACOT』を発売しました。昼歯みがきをすることで、むし歯の本数は減少することが報告されています。1人でも多くの人が、昼歯みがきが当たり前となるよう、商品とともに普及啓発活動に取り組んでいきます。

デンタルフロス使用促進

「あなたの予防歯科を一歩前へ」をテーマに、「予防歯科」の必要性や効果を伝えていく取り組みを行っています。セルフケアのポイントの一つに、「歯垢を残さず落とすこと」があります。歯と歯の間の歯垢は、ハブラシのみでは約6割しか落とせません(図)。しかし、ハブラシとデンタルフロスを併用することで、歯垢除去率が1.5倍に向上します。
当社は、小学生以上のお子様や初心者の方でも使いやすい商品を提供するとともに、デンタルフロスを使用する必要性をお伝えしたり正しい使い方などの普及活動も行っています。

* 小学生に対しては、毎年開催している「全国小学生歯みがき大会」にて、歯並びに合わせた歯の磨き方やデンタルフロスの使い方を、楽しく学べる機会を提供しています。
今後も生活習慣の改善により、健康は自分自身の行動と関連しているという意識を育て、望ましい習慣を継続することの大切さの理解浸透を図っていきます。

定期的なハブラシ交換とリサイクルの促進

「お口にいい!」と「環境にもいい!」の実現でSDGsにも貢献

当社は創業以来、生活者のオーラルケア習慣の普及定着活動に取り組んできました。近年では、海洋プラスチック問題などへの対応が大きな社会課題となっており、オーラルケアのリーディングカンパニーとして、リサイクルはメーカーである当社の課題でもあります。当社事業の中で製品プラスチックの使用量が一番多いハブラシを通じて、生活者の健康な習慣づくりと同時に、環境負荷低減にもつながる仕組みに取り組んでいます。

人と地球の健やかな未来に向けて

ハブラシ交換デーの制定

ハブラシは使い続けると毛先がひらき、刷掃力が低下します。当社調べによると、ハブラシを毎月1回交換する生活者は約4割しかいません。交換しない理由として、「まだ使える」「もったいない」や「刷掃力が低下することを知らない」等が挙げられます。

* 個人差はありますが、交換は月1回を目安とすることをおすすめしています。

ハブラシの毛の開き具合と歯垢除去率

歯ブラシの毛の開き具合・歯ブラシ交換促進ポスター

店頭イメージ

2018年2月より毎月8日を「歯ブラシ交換デー」とし、毎月1回定期的にハブラシを交換することを呼びかける活動を行なっています。
この取り組みを広げるため、お取引先様と連携し、店頭で毎月8日にハブラシ交換を知らせるPOPを展開したり、歯科医院に定期的なハブラシ交換を推奨するポスターを掲示する等、毎月1回のハブラシ交換を促しています。
今後も、当社は月1回のハブラシ交換が当たり前の習慣となるよう、お取引先様や歯科医院等とともに、ハブラシ交換を促進させる活動を継続していきます。

* 2017年12月27日、一般社団法人日本記念日協会の認定を受け、新たな記念日として制定されています。

ハブラシリサイクルの推進

ロゴ

ハブラシ交換の普及により、ハブラシの交換頻度が増えることは、廃棄物の増加につながることが懸念されます。
そこで、当社は近年の海洋プラスチック問題にも配慮し、テラサイクルジャパン合同会社と協働して、今までごみにしかならなかった使用済みハブラシを回収してリサイクルする「ハブラシ・リサイクルプログラム」をアジアではじめて開始しました。さらに、2020年には、全国で初めて地域行政のごみ回収事業と連携したハブラシリサイクル活動 も開始しました。ハブラシリサイクルに協力いただける生活者一人ひとりも大事なパートナーという考えのもと、 「資源循環型社会」を目指して取り組んでいます。

回収拠点数と回収数

デジタル技術を活用した口腔状態の見える化

歯ぐきチェックツール「HAGUKI CHECKER」

「予防歯科」の意識向上を目指し、2019年より、歯ぐきチェックツール「HAGUKI CHECKER(ハグキチェッカー)」*1のサービスを開始しました。当サービルは、スマートフォンなどで歯と歯ぐきを含む口の中を撮影するだけで、AIが歯を1本ずつ識別し、歯1本ごとの歯ぐきの状態をチェックするWebコンテンツです。サービスを開始後、のべ約16,000人*2の方々に利用して頂いています。
口腔環境の可視化により、生活者が自分の歯ぐきの状態に関心を持つきっかけとなり、繰り返し使うことで歯ぐきの変化に早く気づくなど、生活者のオーラルケア習慣に変化の兆しが見えています。

*1 「HAGUKI CHECKER」は、当社が保有するデータや知見をもとに、Automagi株式会社が保有するAIの画像解析技術と株式会社エムティーアイのサービス開発技術を活用して開発しました。
*2 対象期間:2019年7月22日~2019年12月26日

口臭ケアサポートアプリ「RePERO」

お口の健康意識向上やコミュニケーションの活性化を目指し、口臭予防のための新習慣として、口臭ケアサポートアプリ「RePERO(リペロ)」のサービスを提供しています。当サービスは、スマートフォンで舌を撮影すると、口臭の研究で蓄積した当社のデータをもとに、舌の色等の要素をAIが複合的に、口臭リスクを5段階で判定します。既に、ココネット株式会社で導入を開始しています。「RePEROをきっかけに自発的に自分磨きをする人が増えることを期待しています!」といった声をお寄せ頂いてます。
口臭ケアには、まず口臭に対して「気付き」を得て、オーラルケアを習慣化することが大切です。口臭リスクの可視化により適切に対処でき、対人関係における口臭に対する不安が軽減されることが期待できます。
それによって、接客時や商談・会議時、また親子や祖父母・孫間等のコミュニケーションが活発にはかれることによる心の満足に貢献していきます。

* 当社が保有するデータをもとに、AIベンダーである「富士通クラウドテクノロジーズ(株)」のAI活用支援のサービスとヘルスケアに関するアプリを開発している「(株)エムティーアイ」のサービスを利用して開発しました。尚こちらのサービスは、団体単位で契約いただくことでお使いいただけます。

ライオンが進める新たな価値の創出に向けて

「CEATEC JAPAN 2018」への出展

「RePERO」の操作方法を紹介している様子

「RePERO」の操作方法を
紹介している様子

2018年10月、「CEATEC JAPAN 2018」で、口臭ケアサポートアプリ「RePERO」を展示し、本サービスを開始する前に、お客様に本アプリのプロト版を実際に体験頂きました。
お客様からは「自身の口腔状態がすぐに分かり、口臭ケアの豆知識も発信してもらえるため使ってみたい」等、多くのご好評の声を頂きました。アプリの体験を通してお客様のオーラルケア習慣が定着し、口臭不安のない豊かな、コミュニケーションの創出につなげていきます。

* 毎年10月に開催されるアジア最大級の規模を誇るIT技術とエレクトロニクスの国際展示会

ライフステージ別セルフケア普及啓発活動

毎日のオーラルケアは、生涯の健康にもつながる大切な習慣であり、小さいころから身につけることが重要です。当社は、0才から大人、さらには高齢者まで、あらゆるライフステージにおいて、オーラルヘルスケアを通じて人々の全身健康と健康寿命の延伸にお役に立ちたいと考えています。 当社のみならず、行政・学校・病院・歯科医院などの社外団体との連携を通じて、生活者のライフステージに沿った普及定着活動を推進しています。また、当社はライオン歯科衛生研究所(LDH)のオーラルヘルスケア普及活動を支援しています。

* LDH = The Lion Foundation for Dental Health
当社は、1964年に財団法人として設立、2010年に公益財団法人への移行認定を受けた(公財)ライオン歯科衛生研究所(LDH) のオーラルヘルス普及活動を、全面的に支援しています。LDHは、日本歯科医師会、大学、行政などと連携しながら3つの公益事業を通じ、生活者の歯と口の健康を保持増進し、すべての人々の生活の質の向上に結びつけられるよう口腔保健の最前線で社会に貢献しています。

マタニティ

ライオンが運営する歯科医療情報サイト「オーラルコム」で、トラブルの多い妊娠期のプレママと赤ちゃんのお口の悩みにお答えしています。

乳幼児

0才からの「予防歯科」の推進

当社は、「予防歯科」の習慣をできるだけ小さいころから身につけることを目指しています。
そのために、0才からの「予防歯科」を実現する「安全ハンドルハブラシ」を開発しました。また、親子の歯みがきの時間は「親子の絆を深める大切な時間」という考え方を広く浸透させるため、共感の広がりを目的とした動画や、子どもの「予防歯科」を応援するWebサイト「HA!HA!HA!パーク」を通じて、情報発信を行っています。また、全国の歯科医院や産婦人科では、保護者の方々が正しい知識と習慣を身につけることを目的とした「0 才からの予防歯科ブック」を配布しています。

0才からの予防歯科ブック

0才からの予防歯科ブック

市町村が実施する1才6ヵ月児健診において、乳児期から始める「予防歯科」の大切さを伝達。「親子で予防歯科」リーフレットや子ども向けフッ素配合ハミガキを配付。

母子歯科保健活動

妊婦、乳幼児および園児とその保護者を対象に「歯と口の健康」を通じた子育て支援活動を実施。

参加者:乳幼児・園児 1,435名 保護者 177名(2019年)

累計:115万名

小学生

国内外累計196万名以上の子どもたちを対象に「全国小学生歯みがき大会」を開催。

1932年から続いている「全国小学生歯みがき大会」は、小学生を対象に毎年「歯と口の健康週間」の時期(6月4日〜10日)に合わせて開催しています。
2020年度に行われる第77回大会は、参加校が実施日を設定し、40分間のDVD教材を視聴して参加する方式で実施されます。日本とアジアを中心とした世界8カ国・地域の参加を合わせ、総数4,722校、約27万人の小学生の参加が見込まれています。第77回大会では「歯と自分をみがこう。」をテーマに、明海大学学長の安井利一先生監修のもと、「歯ぐき」を題材として、お口の状態に合わせたみがき方、デンタルフロスの実習を行ない、「予防歯科」の理解と浸透を図るとともに、生活習慣の中心にあるオーラルケアを通じて「継続する力」の大切さを学びます。

参加人数累計:196万人

キッザニア

当社は、2006年に「キッザニア東京」、2009年に「キッザニア甲子園」に「歯科医院」をテーマにしたパビリオンの出展を開始しました。子どもたちの職業体験の場として、歯科医師や歯科衛生士の仕事の体験ができ、どちらも子どもたちに人気があります。
当パビリオンでは歯の大切さや、お口の健康を自分でケアすることを学び「歯科医師」「歯科衛生士」として口腔衛生等の研修を受けた後、診療台の上の患者(歯科大学での実習用フィギュア)に実際に現場で使用しているものとほぼ同じポリッシャーやバキューム等を使い、むし歯治療とフッ素塗布をして、キッザニア専用通貨の報酬を得ることが出来ます。
仕事を体験した子どもたちからは、「治療をするのはすごく大変だと思った。」「大人の歯は生え変わらないから、絶対歯みがきを頑張って、むし歯をつくらないようにしたい。」などの声も聞かれ、むし歯予防の大切さがしっかりと伝わっているようです。

学校歯科保健活動

児童・生徒や保護者に対する直接的な普及活動と、保健指導者の活動に対する支援を実施。

参加者:児童・生徒 6,315名 保健指導者 854名(2019年)

累計:2,328万5千名

中高生

中高生からのデンタルフロスの習慣定着に向けた普及活動を実施。

成人

「かみかみゴクゴク体操」の普及

パンフレット

生涯にわたり、「食べる」、「話す」、「笑う」など、生活するうえで大切な役割を担う口の機能(口腔機能)は、気付かないうちに低下しやすいため、日頃から保持・増進していくことが大切です。また、子供の場合は、口の機能が未発達のままだと様々な不調やトラブルのもとにもなります。LDHでは、かむ力・飲み込む力を元気にして健康な毎日を過ごしていただくため、子供から大人まで幅広いライフステージの方に向けた「かみかみゴクゴク体操」を2019年度に新たに製作し、啓発活動を実施しています。
2019年に和歌山県にて開催された「第32回ねんりんピック」においても、「かみかみゴクゴク体操」を行い、口の機能と身体の元気の保持・増進の大切さについて伝えました。また、こちらの活動は成人のみならず、小学生や中高生から高齢者の方々に対しても実施しています。

* 全国健康福祉祭(愛称:ねんりんピック)は、厚生労働省・開催都道府県(政令指定都市)主催の、スポーツや文化種目の交流大会を始め、健康や福祉に関する多彩なイベントを通じ、高齢者を中心とする国民の健康保持・増進、社会参加、生きがいの高揚をはかり、ふれあいと活力ある長寿社会の形成に寄与するためのイベント。

成人(産業)歯科保健活動

就業者を対象に、歯周病の予防と歯と口の健康の保持・増進に重点を置いた指導を実施。

受診者:15,212名(2019年)

累計:212万2千名

高齢者

高齢者歯科保健活動(2007年〜)

いつまでも自分の歯と口で食べることができるように口腔機能の保持につながる支援を実施。

参加者:66,042名(2019年)

累計:18万6千名

オーラルヘルスケアリーダー養成

坂出市でのオーラルヘルスケア
リーダー講習会

当社は、より生活者の方々へ自分で出来る「予防歯科」行動を浸透させたいと考えています。
そこで、地域行政の方が主体となり「オーラルヘルスケアリーダー」として、地域住民の皆様に全身健康につながる歯みがきに関する知識や実技についてお伝えして頂けるよう「オーラルヘルスケアリーダー養成」講習会を協定を結んでいる地域で行っています。現在は、石巻市と坂出市にて活動をしています。

ライオン 統合レポート2020 サステナビリティ編

が付く項目はサステナビリティ以外のコンテンツへ移動します