贈呈式の様子
次代を担う子どもたちがふるさとの自然に触れ、自然との語らいを通して豊かな人間性を育み、自然環境の保全と快適な環境づくりに主体的に参画していくことを目指すジュニアエコプロジェクト「ライオン 美ら action」~みんなで育む沖縄の未来~の贈呈式が、5月1日に沖縄県庁にて行われました。
県内で優秀なエコ活動を実践している小中学校12校を「環境教育実践校」と認定し、活動資金として各校に認定書と目録(各25万円)が贈呈されました。
贈呈式には実践校を代表して那覇市立開南小学校・平田真知子校長と南城市立佐敷中学校・山内庸子校長と長嶺文男教頭が出席されました。贈呈式に続き、前年度の環境実践校を代表して南城市立佐敷中学校の生徒代表3名が学校や市内の河川、海岸の清掃活動やあいさつ運動などの取り組みを発表しました。発表では、「小さいことから気を付けて、環境を壊さないことが大切だと思う」と語りました。
認定校一覧
国頭(くにがみ)地区
大宜味村立 塩屋小学校
大宜味村立塩屋小学校では、これまで地域の伝統文化や自然環境に目を向け、身近な社会とつながる教育活動を通して学力向上に取り組んで来ました。今回の助成を活かし、「わくわく塩屋っ子タイム」「うんがみ(国の重要無形文化財)地域行事への参加」「蝶の観察」「地域公民館での発表」などの活動を通して、生涯に渡っての人材育成に取り組みました。
参加学級数:5クラス / 参加児童数:56名 / 全校児童数:56名 / 学校長名:濱川 栄優 校長
活動内容と詳細
- 4~2月:自然観察クラブでのチョウ観察
- 7~8月:夏休みチョウの観察会
- 9~2月:観察研究のまとめ
- 5~11月:校内チョウ観察会
名護市立 屋我地中学校
名護市立屋我地中学校は、マングローブの森と森を囲む生態系を守る活動を、幼稚園から小学校、中学校まで連携し、一環した取り組みを行って参りました。今回の助成金を活かし、マングローブに関する調べ学習、マングローブの育樹活動、外国人留学生との海浜クリーン活動を通し、地球規模の環境について理解を深める活動を行いました。
参加学級数:3クラス / 参加生徒数:32名 / 全校生徒数:32名 / 学校長名:神山 英輝 校長
活動内容と詳細
- 4~3月:ヒルギの測定(年2回)と測定結果まとめ
- 7月:マングローブ周辺環境の生態調査
- 8~9月:マングローブ及び周辺環境の研究
- 11~12月:地域の漁師さんと投網漁
中頭(なかがみ)地区
北中城村立 島袋小学校
北中城村立島袋小学校は、四方を森や林に囲まれた自然豊かな環境にあります。「森の中の学校」をキャッチフレーズとして、自然環境の保全と快適な校内自然環境づくりに積極的に取り組んで参りました。今回の助成を生かし、自然体験学習など、自然環境が豊かな学校の地の利を活かした環境教育を行いました。
参加学級数:13クラス / 参加児童数:360名 / 全校児童数:360名 / 学校長名:新里 誠 校長
活動内容と詳細
- 4~3月:植物の観察記録
- 4~3月:モンシロチョウの飼育
- 4~3月:昆虫の飼育と観察
沖縄市立 安慶田中学校
沖縄市立安慶田中学校は、校内の湧水豊富な環境の良い場所へビオトープを設置し、地域住民の協力を効果的に活用しながら体験活動に取り組んで参りました。今回の助成を生かし、「ビオトープの増改築」「米作り」「田芋作り」などの活動を行いました。
参加学級数:12クラス / 参加生徒数:29名 /全校生徒数:360名 / 学校長名:長嶺 肇 校長
活動内容と詳細
- 5~2月:「環境の日」の全校生徒による清掃活動
- 4~3月:稲と田イモの植え付け・収穫
- 4~3月:校内の畑で作物の植え付けと収穫、調理
那覇(なは)地区
那覇市立 開南小学校
那覇市立開南小学校は、約1万粒の花の挿種を行い、種から育てる、全児童による1人1鉢運動を行っております。今回の助成金を生かし、夏野菜の接種・定植、花の挿種、毎朝の清掃などの活動に取り組みました。
参加学級数:15クラス / 参加児童数:370名 / 全校児童数:370名 / 学校長名:平田 真知子 校長
活動内容と詳細
- 4~3月:朝の挨拶運動
- 4~3月:朝の清掃活動
- 4~3月:栽培委員会
- 12~3月:一人一鉢運動
那覇市立 鏡原中学校
那覇市立鏡原中学校は、地域の河川・流域の水環境について学び、底生生物観察などに取り組んで参りました。今回の助成金を生かし、「漫湖水鳥・湿地センターでの自然観察」「エコアクション」「水質検査」「環境カレンダー制作」などの環境教育の取り組みを行って参りました。
参加学級数:6クラス / 参加生徒数:194名 / 全校生徒数:584名 / 学校長名:上江田 敏博 校長
活動内容と詳細
- 6~7月:水質検査や底生生物の観察
島尻(しまじり)地区
与那原町立 与那原東小学校
与那原町立与那原東小学校は、前方に中城湾、後方に雨乞森が見渡せる自然環境に恵まれた地域にあります。今回の助成を活かし、「田んぼでの苗の植付」「オオゴマダラが舞う蝶園作り」など、環境教育に取り組んできました。
参加学級数:7クラス / 参加児童数:239名 / 全校児童数:512名 / 学校長名:金城 勲 校長
活動内容と詳細
- 4~3月:運動場側花壇や蝶園の食草ヘの灌水
- 7~12月:稲刈り、脱穀、新米の調理、田んぼの整備
- 1~3月:田んぼの整備、田植え
南城市立 佐敷中字校
南城市立佐敷中字校では、エコキャップ収集活動や、牛乳パック回収活動、沿岸清掃活動など、年間を通し美化活動やエコ活動に日常的に取り組んで参りました。今回の助成を活かし、全職員の裏紙印刷使用の取り組みなども加え、さらなる充実につなげてきました。
参加学級数:11クラス / 参加生徒数:368名 / 全校生徒数:368名 / 学校長名:山内 庸子 校長
活動内容と詳細
- 7月:南城市河川、海岸美化清掃活動
宮古(みやこ)地区
宮古島市立 狩俣小学校
宮古島市立狩俣小学校は、地域の教育的資源を生かした農園での野菜の栽培活動や、海でのモズク栽培漁業の体験学習に取り組んで参りました。この助成金を生かし、地域の豊かな自然環境を活用した環境教育に取り組み、自然環境と人々の生産活動や願いについて学習しました。
参加学級数:4クラス / 参加児童数:33名 / 全校児童数:33名 / 学校長名:友利 克彦 校長
活動内容と詳細
- 8月:PTA親子空き缶拾い
- 9月:タマン稚魚の放流
- 10~2月:ジャガイモの栽培(収穫祭)
- 11月:モズクの種付け作業
宮古島市立 下地中学校
宮古島市立下地中学校は、長年にわたり、生徒会を中心に、地域内の清掃活動に取り組み、地域社会に生活環境や自然環境の大切さを発信してきました。学校の近くには、ラムサール条約に登録された与那覇湾があり、マングローブの環境調査にも取り組んで参りました。今回の助成を活かし、自然と人間との関わりを学習することを通して、環境保全に向けて取り組みました。
参加学級数:4クラス / 参加生徒数:108名 / 全校生徒数:108名 / 学校長名:久高 三彦 校長
活動内容と詳細
- 4~11月:与那覇湾の自然環境調査
- 6~8月:無農薬の金ゴマの植え付けと観察及び収穫
- 6月:宮古島エコパークの見学
- 7月:与那覇湾周辺の清掃活動
- 10月:与那覇湾のマングローブ観察会
- 11月:与那覇湾の野鳥について
八重山(やえやま)地区
石垣市立 八島小学校
石垣市立八島小学校は、漁港に立地し、海に関する環境教育に取り組んできました。今回の助成金を生かし、「八島っ子クリーン大作戦」「サンゴ観察」「干潟の動植物の観察」等の取り組みを通じて、活動的に環境保全に取り組んで参りました。
参加学級数:1クラス / 参加児童数:40名 / 全校児童数:290名 / 学校長名:吉濱 剛 校長
活動内容と詳細
- 6月:名蔵アンパル干潟の生き物観察
- 5~6月:真栄里海岸コーラルウォッチ
- 6月:八島っ子クリーン作戦
- 5月:稲刈り体験
石垣市立 白保中学校
石垣市立白保小中学校は、白保海岸の漂着ゴミのクリーン活動や、海に生息する生物の学習、赤土防止のための植栽活動など、環境教育に積極的に取り組んできました。今回の助成金を生かし、「水環境に関する調査活動」「廃油石鹸づくり」などを通し、快適な環境を維持する教育を推進して参りました。
参加学級数:3クラス / 参加生徒数:56名 / 全校生徒数:56名 / 学校長名:黒島 善一 校長
活動内容と詳細
- 5月:赤土流出被害講話・赤土流出防止グリーンベルト月桃の苗作り
- 6月:赤土調査の講話とクイズ
- 6~3月:全生徒・全職員による白保海岸清掃
- 6~11月:コーラルウォッチ
- 7~9月:シュノーケル体験で、白保の海のサンゴ、シャコ貝等の生育状況監察