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持続可能な原材料調達に向けて

考え方

ライオンは、世界共通の2030年目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成への貢献を目指しています。しかし、当社商品の主要原材料であるパーム油誘導体や紙・パルプには、人権・労働問題や環境問題等の持続可能な開発に与えるリスクがあります。そこで「持続可能な原材料調達方針」を設定し、当社の主要な原材料であるパーム油誘導体や紙・パルプにおいて、持続可能な調達の取り組みを進めています。

「持続可能な原材料調達方針」の制定

(1)基本方針

ライオングループは、人権・労働問題や環境問題等、事業が持続可能な開発に与えるリスクを認識し、持続可能な原材料の調達に取り組みます。国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「つくる責任 つかう責任」、目標15「陸の豊かさも守ろう」、および、当社の「環境方針」で示した「人々の健康や自然生態系、生物多様性を保全するための自然との共生に配慮」に沿って、「森林破壊ゼロ(※)」を支持します。

※:森林破壊ゼロ(森林減少ゼロ、泥炭地開発ゼロ、労働搾取ゼロ)

(2)目標

ライオン国内グループの消費者向け商品に使用するパーム油・パーム核油およびそれらの誘導体、紙・パルプ、木材について、2030年末までに、第三者機関の基準を満たす持続可能性に配慮されたもの、または再生品を調達することを目指します。

(3)対象

商品の原材料・包装(個装、外装段ボール・内装箱)・説明書類、パンフレット・冊子類、オフィス用品

2019年7月1日制定
ライオン株式会社

持続可能なパーム油の調達を目指して

当社は、枯渇することがなく、カーボンニュートラルな原料である植物原料の活用を積極的に進めており、その植物原料のひとつとして、世界で最も生産量の多い植物油脂であるパーム油の誘導体を使用しています。パーム油は主にマレーシアやインドネシアで生産されています。

パーム油は生産性が高く年間を通じて収穫できることから生産量は年々増加していますが、生産地においては急激な生産拡大にともない、新規農園開発のための熱帯雨林の伐採やそれにともなう野生生物の生息地の縮小等の問題が生じています。また不適切な農園経営による、健康や安全への配慮が乏しい劣悪な労働環境や、低賃金、移民労働者の不当な扱い、児童労働等、社会的公正を欠くさまざまな人権・労働問題も指摘されています。

このような問題の解決に向けた「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO*1」に、当社は2006年から参画しています。2012年には、当社の国内関係会社でパーム油をマレーシアやインドネシアで調達しているライオンケミカル(株)オレオケミカル事業所が、RSPO認証パーム油の取り扱いができる工場としてサプライチェーン認証システム*2審査に合格し、認定を受けました。これに基づいて当社は2012年からRSPOの認証が得られたパーム油の調達を開始しました。また、2020年3月にはライオンケミカル(株)ファインケミカル事業所、同年8月には本社および全ての自社工場(千葉工場、小田原工場、大阪工場、明石工場)でRSPOサプライチェーン認証を取得しました。
当社は2020年末までに、使用するパーム油誘導体をすべて認証油に切り換えることを目標に掲げ、主要原料ベースで93%をRSPO認証品に切り替えました。
今後も持続可能なパーム油の調達に向けて取り組みます。

目標

  • ライオン国内グループの消費者向け商品に使用するパーム油・パーム核油およびそれらの誘導体について、2030年末までに、第三者機関の基準を満たす持続可能性に配慮されたものを調達することを目指します。

*1 Roundtable on Sustainable Palm Oil(持続可能なパーム油のための円卓会議)
RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)が考える持続可能なパーム油の生産には、関連する法制度に違反していないだけでなく、経済的に存続可能であること、環境的に適切かつ社会的に有益であることが求められます。それらの要件を具体的に示したのが、「RSPOの原則と基準(The RSPO Principles and Criteria、P&C)」です。7つの原則の下に40項目の基準が定められ、これを満たして生産されるパーム油のみをRSPO認証パーム油としています。

*2 RSPOサプライチェーン認証
RSPO認証原料が全てのサプライチェーンで確実な受け渡しシステムが構築されていることを、外部審査員の監査を経て認証される制度です。

持続可能な紙・パルプの調達を目指して

当社は、商品の包装や、冊子・パンフレット類、コピー用品等のオフィス用品に紙・パルプを使用しています。これらの資源調達において生物多様性の保全に配慮するため、「持続可能な原材料調達方針」のもと、FSC®認証紙等の第三者認証紙の調達を進めています。(2020年12月末時点:主要商品における第三者認証比率約98%)

目標

ライオン国内グループの消費者向け商品に使用する紙・パルプについて、2030年末までに、第三者機関の基準を満たす持続可能性に配慮されたもの、または再生品を調達することを目指します。

* FSC®認証紙
責任ある森林管理を世界に普及させ、森林の適切な利用と保全のために活動することを目的とする国際的な非営利団体であるFSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)の責任ある森林管理や加工・流通の規格に則り認証された紙のことです。
FSC®認証とは、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、その他のリスクの低い木材を使用した製品にFSC®ラベルを付け、認証製品として販売できる制度です。
森林の環境や地域社会に配慮して作られた製品であることを示すFSC®マークが付いている製品を選ぶことは、森を大切にすることにつながります。

FSC®ラベル表示製品一覧

サプライチェーンに関する外部イニシアチブへの参画

当社は、2006年から国際的なイニシアチブである「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」に参加しています。また、2012年からはグローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)のワークショップである「サプライチェーン分科会」に参加し、「CSR調達入門書」等の各種アウトプットの制作に取り組んでいます。

「グローバル購買会議」の開催

2019年8月「グローバル購買会議」を開催しました。今回で9回目となる当会議は、グループ全体でのコストの削減や、人的交流による各社の購買担当者間のコミュニケーションを強化することを目的に、毎年開催しています。
コスト削減テーマの共有や協議だけでなく、グループ全体で推進すべきサステナビリティ活動やSDGs(持続可能な開発目標)や海洋プラスチックゴミ等の地球環境問題、および日本国内のライオングループにおける持続可能な調達(RSPO認証油、FSC認証紙)に関する取り組み等、サステナビリティに関する知識・情報を共有しました。

* 2018年に「サプライヤーサステナビリティセルフチェック」を実施した韓国ライオンの事例を紹介し、対象国を展開するためCSR調達の必要性を伝達しました。

参加した海外グループ会社

グリーン購入

当社は、調達基本方針の第2項に記載の内容、「品質・コスト・納期等の視点に加えて、法令遵守や環境保全および人権尊重等も含めて合理的に取引先を選定することにより、お客様への責任を果たすとともに、持続可能で健やかな社会の実現を目指していきます」に則り、全社的に環境に配慮したグリーン購入を推進しています。
従業員が使用する事務用品については、環境対応品であることを確認できる注文システムを使用し、グリーン購入に努めています。

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