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東海大学付属高輪台高校への理科教育支援を行いました

2023年04月04日 研究所の活動

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みなさん、こんにちは。
研究開発本部、広報担当の小林です。

 

ライオン(東京都江戸川区の平井研究所)では、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校の東海大学付属高輪台高校1年生のカリキュラムの一環として、生活の中にある科学に目を向け、探求心を深めてもらうことを目的に、10年以上継続して教育支援活動を行っています。

 

今年は2年ぶりに対面での実施となりました。
2023年2月13日に東海大学付属高輪台高校の理科実験室にて界面活性剤に関する実験教室を、2月20日にライオン平井研究所での、研究所見学と製品開発に関する講義を行いました。

 

ここ2年はコロナ禍でオンラインでの実験教室となり、カメラで教室の全景や実験中の手元を見えるようにして進行したものの、生徒たちの実験に対する熱量や教室全体の雰囲気を感じることが難しい状況でした。
今回は、理科実験室で生徒と一緒に界面活性剤が汚れを落とす作用や表面張力の実験を行い、生徒の歓声や、隣の人と実験結果について考察する場面を直接見ることができ、生徒の反応に合わせて直接コミュニケーションを取りながら進行することができました。

  • 学校側の実験室での風景

    学校側の実験室での風景

  • 界面活性剤実験の様子

    界面活性剤実験の様子

また、翌週には一般公開していない平井の研究所見学を行い、技術進歩の歴史や製品に対する思い、高校の実験室とは違う、製品を生み出す現場を肌で感じてもらいました。
実際に働いている研究員を間近に見ることができ、平井研究所に来たからこその体験をしていただきました。 

 

見学後には、研究員2名から「香り」と「ライオンの製品開発」に関する講義を受けました。
香りの講義では、学校の授業では触れることのない香料に関する基礎的な話を聞き、配布された3種類のミントの香り体験をしました。

 

ライオンの製品開発についての話では、生活者に寄り添った発想や粘り強い研究開発、また製品への想いなどが印象に残ったようで、講義後には研究員に熱心に質問をする姿が見られました。

  • 香りの講義をする研究員

    香りの講義をする研究員

  • 質問を受ける製品開発の講義をした研究員

    質問を受ける製品開発の講義をした研究員

事後アンケートでは「普段から使っている身近にある製品にもかかわらず初めて聞く話がたくさんあった」「普段何気なく使っているもの一つ一つに想いが込められており、ものの見方が変わった」など、実験・見学・講義を続けて体験することにより、校外学習として有効な時間を過ごせたようでした。

 

また、研究員から直接話を聞くことにより、「化学がさらに面白くなった」「研究職に興味が持てた」「将来研究に携わりたい」などの記載もあり、将来の職業観の醸成につながる良い機会になったと思います。

 

今後も、進路を考える時期の生徒に身近な科学や企業の研究職を紹介し、理系職業に興味を持ってもらえる場を提供していきたいと考えています。

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