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ジュニアプロジェクト ライオン 美ら action ~みんなで育む沖縄の未来~

贈呈式の様子

13年目を迎えた「ライオン美らaction」の環境教育実践校認定書贈呈式が、5月8日(月)に那覇市内の八汐荘にて行われました。

新型コロナウイルスも落ち着きを取り戻しましたが、昨年に引き続き感染拡大防止を十分に考慮した上でのリアル開催となりました。

贈呈式には2023年度の環境教育実践校に選ばれた県内の小中学校12校を代表して、 南風原町立翔南小学校の砂川充校長、浦添市立沢岻小学校の伊波竜子校長が出席され、認定書と助成金(各校25万円)の目録が贈呈されました。

贈呈式、両学校校長による挨拶に続き、翔南小学校及び津堅小中学校の生徒の皆さんから、昨年度「環境教育実践校」として元気いっぱいに活動内容を報告しました。

認定校一覧

国頭(くにがみ)地区

名護市立 安和小学校

  • 自然環境
  • 生活環境

安和小学校は、学校周辺にある豊かな自然環境を活かした様々な取り組みが行われており、また校内緑化にも力を入れ、環境教育を推進しています。人材や施設などの地域資源にも恵まれ、生活科や理科、総合的な学習の時間等での体験活動や、環境教育、キャリア教育に取り組んでいる学校です。
学級数:6クラス / 児童生徒数:76名 / 学校長名:岸本 五穂子 校長

活動内容と詳細

■校庭の「シークヮーサー」を活用した取り組み
栽培、収穫から販売体験まで生徒の皆さんがそれぞれ役割を持ちながら参加しました。栽培に向けて月1回の「シークヮーサータイム」では木の周辺の草取り、肥料入れなど手入れを行いました。収獲時には勝山シークヮーサーのご協力のもと収獲方法を学びました。23年度はカミキリムシなど虫の影響で収穫量は少なかったものの、収穫したシークヮーサーからジュース、ジュレ、サーターアンダギー、そして新商品のクッキーが出来上がりました。
販売に向けてラベル作り、販売する商品の成分表や効能、価格設定などを学習し、名護市役所や校内で販売しました。

■環境整備と環境保全の取り組み/校庭の生き物調査

  • 朝の清掃活動では集めた落ち葉で腐葉土を作り、作った腐葉土を使って苗植えをしました。生徒の皆さんが大切に育てた結果、例年よりも苗が良く育ち、きれいな花がたくさん咲きました。
  • 海浜、地域クリーン活動や保護者も参加した水源地清掃、学校内清掃といった親子で自然環境保全に取り組みました。
  • 校庭の生き物調査は1年生と2年生が取り組みました。捕まえた生き物は図鑑などで調査しどこにいたかわかるように校庭のマップにシールを貼り記録、その模様を保護者や地域の方々向けに発表しました。

2年間の「ライオン美らaction」の活動を通して身の回りの自然環境の良さを感じ、自然に興味を持って学習に取り組む児童の姿が多く見られました。

東村立 東中学校

  • 水環境
  • 自然環境

東中学校は海・山・川に囲まれた豊かな環境の中で、子ども達は小学校の総合的な学習の時間に、環境に順応した村民の生活や環境問題をテーマに学習してきました。令和3年度には中学校の生徒会が中心となってクリーン活動を行いました。地域を見つめなおす良い機会にもなっており、東村の教育目標にある郷土を愛し、広く世界に飛躍する子どもの育成を推進致しました。
学級数:4クラス / 児童生徒数:30名 / 学校長名:永野 正也 校長

活動内容と詳細

■慶佐次川体験学習(カヌー体験、マングローブ)と横浜市立中学校との交流学習
全生徒を対象に、東村ふれあいヒルギ公園にてカヌー体験学習を実施しました。交流のある横浜市立中学校が慶佐次に修学旅行で訪れることもあり、体験学習の模様をオンラインで発表しました。

■東村有銘海ビーチクリーン活動
継続的に取り組んでいるビーチクリーン活動では賛同した有銘区の老人会の方々にも参加いただきました。

■不要クレヨン回収、マーブルクレヨン保育園贈呈
SDGs項目①「貧困をなくそう」、④「質の高い教育をみんなに」、⑫「つくる責任・つかう責任」、⑰「パートナーシップで目標を達成しよう」を目的とし、地元の保育園の協力を仰ぎ、不要なクレヨンを回収してリサイクル、マーブルクレヨンを贈呈しました。

■古着回収→古着でワクチン活動に参加
昨年度のビーチクリーン活動を通して東村の海岸のゴミの多くは生活ゴミであることが分かり、令和4年度に発足したSDGs実行委員会のメンバーと協議を重ねゴミの減量が沖縄の自然を守ることに繋がると考え、「古着でワクチン」活動に参加しました。貧困で困っているカンボジアへ送り、現地のリサイクル衣服を販売する店舗で障害のある方々の雇用、1口で5人の命の救うポリオワクチン購入に充てられます。

中頭(なかがみ)地区

読谷村立 渡慶次小学校

  • 自然環境
  • 生態系

渡慶次小学校は、西海岸を望める場所に立地し、近くに豊かな自然が残る海岸があり環境に対する意識が高いです。数年来、ビーチクリーンなどの環境教育にも熱心に取り組む学校です。コロナ禍の影響がありながらも学校ビオトープが完成し、子供たちが意欲的に環境教育に取り組んできました。学校ビオトープを通して植物の観察、生き物との触れあいを通して豊かな感性を育むことが出来ました。
学級数:20クラス / 児童生徒数:600名 / 学校長名:宮城 信夫 校長

活動内容と詳細

■沖縄県内在来の動・植物に限定し、命の繋がりについての学習
総合的な学習の時間を使って植物の成長や変化(4月と比べて)について観察、タブレットで写真撮影をし、季節ごとの変化を比較するなど気づいたことをまとめました。植物の名前からその特徴についても調査しその結果を発表しました。
琉球大学(風樹館)の佐々木先生に生物多様性や命のつながりについて学ぶことができました。

■海の環境問題(講話・シュノーケリング)についての学習
実際の海の様子を知ることで、温暖化等の環境問題を学習しました。改めて沖縄の海の素晴らしさを再認識しました。

うるま市立 津堅小中学校

  • 自然環境
  • 生活環境

津堅小中学校は、SDGsの視点をもった学習カリキュラムが組まれ、津堅島の自然、島の環境や産業について年間を通した体験活動などに取り組みました。活動3年目となり、うるま市環境課と連携した「津堅島のごみ処理学習」や島外との連携も視野に入れた学習をしました。
学級数:5クラス / 児童生徒数:11名 / 学校長名:當銘 剛 校長

活動内容と詳細

■校舎周辺、ヤジリ浜の清掃活動
校舎を始めとする周辺清掃や慰霊塔周辺の清掃、島の北部に位置するゴミの漂着物が多いヤジリ浜を清掃しました。ヤジリ浜の清掃では処理の手間のかかるゴミ(カセットボンベなど)が大量に廃棄され、生徒の身長ほどの発泡スチロールなどが捨てられていました。

■立て看板作り
清掃活動を通して地域から少しでもゴミを減らしたいという思いから、郷友会の協力も仰いで手書きでメッセージを込めた立て看板を作成、島内7か所に設置しました。

■学習成果発表会
保護者、地域の方々が参加した学習成果発表会では、ライオン美らアクションを通して活動した内容をスライドにまとめて発表しました。
活動内容は発表だけでなく、掲示物も作成して多くの人に見てもらえる工夫をしました。
また、島には高齢者が多く、ゴミ問題の解決も中々進んでいません。島民全員の問題として捉えてもらうため、中学生から提案という形でお願いをしました。

那覇(なは)地区

浦添市立 沢岻小学校

  • 自然環境
  • 生活環境

沢岻小学校は、令和2年度に総合的な学習の時間でSDGsに関連させた探究活動の取り組みをパネル化、本庁舎受付ロビーで展示会を開催するなど市民へ環境問題を提起することにも取り組みました。継続的に身近な環境に目を向けながら、地域の環境課題を主体的に解決し、沖縄の自然保持の実践活動につなげています。
学級数:7クラス / 児童生徒数:235名 / 学校長名:伊波 竜子 校長

活動内容と詳細

■蝶(オオゴマダラ)の飼育,蝶園管理
環境委員会,地域人材のもと蝶園の整備、管理を通して多くの県蝶「オオゴマダラ」が羽化しました。地域人材を「先生」とし、環境委員会児童による蝶園の維持・管理活動・除草作業や観察まで、全校児童がいつでも見に来られる環境作りに励みました。

■花いっぱい運動(コンポストからの土づくり,花づくり)
自然循環型校菜園づくりに向けて、「沖縄ハンズオンNPO」さんのスタッフを講師としてお招きし、児童・保護者・教諭対象に畑での菜園づくりに向けた「土づくり」を実施しました。 市販の肥料、米ぬか、納豆菌などなどを配合した堆肥コンポストづくりで花園,畑の土として活用しました。その土を使ってジャガイモの植え付けも行いました。

久米島町立 久米島西中学校

  • 水環境
  • 生活環境
  • 自然環境

久米島西中学校は、「未来を切り拓く確かな学力、豊かな人間性、健康・体力を育み、郷土愛を醸成する」という教育目標の実現を目指して、学校・家庭・地域が連携しながら、学校教育活動に取り組んでいます。これまでもSDGsを視点とした環境教育に生徒の皆さんが主体的に取り組んでいます。
学級数:5クラス / 児童生徒数:119名 / 学校長名:金城 淳 校長

活動内容と詳細

■海岸清掃活動
各学年ごとに学校近くの海岸を清掃しました。海外から流れて来る漂着ゴミが多く、地域美化だけでなく地球環境を考える機会になりました。

■ホタル館 白瀬側清掃
台風被害により氾濫した川付近の清掃活動に取り組みました。遠足で訪れ、生物探しなどをしました。

■校内美化活動
校門から玄関に続く道に沿って伸びる花壇の整備、苗植えから大事に育てました。学校に来た人に笑顔になってほしいという願いを込めて毎日取り組みました。

島尻(しまじり)地区

南風原町立 翔南小学校

  • 自然環境
  • 生活環境

翔南小学校は、令和4年度において自然環や生活環、未来志向型の環境保全に関する様々な取り組みを行っています。令和5年度も「教材園の土壌改良」や「雑木の伐採と伐採した木を活用した防災活」などの環境教育に関してより深く研究しています。
学級数:23クラス / 児童生徒数:557名 / 学校長名:砂川 充 校長

活動内容と詳細

■緑肥チャレンジ
「ひまわりを学校にたくさん植えてみたい。」の児童の一言から、学校中の花壇にひまわりの種を植えました。台風で倒れたり枯れたりしたこともありましたが、学校中をひまわりでいっぱいにすることが出来ました。枯れたひまわりをたくさん集めて、はさみで細かく切って教材園の土に混ぜました。その畑でじゃがいもを育てました。

■堆肥、腐葉土づくり
自分たちで作った、肥料から栄養たっぷりの土を完成させ、学習内容を野菜作りや校内花いっぱい活動につなげることができました。収穫した野菜は、調理して食すことで農家の育てる大変さや収穫した喜びまで感じることができました。

■ありがとう集会
毎年、翔南小学校の学習などでお世話になっている地域に方に向けて、ありがとう集会を開催しており、今年度は栽培委員で協議の結果、自分たちで種から育てた花の苗をプレゼントしました。種まきの時には花の種が小さいことや色や形が違うことを知ったり、育苗箱からポットに移植するときには、茎が折れやすいことに気を付けたりして丁寧に植え替えたりしました。

■学校の環境美化
全校児童で、一人一鉢の活動に取り組むことで、児童が朝から水やりや草むしりなど主体的に取り組みました。

糸満市立 潮平中学校

  • 生活環境

潮平中学校は、生徒・教師・PTAが一体となり校内外の緑化活動に取り組んでいます。日頃の清掃活動に加え、SDGs視点で生徒会の各種活動、PTA活動を通して環境問題に向いました。
学級数:10クラス / 児童生徒数:298名 / 学校長名:宜保 博哉 校長

活動内容と詳細

■学校の環境整備
校内の伸びた草を刈って、堆肥として使用することで、資源を無駄なく有効的に活用しています。生徒が気持ちよくトイレを使えるようにEMを使ったトイレの匂いを抑えるといった活動も行ったことで、学校生活の質が向上しました。
校内清掃は部活単位でも取り組んでおり、バスケットボール部では玄関前や駐車場付近を清掃、野球部は生徒と顧問が一緒になってバックネット裏の草刈など校内の美化活動に努めました。PTAとも協力し集めた草をゴミ捨て場まで移動するなど、思い出に残る活動となりました。

■花壇整備、野菜づくり
花壇でいもやオクラを栽培・収穫しました。除草や土を耕すなど、一連の活動を通して植物を育てる大変さを身をもって体感しました。

■3学年校外学習「SDGsについて考えよう」
⑪「住みよいまちづくりを」⑫「つくる責任つかう責任」の目標に向けて潮平校区の名所を回って清掃活動を行いました。集めたゴミの分別の過程で電球の処理など分別の大変さを知りました。

宮古(みやこ)地区

宮古島市立 池間小中学校

  • 自然環境
  • 生活環境

池間小中学校は、宮古島の北部の池間島に位置し、学校の正面には海、裏手には湿原と自然豊かな場所です。年間を通して様々な野鳥が訪れます。小中一貫で縦割り班を組織し活動に取り組みました。多くの地域事業に学校が関わりを持ちNPO法人を始め自治会、漁協など多くの方々が協働しています。継続的に「みそ造り」に取り組んでいます。
学級数:4クラス / 児童生徒数:17名 / 学校長名:下地 忠夫 校長

活動内容と詳細

■クリーン活動/海の体験学習
クリーン活動はトライアスロンなどの行事に合わせて活動を行いました。一連のクリーン活動を通して島を守っていくために何が出来るかを主体的に考えるきっかけになりました。
また海の体験学習ではサバニ操船、潮干狩り体験などを通して豊かな自然をどう保全していくかを考えるきっかけになりました。

■みそ造り
麦麹とウツマミを混ぜてみそ造りを実施しました。過程で自分の生活している島の知らなかったことや、みその知識も深めることができました。

宮古島市立 城東中学校

  • 水環境
  • 自然環境
  • 生活環境
  • その他

城東中学校は、環境教育で育成すべき資質・能力を明確に示し日々の教育活動を展開しています。講師を招へいしてグローバル視点での環境問題に対して知識を深める活動やローカルの課題に取り組みました。今回の活動ではこれまでの成果や課題を踏まえて未来志向型の環境保全活動を意識しました。
学級数:5クラス / 児童生徒数:117名 / 学校長名:垣花 秀明 校長

活動内容と詳細

■地下ダム学習
宮古島には、地下の地形を生かした3つのダムがあり、資料館を訪れ学習しました。場所によって地層の違いがあること、豊富な果物や野菜が収獲出来ること、干ばつに強いといった特徴が学習を通して分かりました。

■与那覇湾とマングローブ環境学習
宮古島海の環境ネットワーク講師を招へいし、与那覇湾のマングローブの種類や生態、自然の豊かさや近くに住む生き物についてグループに分かれ学習・観察を行いました。

■地域清掃を通しての環境に関する学習/花づくり
通学路の草刈り、ゴミ拾いを行いました。家庭から出るゴミも捨てられていたことが分かりました。また花づくりでは実際の作業を通して根が弱く植え替えの難しさを痛感しました。

八重山(やえやま)地区

竹富町立 小浜小中学校

  • 自然環境
  • 生態系
  • 生活環境

小浜小中学校は、小中併置校であり、海洋教育を中心に長期を見通した探究的な学びを実践しています。様々な自然体験活動を取り入れ教育活動に取り組みました。
学級数:8クラス / 児童生徒数: 60名 / 学校長名:美差 淳司 校長

活動内容と詳細

■稲作体験活動
もち米づくりを体験しました。6月末に1期目の稲刈りを行った後、そのまま追肥を行う「ひこばえ農法」での二期作に挑戦しました)。2期目は4か月程度で収穫できるまでに成長、刈り取り後は稲わらで結び、乾燥させました。今回収穫したもち米は1期目、2期目合計で100合収獲することが出来ました。

■ビーチクリーン活動/アーサ採り、もずく採り体験
ビーチ清掃の後にアーサ採りを行いました。岩についたアーサを指ではぎ取って集め、アーサについたゴミや砂を洗い落として食用に向けて作業に取り組みました。収獲したアーサは給食で天ぷらにして食べました。

与那国町立 久部良中学校

  • 水環境
  • 自然環境
  • その他

久部良中学校は、日本最南端に位置する中学校で、海水や強い風の影響を受けやすい場所です。そういった中で環境教育に力を入れており、毎朝の美化活動にも取り組んでいます。校内にとどまらず地域の公民館前の花壇整備や苗植えを行うなど、地域と一体となった活動をしました。
学級数:3クラス / 児童生徒数:19名 / 学校長名:伊舎堂 用右 校長

活動内容と詳細

■花壇整備・苗植え
花壇の草刈りや周辺清掃を経て苗植えを行いました。

■花づくり
海水や風の影響を受ける与那国島の環境では中々難しいとされる花づくりでは、教員、生徒の取り組みにより色鮮やかな花を育てることが出来ました。
与那国島マラソンやカジキ釣り大会といった多くの方が訪れる貴重な機会に合わせて花を満開にすべく取り組みました。
敬老会の運動会では苗の寄贈を行い、敬老会の皆さんに喜んでいただくことが出来ました。

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